゛悪い人゛
「一つ、その未来がみえるメガネを使うにあたって守ってもらいたい事とは・・・・゛勉強゛以外で使わないでください」
「え?それだけ?」
俺はそう黒田創福に聞いた
「え~それだけです。・・・まぁ゛忠告゛はしました・・・・フォフォフォ・・」
「それより、高橋さん、なにかお急ぎだったんじゃないですか?フォフォフォ」
「あ、やっべッ!!」
俺は塾の模試に向かっていた事を思い出し急いでその場から向かった
「・・・・忠告はしました・・それを破ったら高橋信二は〇〇〇だぁ~、フォフォフォ」
黒田は離れ際にそういった
ーーーー
~塾にて~
俺は三階まで全速力で駆け上がった
「ハァ、ハァ、ハァ、すいません、遅れました、ハァハァ」
俺は塾長にそういった
「おいおい、模試はもうはじまってるぞ~、どうするこの時間受けるか?それとも次の時間まで待っとくか?」
「いや、今から受けます(金は無駄には出来ねー)」
俺はすぐさま自分の席に向かい試験を解こうとする前に時計をチラッと見た
「(10時30分!?ヤッベ~後に20分しかねぇ!!しかも俺が苦手な英語!!、、、無理やこれ・・・・いや、待てよ)」
俺は胸ポケットにある、変な男の黒田からもらった゛以後眼鏡゛に手を掛けた
そして、その異様に黒い怪しいメガネをかけた
ガチャ
「(いや、未来見えないやん・・・やっぱ、薬中かそういう類の部類だったか・・・!?)」
「(なんだ、これ!?、俺の字だ、俺の字で答えが解答欄に浮き出ている!?)」
解答欄に俺の字で赤ペンで直しが書かれていた
「(!!・・・なるほど、これは、゛物゛の未来がみえるメガネなんだ・・つまり、模試をした数日後には赤ペンで直しを入れる、その未来がみえてるって訳か・・・)」
ーーーー
数日後
「いや、すごいな・・・・五教科合わせての合計点数が490点・・・完璧だな・・」
「あ、そうすっか?・・先生の教えが上手だからですよ~!!」
「あ、そうか~ハハハ」
先生は褒められ喜んでいるようだった
俺はその中、心の中で興奮していた
「(マジか・・本物だったか・・・こりゃすげぇや!!)」
ーーーーー
俺はその後も゛以後眼鏡゛を使いい点数を取った
「すごい!!また、490点!!」
「これはもう、大学間違いないなぁー!!」
「ははッ、そうすっか!」
そして、友達との遊ぶ時間も増えた
「フーー今日も楽しかったーー!!」
俺はベットにダイブしそういった、そして、眼鏡を見た
「・・・・」
「ただ、゛コレ゛は本番では使えない代物だな」
本番では使えない理由は簡単だ、本番つまり大学入試では使えない、なぜなら、学校のテスト、模試では数日後に赤ペンでは直しをする、そして、その未来を゛以後眼鏡゛で見るわけだ、だが、入試は直しをしない、機械が判断し読みとりそれで終わり、゛以後眼鏡゛をかけても見えないという訳だ
「・・・・」
俺は黒田創福が言った事を思いだしていた
「勉強以外で使ったらだめですよ、フォフォフォ、使ったら、、、忠告はしましたフォフォフォ」
「使ったら一体どーなってしまうんだ・・・ゴクッ」
「・・・・いや、やめておこう」
ーーーーーー
二か月後
~塾にて~
「これが、最後の模試だ!!、この模擬テストで短所長所をみつけて本番に生かそう!!!」
「「「「ハイ!!」」」」
「ふわぁーーーー」
俺はみんながはりきってる中、あくびをしていた
「試験開始!!」
「ふわぁ~」
10分後
カキカキカキ
俺はみんながテストをしている間、窓の外を見ていた
「(・・・暇だあぁ~・・・結局、゛以後眼鏡゛つけてテストを埋めるだけだからマジの作業バイトみたいな感じだな・・・まぁ、窓の席だったのが幸いか・・・外でも見て暇つぶしするか)」
ニヤッ
「(え~冬に入道雲かぁー珍しいなぁ~)」
俺は空を見るのに飽きたので道路をおもむろに見た
「(ははっ、おいおい、こんなに寒いのに半袖半ズボンかよ~子供はすげーな・・・・・ん?)」
「ん?」
「(おいおいおい!!ヤバくないか!?)」
半袖半ズボンの子どもが信号を渡ろうとした時にそこに大型トラックが突っ込みそうだった
子どもはビックリして身動きが取れていない
「おい!!逃げッ」
次の瞬間、子供がトラックの下敷きになった、タイヤに大量の血が付き、子供が履いていた靴が遠くに飛んだ
「うわぁぁぁ!!!!!」
俺は叫んでしまった、その際にメガネが衝撃で外れた
「どうした!?大丈夫か!」
塾長が俺の方に来た。俺は、見たものもそのまま話した
「何言ってんだ?何も起こってないじゃないか?」
塾長が窓の外を見てそういった
「そんなはずは!!」
俺も窓の外を見たが何もなかった・・・いつも通りの日常が広がっていた
「!!!・・・どうゆうことだ!?」
床に落ちた以後眼鏡がふと目に入った
「まさかッッッ・・・・」
すると、さっき見た光景が目に入った
「!!?・・・さっきの子供!!?ハァ・・・ハァ・・ハァ」
俺は黒田創福が言ったことをまた思い出した
「勉強以外では使ったら・・・フォフォフォ゛忠告゛しましたよーーフォフオフォ」
俺は走り出していた
「(黒田の言った事なんか!!今はどーでもいいだろ!!目の前で子供が死ぬんだぞ!!それを見逃せるほど俺は!!!悪いヤツじゃねーー!!!)」
俺は三階からもうスピードで降りた
「よし!!どこだ!!」
俺はあたりを見渡しあの子供を探した
「!!やべぇ!!」
あの子供が信号を渡ろうしていた、そこにトラックが
「間に合えーーーー!!!」
俺は子供の所まで走っていった
「うおおおお!!!」
ドンッッ
トラックが電柱にぶつかった
「ふーーーいやー良かった~!!」
俺はとっさに子供の頭を抱え飛びッ込み転がった
「うわぁん!!!うわぁん!!」
子どもが驚いて泣いている
「大丈夫!もう大丈夫だから!!あ、そうだ、塾にお菓子が在るからそこまで行こうか!」
俺は子供の手を取り塾の方へと歩こうとした時、あの男がいた
ニヤニヤニヤ
「高橋信二さんやってしまいましたねフォフォフォ・・忠告はした筈ですよね~フォフォフォ・・・・これで。あなたも゛悪い人゛だ」
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