04:魔獣の森
雄大が飛竜の操竜訓練を始めてから一週間、順調に操竜技術を高め遂に魔獣の森に行く事に為った。
今は騎士団の竜舎の前で出撃の準備をしている、そこえヒエンが兵士を引き連れやって来た。
「魔獣の森に行く前に雄大の部下に成る兵達を紹介する」
ヒエンの紹介で四人の男女が雄大の前に進み出た。
「右から、ナイト・ウォーカー、マキナ・オ-ルド、コロナ・タイム、レオン・ハート、だマキナは昨日勝負したから解ると思うが、四人とも若いが腕は確かだ、遠慮無く扱いてやってくれ」
「「「「聖騎士様、よろしくお願いします」」」」
「そう畏まる事は無い、みんな俺と同い年くらいだろう?、名前で呼んでくれ、俺もみんなを名前で呼ぶからな」
雄大は自分の見た目が高校生位に若返ってしまったので、言葉使いを若者らしい言葉に変えていた。
「はい全員、十六に成りました、ユウダイ様」
ナイトが四人を代表して答えた。
「顔合わせも済んだ所で、そろそろ魔獣の森に出発するぞ」
「ホントに国王自ら魔獣狩りに出るんだな」
「我が国は小国だからな遊ばせて置ける人材は無いんだ」
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魔獣の森に到着した雄大達は、雄大、ナイト、マキナ、コロナ、レオンと国王、ヒエンの二手に分かれて森を出ようとしている魔獣を探していた。
雄大達五人が、魔獣の森の浅い所から深い方へ飛竜を飛ばしていると前方から飛竜の三倍は有ろうかと言う怪鳥が飛んできた。
「ユウダイ様、魔獣を発見しました」
斥候担当のコロナの目が魔獣を捉える
「こちらも確認した、俺が囮に成るから四人は飛竜のブレスを使い怪鳥の翼を攻撃して地上に落とすんだ」
「「「「了解しました」」」」
雄大は飛竜を怪鳥に寄せるとブレスで威嚇し自分の方へ注意を向けさせた、その隙を狙い二手に分かれた雄大の部下四人は、左右から怪鳥の翼にブレスを打ち込んだ、翼を焼かれた怪鳥はそのまま浮力を失いぢ地面に叩き付けられる。
追い打ちに雄大の乗る飛竜のカギ爪が怪鳥を切り裂く。
「今だ、怪鳥に止めをさすんだ‼」
雄大の号令のもと四方からのブレスによって怪鳥は倒された。
この後、雄大達は怪鳥の血の匂いに引き寄せられた何匹かの魔獣を倒すと、予め決めておいた合流場所に向かった。
合流場所にはすでに国王とヒエンが到着しており、天幕の設営が完了してあり、五人の到着を待っていた。
「遅かったのだな、ユウダイよ」
「最初に怪鳥を倒したんですが、怪鳥の血の匂いに魔獣が引き寄せられまして、討伐に時間がかかりました」
「それはご苦労だったな」
「お蔭で魔獣の素材が結構集まりました」
国王に報告を終えた雄大達は休憩を兼ねた昼食にする事にした。
ちなみに、森の中で火を熾すと魔獣が寄って来るので、干し肉と果物でお腹を満たした。
食事の後、何匹かの魔獣を倒した国王達は城に帰る事にしたが雄大は一人空の散歩を楽しんでから帰る事にした。
「みんなは先に魔獣の素材を持って城に帰ってて下さい、俺はもう少し相棒と飛んでから帰ります」
「解った、ユウダイ大丈夫だと思うが十分気を付けるんだぞ」
「「「「解りました、ユウダイ様」」」」
「じゃあな、ユウダイ晩御飯には遅れるなよ、はっはっはっ」
「俺は子供か‼」
別れ際にそんな事を言いながら笑って飛び去るヒエンに言葉を帰しながら飛ぶ立つ雄大。
小一時間ほど空の散歩を楽しんだ雄大は最後に飛竜を空中で旋回させた、すると森の奥から魔獣が木々を倒しながらスゴイ速さで出て来る。
このままでは、森から出てしまうの恐れが有るので雄大は注意をこちらに向かせる為に飛竜にブレスを吐かせて威嚇した
しかし興奮しているのか魔獣はコチラに見向きもしない、仕方が無いので飛竜を急降下させ魔獣に近付くとブレスを魔獣に何発も打ち込んだ。
流石に、これには驚いたのか魔獣は体を回転させ尻尾で攻撃してくる、雄大は飛竜を上空に飛び上がらせ上空からブレスで攻撃し様としたが魔獣の尻尾で地面に叩き付けられ飛竜から投げ出されてしまう。
「油断したな」
「グオォォォ」
雄叫びを上げながら雄大に迫る魔獣、しかし雄大は足でも痛めたのか動こうとはしない。
「よし、久々にアレを使うは」
「グオォォォ」
魔獣が雄大を飲み込もうとした次の瞬間、魔獣の首が宙を舞っていた。
「神道流奥義・手刀鉄血・腕は鈍って無かったみたいだな」
ソレだけ言うと雄大はその場に糸の切れた人形の様に倒れてしまう、流石に人の身で大型魔獣を倒すのには体の限界を超えてしまったらしい。
目覚めた雄大は魔獣の血で汚れた体をサッと拭き、持つていた特大の袋に魔獣の素材を詰めると城に帰る事にした。
「ヤッパリ、巨大人型ロボが必要か‼」
巨大人型兵器の必要性を改めて実感する雄大であった。
・・・・・次話に続く