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200文字小説

煙草(200文字)

作者: うわの空

 生まれて初めて、煙草を吸ってみた。

 煙のにおいを嗅ぎながら、これじゃない、と思った。


 彼の吸っていた煙草は、これではなかった。


 煙草が嫌いだった私は、彼の吸っていた銘柄すら碌に覚えていない。



 けれど、


 彼に染みついていたにおいは

 抱きしめられた時に強く感じたにおいは

 これでは、なかった。



 私は煙草をもみ消すと、立ち上がった。

 彼の吸っていた煙草を、探すために。




 本当に欲しかったのは、

 煙草の煙でも、においでも、なくて。 

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― 新着の感想 ―
[一言] まぁ上下俺に挟まれたプレミア作品として1つ感想を書いておきましたよ。 それでわ。 あなたのとーよーより。
[一言] なんだか、いつもと違う200ですね。 たばこなんで野良さん思い出しました。 アナザーもよかったですよ。 ありがとうございました^^
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