一着目:「そんな物語である」
HIGさん
「そうだ、久永の話を書こう」
久永
「『京都に行こう』みたいなノリで言うことではないだろう…」
※大体こんなノリです。
「ここが、久遠ヶ原学園」
目の前に広がる巨大な校舎。
門前から見える白く大きな校舎に感じる感情は【圧倒】の他ならない。
『久遠ヶ原学園』
茨城県沖に設立された人工島『久遠ヶ原』の上に、さらに設立された日本国政府公認の【私立校】である。
そんなトンデモ学校に、ある人物は旅行カバン(旧式)片手に学園入り口に立っていた。
白いスラックスにワイシャツ、その上に白衣という靴以外が白いという格好に映える腰元に届く、長く滑らかな黒髪。
その上に被せられた白いソフトフェルトハットを目深にしながら、その人物は呟いた。
「あんの耄碌翁…帰ったら一発殴ってやるのじゃ・・・!」
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* この物語は
*奇妙 奇天烈 奇奇怪怪。
*奇想天外 吃驚仰天!
*
*・・・なんてものはない、齢17のロリババア少年がダラダラと学園生活を送る。
*そんな物語である。
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・人物紹介
【HIGさん】(ハイゴ――)
語り部。
ツッコミがいないときの非常勤ツッコミ係。
地の文が基本出演ゆえ、主人公より出番が多い。
彼女いない暦更新中。ストレート黒ングと黒ポニテが好き。
久永
「他のは出さんのか?」
HIGさん
「キミとカブるよ?キャラ」
久永
「・・・それもそうかの」