戦後処理
先週は投稿できずすみませんでした。
事前連絡
年末近くは事情により更新できないかもしれないです
意識が徐々に浮かび上がってくる感覚を感じながら健人は目を覚ます。
(死ぬタイミングは良かったんだけど、あの子と戦ったのは拙かったな。
おそらく彼女には戦争を経験していることがばれた。それならその程度の情報に止めなければ。あの時の事なんて思い出したくないのに。)
健人は溜息を吐きながら気持ちを落ち着ける。
ある程度落ち着いたところで個室から出ると慌てた様子で良太が近づいてきた。
「健人、大丈夫か。」
「ああ、大丈夫だがどうかしたのか?」
「いや、殺されたショックで吐いている奴もいたから心配でな。」
「なるほどね。確かに何度もあの感じは味わいたくないよ。」
そうして良太と話していると教官からの集合がかかる。
教官の下に行くとほとんどのクラスメイトがいた。
集まったのを確認し終えた教官は言う。
「まずサバイバルの結果を言う。最後まで残ったのは赤井だ。赤井、前へ。」
それに伴って、赤髪の女の子が前に出てくる。
(あの傷で最後まで残るなんて流石招集者だな。てか、赤井って名前だったのか。)
そんな事を思っていると教官が言う。
「最初に行ったとおりクラス代表は赤井とする。赤井から言うことはないか?」
「特にありません。」
教官からの問いに即答する。
「そうか。では、今後の事を説明する。
今回は個人での戦闘だったがこの先チームでの戦闘が主体になってくる。よってお前たちにはチームを組んでもらう。詳細はこの後支給される学生端末から確認できる。明日までに決めて私に報告するように。
赤野は代表の詳細ついて話がある。この後少しの残ってくれ。
それでは、本日は解散とする。解散。」
その言葉で生徒は次々に出口に向かう。
「健人、早く行こうぜ。」
良太に呼ばれ健人も出口に向かう。
彼女の視線を後ろに感じながら。
しばらくして寮に着き健人は自分の部屋に入る。
部屋は机とベッドが置かれたシンプルな作りになっている。
ひとまず部屋の中を物色する。
(盗聴器の類は無い様だな。)
確認が済むと机の上にあった学生端末を確認する。
(チームについて調べないとな)
端末を操作しチームについて調べる。
チームについて
1チーム4~6人で構成され、これを1個小隊とする。
3つの小隊を統合すると1個中隊となり、中隊2つで1個大隊とする。
隊長はチーム結成時に決定する。変更は隊員の半数の賛同が必要。
隊員の入隊・除隊は隊長に一任。しかし、隊員の変更があった場合、責任者(教官等)に報告する。
(大まかな情報はこれくらいか。)
一通り確認し終わるとベッドに寝転がる。
(今日の戦闘ではらしくないことしたな。戦闘中に笑うなんて。)
そんなことを思っていると突然端末が鳴る。
(誰からだ。)
確認すると差出人の名を見て目を見開き今日何度目かの溜息を吐く。
差出人 学長
件名 今すぐ
本文 学長室に来い。
「行きたくねー。」
思わず叫んだ声は部屋の中に虚しく響いた。