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ばんぱいあヴァンパイア  作者: 葉月
詰合編 Diverse Am încercat
74/109

賊編の続編 vorbesc.名々賀

「わ、割れ、わわわわわ」


驚きです。

彼女がここまでの動揺を見せるだなんて。

ああ。とりあえずザックリと今までの事の顛末をまず説明しようかなって思うんだけどいいかな。いいよね。答えは聞いてないっ。


…………ごほん。

では本題に入るね。

それはこの店の開店時間を少し過ぎた頃だった。目出し帽を深く被り、上も下も黒で統一された服を着た男が店に入って来たんだ。全身真っ黒、かと思いきや靴だけは白地に赤のラインが入っているスニーカーだったから、足元だけは目立ってたなぁ。もしかしたらあの靴だけは彼にとって譲れない意思主張だったのかもしれないね。


「金を出せっ!!」


で、これですよ。

さすがにすぐに強盗だって気付いたけど、それよりも何よりも彼女、進藤ちゃんが拳銃を突きつけられてるのにも関わらず冷静にソレを受け止めている所の方こそが驚きだったなぁ。それともあまりの恐怖に動けなかっただけなのだろうか。そんな風には見えなかったけど。


「くそっ、くそぉっ……こんなんじゃ、こんなんじゃ足りねぇーんだぁぁぁぁ!!」


パァッン!と言う渇いた音と共に何かが割れるガシャンと言う音が店の中響き渡る。

俺は最初から、ちょっとあの強盗危ないな、と感じていたから、強盗が拳銃の引き金を引く前に走り出す事が出来ていた。思った通り、最悪にもその強盗はいとも簡単に拳銃の引き金を引いて弾を発射させてしまった。

あの強盗は危険だと思った。感情が高ぶると何をしでかすか分からない。そもそも拳銃なんてどこで入手してきたのか。


「名々賀さん、あれ本物ですよ……」


おいおい進藤ちゃん。

もしかして偽物だと思ってたから拳銃を突きつけられてもあれだけ冷静な態度を取っていたのか君は。まぁ、俺もまさかとは思ってたけど。だけど、本物か偽物か分からないのにあの態度は危なすぎるのではなかろうか。だけど進藤ちゃんはこの後さらに信じられないような事を言ってのけた。


「私が行きます。吸血鬼の目、使えば強盗大人しくなりますから」


この子は相当のバカだなと思った。

もうちょっと頭を使って物事を考えられないのだろうか。知恵と勇気の使い方を大幅に間違っている。

俺は当然許可しなかった。そんな事するよりも、買い出しに出かけた本物の吸血鬼、ナオトさんが帰って来るのを待っていた方が確実だったからだ。


「まぁ、とりあえず犯人を逆撫でしないように俺達は大人しくしておこうよ」


と、俺は進藤ちゃんにそう言ったのに。

何故この子は叫び声を上げる?

この状況、ちゃんと理解していないにもほどがあるだろ。

しかも、叫び声を上げた理由がお酒の瓶が割れたからって。


そんなのは今どうでもいい事だよねっ?!



















進藤ちゃんの瞳は緩やかに潤んで行く。俺はぎょっとした。まさかそんな、たかだか絶対に割るなよと言われていたお酒が割れたぐらいで泣くだなんて。しかも自分が割ってしまったわけでもないのに。


「ナオトさんも許してくれるってっ」

「吸血鬼さんが言う『絶対』は『絶対』なんですよ!!」


何それ、と思ったけど口に出せるような状況でもなく。

進藤ちゃんにとって『吸血鬼さん』、ナオトの存在はそれほどデカイと言う事なのだろうか。

親とか、年の離れた頼りになるお兄さんとか。そんな類かなと思っていたけれど。



もしかしたら違うのかもしれない、とか。



少しだけ考えてしまった。

この俺の考えは。



「う、煩いぞっ!!何なんだっ!!」


強盗の声。マズイと思った。俺は取りあえず立っている進藤ちゃんを引っ張ってなんとか座らせて強盗に何でもないですすいませんと下手下手に謝る。強盗の拳銃がこっちに向いている。またあんなもの使われたらたまったもんじゃない。お願いだから指を動かさないでくれよなと願う。


「うぅぅぅ……」

「泣かないでよ進藤ちゃん」


泣いてないですよ、と言う彼女は確かに涙を流してはいない。だけど、瞳には溜まっている。ひと押しされたら多分流しちゃうんじゃないかなと思う。

そういえば、あの時泣いたのもナオトが引き金だったっけと思いだす。


進藤ちゃんが鎹と再会した日。

あの時彼女はナオトに煩いと引っぱたかれて泣いた。あの時は色々あって感情が高ぶっていた、というのもあるのだろうが最終的に彼女を泣かしたのは紛れもなくナオト。そして今回も。

ナオトの『絶対』が彼女をそこまで縛っているのか。


「ねぇ進藤ちゃん。ナオトさんの絶対ってそんなに絶対なの?」


さっきよりは大分落ち着いて来たらしい隣の彼女に問いかける。彼女は当たり前じゃないですかと憤慨した。


「吸血鬼さんですよ、あの吸血鬼さんが『絶対』って言ったんですよっ?」

「いや、あの吸血鬼さんがって言われても。俺、そこまでナオトさんについて詳しいわけじゃないし」


この店に通っていたらナオトと話す機会も多い。

ナオトの昔の話とか、『吸血鬼』に関する事とか。色々聞いたけどそこまで突っ込んだ話とかはさすがにしてはいない。それにこの彼女も言っていたが、ナオトは言いたくない話などは決まって口を開かず黙り込んでしまうものだから。

まぁ確かに。『絶対』とか『必ず』とか『確実に』とか。

あの人が誰かに制限をかけるような言葉は聞いたことが無いような気がするけれど。


「絶対って……吸血鬼さんが絶対って……、ぜ、ぜったい」

「…………」


またやばくなってきた彼女を取りあえずそっとしておく事にした俺は強盗の方の様子を窺う。今だ帰らず店の中をうろうろし、ぶつぶつと呟いている強盗犯。本気でヤバいタイプの人間かもしれない。

数人いたお客さんは慌てず騒がず先程からじっとしている。その面々は俺も何度か顔を見た事のある、店に何度か来ているお客さんだ。俺と視線が合うと少しだけ微笑んだり苦笑したり。ここの従業員である進藤ちゃんよりよっぽど冷静に事の次第を見守っている。


時計を確認する。

それにしてもナオトが遅い。もう帰って来てもいい時間だとは思うのだが今だ帰らないとはどういう事だろうか。何処かで道草でも喰っているのか。こんな時に限って。あの強盗犯がいつまた爆発するか分からない以上、早い所ナオトさんに戻って来て貰わないとマズイのだが。


強盗犯にバレるの覚悟で警察に連絡をした方がいいのかもしれない。

そう思っていた所で、カランと店のドアが開いた。ナオトかと期待したが非情にもそれは待ち望んでいた吸血鬼ではなく、吸血鬼に使える種族である『蝙蝠』、カグラだった。


きょとんとした顔で、店の中のただならぬ雰囲気に「どうしたの?」と一言。ちらり、とカグラの視線が強盗犯に行くがすぐにこちらに視線が戻ってくる。座り込んでいる俺と進藤ちゃんを見て首を傾ける仕草は彼女の容姿と相成って、子供ではないと言うのに子供のようだった。


「カグラちゃん……」


ちょっとタイミング悪いかな、と俺がそう零す前に強盗犯の持つ拳銃が火を吹いた。

パァンッ!と数分前と同じような音がして俺は咄嗟に進藤ちゃんを庇う。だが、拳銃の矛先は俺達の方じゃなく闖入者であるカグラに向いていたようだった。

「わっ……」というカグラの声が聞こえた。顔を上げるとそこにはカグラが床に倒れている姿。そしてカグラを守るかのように上に覆いかぶさる久遠がいるのも見えた。多分最初からカグラと一緒にいたのだろうが見えなかった。


「……ちょっとくーちゃん、アナタね」


久遠を押しのけゆっくり立ち上がるカグラ。その顔にあるのは『不快』。

拳銃の弾丸からカグラを守るために押し倒したのだろうに、何故か怒られる久遠。

無残。


「いきなり何するのよっ!全く、くーちゃんは本当にたまぁーーにこう言う突飛な事をするんだから。あのねくーちゃん。よく聞きなさい。そういうたまの行為がどれだけアナタの経歴に傷を付けているのか知っている?小さな間違いも積み重なれば大きな罪に」

「カグラちゃん!」


たまらず俺はカグラの名を呼ぶ。カグラは不機嫌そうにこちらを見て「静は黙ってて」と言う。だが俺は黙らない。黙ってられるか。


「カグラちゃんっ、今のこの状況見えてないのっ?」

「静。くーちゃんにはすぐにこうやってちゃんとしっかり言ってあげないといけないのよ。これは後で後でと後回しにしていい事柄じゃないの」


普通に説教を始めるカグラ。

カグラには今この場で起こっているありえない現状が見えていないのか。

拳銃が火を吹いたのが分からなかったのか。

その拳銃を持っている、あの男が見えていないのか。


だが、カグラはため息を吐いた。見えていない訳ないでしょう、と。


「あのね静。見えていない訳ないでしょう?私にだってちゃんと目は付いてるのよ。しかも視力は良い方なの。あそこにいる男も見えているし、その男の持っている黒いものだって見えているわ。だけどね静。あんな男に構うより私にはくーちゃんをきちんとした道に進ませると言う事の方がじゅうよ……」


カグラの言葉が止まる。

カグラの視線が一点で止まる。そこにあるのは。


「あああぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ!!!!!!」


ビクッ!と多分その場にいた全員の肩が上がるほどのカグラの絶叫。

カグラはシュッ、と俊敏な動きでソレの目の前まで行き、わなわなと小刻みに震えながらソレを指さす。音速を超えたかもしれない。


「こ、あ、ちょっ、う、嘘……嘘よねぇ」


カグラの指差すソレは、まさに進藤ちゃんが先程同じように絶叫した例の『絶対』のお酒。


「しーちゃんっ!!!!」

「っぅぁはいっ!!」


進藤ちゃんが怯えたように、だけどはっきりと返事をする。


「しーちゃん……、これは、これはどういう事なの?説明して?」

「あ、う……」


カグラの口調はまだ穏やかだが、カグラの今の心の内も多分進藤ちゃんと同じなのだろう。

『絶対』が割れている。


「しーちゃん、割ったの?」

「あ、う、お」


進藤ちゃんの口からちゃんとした言葉は出てこない。何を言ったらいいのか分からないぐらい動揺しているのだろう。

だが今はそれどころじゃない。ここには拳銃を所持する強盗犯がいるのだ。つい数分で、二発もの弾丸をこの男は拳銃から発射させている。それがいつまた火を吹くか分からない。次は誰かに当たってしまうかもしれない。

そうは思いつつも俺は進藤ちゃんを庇うため進言してしまった。多分この時の俺も色々動転していたんだと思う。


「カグラちゃんっ、割ったのはそこの男だから!」


ビシリ、と俺が指させば、皆の視線が男に向く。カグラの視線も。

そしてカグラが何か言おうと口を開きかけたのだろうが、それよりも早く皆の視線を一点に受けていた、その強盗犯が動いた。


「全員動くなっ!」












――――――――――




「っていう事がこないだあったんだよ。鎹」


俺の奢りで酒を飲んでいる隣の男、鎹双弥に少し前この店で起きた珍事件を語って聞かせてやる。鎹は「それ、進藤からも聞きましたけど」と不機嫌そうな顔で俺に言う。


「わざわざ呼び出しといて……、まさかその話するために呼び出したんですか?」

「うん。だって進藤ちゃん今日休みみたいでさぁ」


せっかく来たのに俺の癒しがいない。

だからと言ってこのまま帰るのも癪だった。


「暇だったろ?」


俺がにこりと笑いそう言えば、鎹はため息を吐いた。


「暇じゃないですよ」

「小日向君と飲んでたじゃないか」


俺の隣にいる鎹の、そのまた隣。

これまた俺の奢りで飲んでいる眼鏡の男の子は、はははと渇いた笑いを零した。


「小日向と飲むのに忙しい」

「えぇー、どうせ小日向君に愚痴ってただけだろ?俺も聞いてやるって」


優しさでそう言ったのに、鎹は眉間に皺を寄せて無言。


「あ、あの、結局強盗犯は捕まったんですか?」


気を利かせたのか小日向が話の続きをと振って来た。俺はそんな小日向に話の続きを聞かせてやる。鎹はすでに進藤ちゃんから聞いてたみたいだし。


「実はその後、強盗犯がカグラちゃんを人質に取っちゃってね。まぁカグラちゃん、見た目子供だから強盗犯も油断してたんだとは思うけど」

「カグラちゃんって、確か『蝙蝠』とかって言う……」


小日向はまだカグラと面識が無いのだろうか。


「そ。見た目子供だけど小日向君達より年上の女の子。椛堀かはほりカグラちゃん。で、そのカグラちゃんを人質に取った強盗犯だったんだけど」

「半殺しにされたんだろ」


鎹が横から落ちを横取りした。

けど気にしない。


「そうそう。カグラちゃんがスタンガン持っててね。それでバチィッ!と一発」

「で、久遠からも回し蹴りを喰らった、んだったっけ」


そうなのだ。カグラがスタンガンなるものを所持していた事にも少し驚いたが、まさかあの久遠が回し蹴りを犯人に喰らわせたのにも以外で仕方無かった。回し蹴りをした久遠の姿は、俺でもちょっとかっこいいとか思ったほどだった。しかも見事に顔面直撃したし。格闘技でも習っているのだろうか。実に見事な綺麗で精錬された回し蹴りでした。


だがまぁ。


「犯人が不憫で仕方無かったよ」


時間が経つにつれ、俺の中にあの強盗犯への同情の気持ちが湧いて来るのは何故なのだろう。

あの後、ノックダウンした強盗犯をカグラが再度のスタンガンで叩き起こしたからだろうか。その後も気絶しない程度の威力で強盗犯にスタンガンを振るうカグラを見てしまったからだろうか。


「カグラちゃんには手を出さない事をお勧めする」


言われるまでも無く出さないだろう事は分かっていたが、二人に一応伝えておいた。


「でさぁ鎹」


俺は本題に入る。

実は鎹を呼びだしたのは本来はこれを聞くためだったのだ。だけど、それを鎹に悟られたくは無かった。結構シビアで危険を要する話だからだ。軽い話の流れ程度で聞けば鎹も不審には思うまい。


「進藤ちゃんってナオトさんの言う事に結構忠実だけどさぁ、進藤ちゃんから何か聞いてない?高校生の頃とかさ、ナオトさんの悪口とか」


鎹はきょとんとした顔で俺を見る。そして少しだけ考えるそぶりを見せた後口を開いた。


「聞いた事ないと思いますけど……。高校生の頃は進藤、『吸血鬼さん』の事はよく分からないって言ってたし。今は、数年一緒に過ごした時間があったからか高校生の時よりは吸血鬼さんの事は知ってるみたいですけど」

「へぇー」


よく分からない、か。


吸血鬼さんが言う『絶対』は『絶対』なんですよと、そう言った彼女。

吸血鬼に『吸血鬼』にされた、人間だった彼女。


「…………」


彼女がナオトを怨まなかった訳。

吸血鬼に吸血鬼にされても。

人生狂わされても。

大変な目にあって来ていたとしても。

好きな人と、大事な人達と。傍にはいられないんだって思わされる原因を作った張本人であったとしても。


『吸血鬼さんを恨むって気持ちは、不思議と無かったんですよねぇ』


彼女がナオトを怨まなかった訳。

彼女がナオトに逆らわない訳。


ねぇ、ナオトさん。

吸血鬼に吸血鬼にされた人間は、その吸血鬼に『絶対』に従うようになっているんですか?

体が、意思が、そうなるように組み換えられているんですか?本人が気付かない間に、そう変えられているんですか?

それはそう言う事なんですか?



吸血鬼に本当の意味で逆らうことは出来ない。

これは俺の、行き過ぎた考えか。




なんて。





「はぁ……」


さすがにこんなこと、本人には聞けるわけがない。


それに、やはりこれは俺の思い違いなのかもしれない。それは彼女の性格そのままのものなのかもしれないのだから。

それに、もし仮に俺が考える通りだったとしても、きっとナオトは進藤ちゃんの意に反する行いはさせないはずだ。


ナオトはそういう男だから。


だけどもし。

だけどもし、退っ引きならない理由でそれが行使されようとした時に、進藤ちゃんを止められる、もしくは助けられる可能性があるとしたら。


「鎹、お前さぁ、もうちょっとしっかりしろよ?」

「……何が言いたいんだよ」

「お前だけだろ」

「…………?」


悔しいけれど。

『進藤つなぐ』という人間の女の子にとっての軸は『鎹双弥』という人間の男。それだけに、軸が乱れれば彼女もまた乱れ、狂いだす可能性が高い。


「頼りにしてるぞ、鎹」


だからお前はブレないでくれよな。

彼女を想うなら、お前だけはそのままのお前でいてやれ。


「鎹、間違うなよ」


『一番大切なこと』だけは、決して間違ってはくれるな。


名々賀君は長くなる。


いらないお知らせです。

こちら、本編完結してるので番外のキリがついたらいちいち完結表示にしてたのですが、それやってるのは駄目ですよ(まぁ、駄目というかなんというか)的な話を聞いたので、とりあえず連載表示にしておこうかと思います。

6月イベであげたい話があるので。

…………あげられるかな。


連載表示多くなるから嫌なんだけどなぁ。

じゃあ他の滞ってる奴完結させろよ、とか。やめてください。傷付きますよ。



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