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九話

領主の町ノウスオン。そこは呼び名の通り領主家が代々住む屋敷が建つ直轄の町であり、このウィンディアム領全体の行政を取り仕切る中心地でもある。日本ではそのような場所を県庁所在地と呼んでいたが、この場合領庁所在地と言ったところだろうか。


王国の食料庫と称されるトムルダ地方の領であるため市場は連日盛況で、実りの季節などは王都や多くの都へ輸出する品を買い求める商人で町は溢れる。


そして領内で栽培・採取された出荷物はこの町を一度は必ず通る決まりになっており、種類や出荷量に応じた税を支払うよう領の法令で定められている。だから領の行政で一番気を使うのは、税逃れを狙った密輸の取り締まりだ。


この町を通過した商品は水門の町ミラソシエへ向かい航路で下流を目指すか、街道を進み陸路で領境を越えて行くことになるわけだが、その両方で活躍する優れものがある。ウィンディアム伯爵家の紋章が彫られた魔法の印章だ。


税を納めた時にその証明として書類にこの魔法の印章が押されるのだが、これには仕掛けが施されてあり、対になった魔道具を近づかせると反応して印が光る仕組みになっている。つまり領境の関所と水門の船着場には、その印章と対になった魔道具が置かれていて、それに反応しなければ通過はできない仕組みだ。


さらにこの魔法の印章が優れているところは、場所・貨物の種別・積載量など状況に合わせて魔法の構成を変えることで豊富な種類の印章が作れる点で、これによって領内で採れている作物などの情報を蓄積し分析することが可能となっている。


そしてその魔法の印章を管理するのも、魔法文官としての重要な仕事の一つ。本日は月に一回の点検日で、市場はいつもより早めの昼頃には完全に閉鎖をして、昼過ぎには魔法庁舎に大量の印章が送られてくる。


点検で確認する事は三つ。まずは専用の道具で印章の中身を抜き出し、魔法の構成が書類に記載されている内容と違っていないか調べ、中身を戻す。次に実際に印を押して掠れ、破損が無いかを調べる。最後に印が反応するか確認用の魔法具を近づかせるのだが、これは確認用なので黄色く光るようになっている。本物は青色で、不正が見つかった場合は赤色だ。


これを一肯定とし、一個五分から八分ほど。事務室で五人の人間が集まって黙々と作業をこなしている。僕に割り当てられたのは八十個。明日の早朝にはまた市場で使うので、今日中に納品しなければならない。のは重々承知しているが、目も痛くなるし、単純作業なので正直だるい。もう夕方なのだが、ようやく終わりが見えてきたところだ。


ノウスオンには帰ってから既に十日が経っている。

しかしあの男が到着していない状況では、例の密談も正式な日時を決められず、ファニーには未だ領主様への繋ぎを頼めていないのが現状だ。


そしてその領主様はといえば、役所には新たな指示は何も無く、領兵を動かす様子もまるでない。自衛隊は今のところ友好的な態度のようだし、置いてきた人員の報告を待って対応を決めるつもりなのだろう。


それと調査隊の件の報告書に関しては提出したが、特別な事柄は記載しなかった。

やろうと思えば『馬のいらない馬車は驚異だ』とか『友好的なのは侵攻の意図を隠すためだ』とか、報告書に書いて煽る事も出来たのだろうけど、中途半端な知識は与えず口頭で説いた方が印象は良いだろうと、僕はそう判断した。


僕としては自衛隊への対応には初動でもっと打って出たい考えなのだが、かと言って急いても僕には権限がない。こうして真面目に仕事をする以外にやることはなく、今日も黙々と作業をこなしていたのだけど、待ち人は唐突にやってきた。


「やあ久しいな友よ、息災か」


ドアノブが音を立て、予告も無しに開かれた扉の向こう側には男が一人。柱に手を添えて気取ったポーズでそう告げる男の名はアーネスト。ウィンディアム伯爵家の長兄だ。


僕とそれほど背丈は変わらないが、細身で足の長い体型はフォーマルな装いがよく似合う。

両親の特徴が混ざり合った色素の濃い赤茶色の頭髪は、ファニーと同じ癖っ毛で、荒々しくうねった髪型には野性味を感じさせる。

鼻筋の通った整った端正な顔立ちに、長いまつ毛が印象的な眼差しには若いながら色気も匂わせる。

気障な声色と言い回しも様になる、自他共に認める色男だ。


彼は僕を友と言ったがその通りで、貴族学校以来の友人である。

どう知り合ったかと聞かれれば同級生だからとしか言えず、何故友人になったかと問われれば気が合ったからとしか答えられない。学生時代にはもう一人合わせて三人で、共に多くのことを語り合った仲間だ。


そして僕がウィンディアム伯爵領で勤めている理由の一つでもある。


「息災だよ。それにしても遅かったな、待ちくたびれたよ」


「これでも急いだんだ。むしろ早かったと褒めて欲しい」


「では待ち遠しかった、と言い換えさせてもらう」


「それは嬉しいが、では悪いことをしたな」


「いいよ。本当はもう少し遅くなるとも思っていたからね。無理をさせたみたいだ」


「手紙に『緊急事態だ、君の家がやばい』と書かれてあれば急がん訳にはいかんからな。少々無理を聞いてもらい早馬を一頭潰してきた」


「それは、馬に悪いことをしたかな」


「安心しろ。馬は駄目だと思った時点で交換してもらった。後はのんびりと余生を過ごすだろうよ。それに馬の心配もいいが、私の事も労って欲しいもんだな」


「君の心配なんて、見れば元気なことは分かる」


僕らは互いに軽口を叩き合い、顔を見合わせ、懐かしさに自然と笑みが零れる。

久しぶり、一年ぶりの友人との再会だ。


「あの、どなたかは存じ上げませんが作業中なので邪魔をしないで頂けますか」


そう不機嫌な声で僕らの会話を遮ったのは、魔法文官助手のエミリア女史。

庶民の身でありながらその才能を買われ、幼い頃から領内の学校で魔法について専門的に修学してきた才女だ。

現在は二十五歳。正式な魔法文官になるため日々研鑽を積んでおり、今回の魔法印章の検査もその一貫として五十個ほど任されている。

彼女が不機嫌なのはそのせいもあるのだろうけど、ストレスを貯めやすい性格らしく、いつも不機嫌なのであまり変わりは無い。


「おや、私の事を知らんのか。教えてもいいのだが、しかしだな」


アーネストはこちらをチラリと見て、僕の反応を窺う。

僕が領主の息子の友人で、その関係で此処に勤めている事は一般職員は知らない事情だ。

自分が魔法文官に相応しくないとは思っていないが、余計な嫉妬を買うのは面倒なので大っぴらにはしていない。それでも、残り三人の魔法文官と助手はアーネストの事を知っているようで、先程からどう対応するべきか困惑している。


この場にいたら邪魔になりそうだ。それに彼と詳しい話もしたい。


「残りは自分の部屋で作業するよ。ほらアーネスト、こっちだ」


僕は残りの魔法印章と検査道具を箱に纏め、それを持って立ち上がり、執務室へとアーネストを案内する。


「ちょっと待ちなさい。この魔法印章の検査は不正が無い様に、複数人がいる状況で行うよう決められている筈でしょう。それに」


「ああ、いいんだよ。ほら、君は自分の作業を早く終わらせなさい」


エミリアの言う事は正論で尤もなのだが、事情を察してくれたのか、それとも領主様のご子息に尻込みしたのか。古株の魔法文官がまだ何か言おうとしているエミリアの言葉を遮り、早く出ていくよう僕らに対し促す。


「では失礼します」


僕は軽く頭を下げ挨拶をし、彼を連れて事務室を出た。






日本で言えば六畳間ほどだろうか。事務机、客用のソファー、テーブル、後は書棚が二台。なかには魔法文官に関する書籍と書類が揃えて収められている。


魔法庁舎にはここと同じ作りの部屋が複数あり、執務室として魔法文官それぞれに割り当てられる。


課の数は六課まで。一つの課に助手も含めて基本五名ほどなので、魔法文官は総勢で三十名ほどだろうか。正確な人数は分からないが、それぐらいだ。


僕は一年以上この執務室を使っているが、来た当事とそれほど変わっていない。自由に使っていい部屋なので、なかには気でも違ったのかとでも思わせる内装の部屋にしている変人もいるらしい。


「普通の部屋だな」


「あまりごちゃごちゃしたのは嫌いなんだよ。知ってるだろう」


事務机の上を簡単に片づけ、空いたスペースに持って来た魔法印章や書類などの荷物を置き、アーネストにソファーに座るよう促す。そして僕も椅子に座ると早速作業を再開した。例の話しをしなければならないのもそうだが、この仕事も速く片付けなければいつまでも終わらない。


「それをしながら話すのか、相変わらず器用なやつだな」


「慣れているからね、片手間でも話すぐらいは出来る」


そうして会話している間にも僕は印章の中身を一つ抜き出し、魔法の構成が書類に記載されている内容と合っているか照合していく。


「ファニーにはもう会ったかい」


「会った。でも帰って一番に会ったのが親父だったからな。その開口一番の言葉が『何故お前が居るんだ』だったから驚いたよ、君が嘘を言って私を呼び出したのかと一瞬思った。でも次の瞬間には報せを聞いたファニーが飛んでやってきて、部屋まで無理やり連れていかれた」


聞いているだけでその情景が容易に思い浮かぶ。相変わらず面白い兄妹だ。しかし、だとしたら事情は既にファニーから聞き及んでいるのだろう。


「それで、あれの言っていた話は本当なのか。にわかには信じられんのだが」


「少なくとも、他国の軍隊がトムルダの森に駐留しているのは事実だよ」


「私は君の言っている前世も異世界も信じていない。君の事は信頼できる友人だと思っているが、その話には何の根拠も実証もないからな。今でも君の妄想だと思っている」


「でも彼らには言葉が通じた。僕の頭の中だけにあった、誰にも通じない筈の言葉だ。それに自衛隊も記憶にあるままの姿だった」


僕だって、前世の事を完全に信じていたわけじゃない。

あくまでも記憶、知識があるってだけだ。常識も全く違うので、現実との整合性も無く、病気じゃないかと思った事も何度かある。

そうして二十年間生きて、今では前世に対して便利以外の感想は無い。

だから、自分に前世があるのだとはっきり自覚したのは、あの時笹山と話して言葉が自然に出てきたのが生まれて初めてだ。


「つまり、君の妄想がこれから実証されていくわけだ」


「別に僕が何かしたわけじゃないぞ」


「分かっているよ、そこまで思っちゃいない。だが皮肉も言いたくなるだろう、何故そんな事になったんだ」


「彼らの話しでは異世界に通じる穴が開いたらしいけど、実際に見てみない事には何とも言えないな」


「穴、ねぇ・・・」


アーネストは呟くと、体の力を抜いてソファーに深く沈みこみ、大きくため息を吐いた。


「最近は頭の痛くなりそうな話しか聞いてない気がする」


「そっちの状況はどうなんだ」


「とてもじゃないが良好とは言えない」


『そっちの状況』と僕が質問したのは、王都のパストゥム王派の件についての事だ。


この国では現在、内乱が勃発している。

発端は二年前の前国王アルデヒド三世の急死。何の兆候も無かったとは聞くが、死因については明らかにされていないので、その実態は僕程度では知る由も無い。

だから重要なのは急死という点だ。


『後継の決定は王の指名によって成される』


これが国法第一条三項によって定められた規定だ。


そして前王には二人の息子、パストゥムとオラリアという名の二人の王子がいた。


しかし両者ともまだ若く、腹違いの一ヶ月差という事もあり、前王も生前は後継の指名を決めあぐねていたと聞く。アルデヒド三世も未だ壮健だった事からも鑑みて、恐らくもう少し長い目で見極めようとしていたのだろう。


しかし結局、後継を指名することなくアルデヒド三世は急逝し、そこで起こった問題が後継者争いだ。


もちろんそのような事態を国法で想定されていない筈も無く、後継に際する規定の第一条五項には長兄が継ぐと記されている。当然よほどの問題が無い限り後継の正統性はたとえ一ヶ月差でも第一王子にあり、その規定通り二年前に当時の第一王子は現パストゥム王となり、王位を継いでいる。


だが、それでは納得のいかない者達がいた。第二王子のオラリアと、その母親の生家であるトライデン家の人間たちだ。


互いの王子の母親には身分の差がある。とは言っても、パストゥム王の母親も三代続く男爵家の娘。前王アルデヒドに見初められて輿入れした身とはいえ、他人に後ろ指を刺されるような血筋では無い。


しかしオラリアの母親の生家であるトライデン家は、南方一の都を含む領地を国より承る、当代当主が代々公爵の位を継ぐことが定められている公爵家。これまでに国の根幹に関る要職に就く人間も多く輩出してきた、由緒正しき家系だ。

例え同じ王の子であろうともこの差は歴然で、状況によってはパストゥム王が王位を継ぐ間も無くトライデン家の力で国は平定され、第二王子だったオラリアが王座に就く可能性も大いにあった。


しかしそうはならなかった。パストゥム王に味方する者が現れたのだ。

後継者争いに横やりを入れたのは、トライデン家と同じく公爵位を受け継ぐサムズ家の者たち。

かの家はトライデン家と領地の差はあれど、かつて姫君を迎え入れたこともある建国当時からの由緒ある家系で、そのうえ建国以来の仮想敵国とされる隣国と国境を接していることから、武の名門として国防の象徴とも称されている。

そのサムズ公爵家が北部の貴族を纏め上げ、パストゥム王に味方してトライデン家に対抗した。


こうして国の勢力図は北と南真っ二つに分かれ、以来二年間オラリアは王都に出向けという王命を無視し続け南方に引きこもり、両者の勢力は互いに小競り合いを続けている。


現在までに大きな争いは起きておらず、これは間を取り持つ中立派の成果と言えるが、最近はこのウィンディアム伯爵領にもきな臭い噂が聞こえてくる。彼の言うとおり、頭の痛くなりそうな話しか聞こえてこないのだろう。

そこで今度は自衛隊の出現だ。悪い事は重なると言うが、ウィンディアム領に現れた以上、彼にはこれも巡り合わせと諦めてもらう他ない。


「お前から手紙を貰った時は何事かと驚いたが、実家に帰るんだ、いい骨休めになるとも思っていたんだがな」


「そいつは悪かったな」


さすがに異世界の軍隊が現れたから呼び出されたとは、思いも寄らなかっただろう。


「まあ、異世界も前世も納得はできんが、確かに他国の軍隊が現れたのが本当だとしたら緊急事態だ、私が呼ばれたのも納得できる」


アーネストは身体を起こし座り直す。


「せっかく普段から頼み事なんて滅多にしないお前が私を頼ったんだ、精々恩を売ってやることにするか。それで私は何をすればいい、中央に伝が欲しいならそれぐらい任せてやるぞ」


彼の言う中央とは王都の行政機関を示す通称だ。

アーネストは貴族学校を卒業後、王都の行政を取り仕切る国務省に入省し、現在も所属している身。伯爵家の高貴な血筋のうえ、貴族学校での成績が優秀だった事もあり、国務省内では将来も有望されていると聞く。このまま自衛隊と交流を進めていけば、何れ彼の伝手を頼らざるを得ない状況も想定されるが、だけど今はそれ以前にやるべき目の前の事案が山積している。


「いや、やはりまずは領主様と話がしたい。早めに時間をとってもらえるよう頼んでくれないか」


「あぁ、それについては安心しろ」


アーネストはニンマリとした嫌らしい笑顔で僕を見る。何が言いたいのか分からないが、ぶっ飛ばしたくなるぐらいむかつく顔だ。


「ファニーが私に事情を説明、とは言ってもほぼ捲くし立てる様な感じだったがな。その後、思い出したとばかりに私の制止を無視して、親父のところへ行ってしまった。おそらくその話をしに行ったのだろう。ダニエル、お前ずいぶんとファニーに好かれているな」


そこまで言われて漸く、アーネストが何を言いたいのか察する。どうやら僕とファニーの関係を勘ぐってのこの顔のようだ。

彼女にある程度好かれている自覚はある。もちろん僕もファニーには好感は持っている。しかしアーネストの邪推するような関係かといわれると、正直何とも言えない。


近ごろの様子を見る限り、彼女は新鮮で奇怪な今回の件に夢中なようで、僕以上にアーネストが帰ってくるのを待っていた。会う度に「お兄様はまだかしら」と溜息を零し、端から見ればその様子は恋する男性を待ち焦がれる乙女にさえ見えていた。


夜に抜け出して、交渉の席に着いた時は恐怖もあったのか大人しくしていたが、今は好奇心が勝って、早くあちらにもう一度出向きたくて仕方がないようだ。この十日間、昼休みには毎日僕のところへ日本語を習いにやって来ている。


このようにファニーは非常に好奇心旺盛で、そこもまた彼女に好感を持てる長所なのだが、その原動力に恋愛感情が含まれているのかというと、僕ではちょっと分からない。そういった事柄に鈍感とまでは言わないが、鋭敏ではないのだ僕は。


「・・・よくは分からないけど。そんな、アーネストの考えるような色っぽい状況では無いと思うよ、今のところは」


僕は魔法印章を検査する手を止め、彼の方を向いて冷静に告げる。それを聞いたアーネストは拍子抜けしたように「そうなのか?」と聞き返してくる。


「そんな雰囲気じゃないのは確かだよ。・・・それにいいのか、確か君はシスコンだっただろう」


そう、その筈だ。貴族学校時代、彼が帰省から帰るたび僕に妹を自慢していていたのを覚えている。学年一の美青年が親しくない人間には見せない蕩けた表情で『少年っぽいところもまたいい』と言ってのけたのを、もう一人の友人と共に聞いて思わず引いたのは懐かしい思い出だ。


「おいおい失礼だな。確かに可愛いと思っているが、シスコンと言われるほどでは無いぞ。それに今日は無視されたしな。ちょっと前までは私が帰ったら後ろをついて歩いたものだが、今はお前について歩いているのか・・・」


アーネストは少し寂しそうに言い、黙ってしまった。


先程はからかう様な口調だったが、どうやら僕に対するやっかみもあったらしい。


しかしファニーが率先して、領主様と話が出来るようにしてくれたのは有り難い。アーネストがいつまでもこちらにいられるような身分ではないので、出来るだけ早く彼を伴って自衛隊に接触したい。


聞いた限りアーネストも時間の指定は知らないようだが、領主様を待たせてしまうと印象が悪い。


僕は出来るだけ早く終わらせるよう、手元の作業に集中した。



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