現れたイケメン
今回短いです。。。
いつも短いですけど。。。
カーテンの隙間から日光が刺し、おそらく晴れであろう朝7時に鷹斗は目が覚めた。
「・・・・何かジメジメする」
体に違和感を感じた鷹斗は自分の体に目線を向け、自分の服装が寝巻きではなく、部屋着という事に気づき、違和感の原因を理解する。
「あー、昨日晩飯食べた後すぐ寝ちゃったのか、風呂入れてない。。。。。」
引きこもり=風呂に入ってなさそう、とか世間では勝手な解釈をしている人もいるが鷹斗は基本的に毎日ちゃんと風呂には入っている。
まだ寝ぼけている状態に近い鷹斗は取り敢えず携帯を開き時間を見る。
「7時か・・・・風呂入ろ」
目先の予定を決めた鷹斗は自室を出て風呂場へと向かう。
「あら鷹斗君、おはよう、早いわね今日も」
風呂場へ向かう途中、リビングから顔を覗かせながら母が挨拶をしてくれた。
「おはよ、昨日風呂入り忘れてて目ぇ覚めたんだ」
取り敢えず風呂入るから、と話をここで終わらせようとしたが母は会話を終わらせてはくれなかった。
「んー、シャワーにしておいたら?湯船溜めて入ってたら学校遅刻しちゃうわよ?」
だからシャワーにしておきなさい、その間に朝ご飯作っとくから。と、まるで鷹斗が今日学校に行くのは決定事項のように会話を進める母。
実際の所、鷹斗はまだ学校に行くかどうかは決めていなかったがこの母の発言で行かないとは言いづらくなり
「・・・・わかった」
本日も登校が確定となった。
「まぁいっか、神ノ木さんにも言い逃げされてたし、今後そういうのはやめてほしいって伝えたかったし」
言いたい事もあったし、特にデメリットが少ないので今日も登校する事を決めた鷹斗は小声でボヤきその後はシャワーを浴び、朝ご飯を食べて、制服に着替えたりとしていたら普通に登校時間になっていたので母に挨拶だけして家を出る。
「行ってきます」
「はーい、いってらっしゃい、今日も楽しい学校になったら良いね」
「・・・・そうだね」
そう言って家を出た後は特に何も考えずただ自転車を漕いだ。
その後いつも通りの時間に登校出来た鷹斗はまず、今日も内藤涼介が居ませんようにと願いながら教室への道を歩き、教室の前に着いてそっとドアを開け、自分の席を見た瞬間、鷹斗は立ち止まってしまう。
『そこには内藤がいた』
茶髪のミディアムマッシュにウェーブのかかった髪型で顔立ちの整ってる奴なんて内藤しかいない、座っている人物を再確認するが髪型、顔付きなどからやはり内藤だと確信する。
最悪だ、そう思いながらもドアを開けてしまった以上帰るわけにも行かない、胃痛と戦いながら内藤に席を退いてもらおうとする。
『そもそも何で自分の席を取り巻きに座らせてお前が俺の席に座ってんだよ』
そう思いながら席に辿り着いた鷹斗は声をかける。
「おはよう内藤君、ゴメンだけど、席空けてもらっても良いかな?」
鷹斗から声を掛けられて少し驚いたような表情をした内藤だがすぐに笑いながら返答してきた。
「あー、ごめんごめん、ここ黒川君の席だったね、いつも居ないから使っちゃってたわ」
その発言に『あはははは』と取り巻きが笑う。
『笑ってんじゃねぇよ、てか黒川じゃねぇよ、黒山だよ』
内藤が名前を間違えた事に取り巻きは笑っているのか、いつも居ないからという部分を笑っているのかは知らないが鷹斗は両方にイライラを感じる。
だが多勢に無勢、無闇に突っかかるようなことはしない、今後も平凡に学生生活を送りたいからだ。
鷹斗も合わせて愛想笑いをしていると、内藤から
「取り敢えず三田洗くるまで使わせてよ、ゴメンね、今良い感じの話してるから」
良い感じの話しってなんだよ、俺には関係無いし。。
だがここで食いかかれば鷹斗はおそらくKYとして認定されてしまうであろう、そんな思いからただただ立ちすくんでいると、鷹斗の後ろから内藤を注意する声が聞こえた。
「涼介、鷹君困ってるじゃん、退いてあげなよ」
声の主は振り返らなくても分かったが、自分への呼び方から思わず反応して振り向いてしまう。
そこにはちょっと怒ってる感じの神ノ木さんが立っていた。
イケメンって良いなぁ




