不思議道具を売るサラリーマン
「はぁ~、受験勉強ダルすぎる~、「若い時は経験が大事」とか大人は言う割に学歴で判断するなよ~はぁ~」
このタメ息をたくさんしてい雪の中、愚痴を言いながら歩いてるのが俺、高橋信二18歳受験勉強に追われる高校三年生だ。
「てゆうか、今日は塾休むべきだったな~、これは降りすぎだ」
俺はあたりが雪山になっている様子を見ながらそう言った
「(すごい、雪の量だなぁ~・・・・!?」
俺は驚いたなぜなら人が犬神家の様に雪に刺さっていたからだ
「ええ~!!」
そう言いながら雪に刺さっている人の所まで行き、足をつかみ引っ張った
「んッッ!!!」
すると刺さっていた人がポンっと抜けた、ここで違和感に気づくべきだった、なぜなら人にしては異様に軽かった
ゴンっ
俺は力強く引っ張った反動で後頭部をぶつけてしまった
「イテテ・・」
「いやはや、フォフォフォ、お手数お掛けしました、アリがとうございます、フォフォフォ」
助けた男が笑いながらそう言った、男はやけにニヤニヤしている顔だった
体系は太っているような着ぶくれの様、服装は黒スーツに黒ネクタイ、不気味な雰囲気を醸し出している
「いえいえ、(大丈夫ですか?とか言ってくれも・・・まぁ別に求めてるわけじゃないけど・・・うーん、なんというか・・・)」
ジー――
男がニヤニヤしながらジーとこちらを見ている
二ヤッ
「あなた、今こまってますねぇ~、フォフォフォ」
「いや、別に、じゃこれで(あんな、変なヤツと関わりたくねーッ!!)」
俺はその場からすぐさま逃げたかった
「まぁ待って下さい、、私は別に怪しい者ではござぁいません、フォフォ、こういうものです」
男はニヤニヤしながら胸ポケットから名刺を取り出し渡した
俺は名刺の内容を読んだ
「・・・「お悩み解放いたします・・・黒田創福」・・・・(かいほうって・・・あ、これヤバい系の宗教勧誘だ・・逃げようッ)」
「あ、名刺ありがとうございます、ではこれで」
俺は速攻でその場から離れようとした
「あ、私は無宗教ですよ、フォフォフォ、・・まーそれとこの世界に゛神゛なんてものはいないです」
ゾッッッ
黒田創福はニヤニヤしていた顔が急に真顔になった、俺はその顔にひどく恐怖を感じた、多分、18年間中で生きてきた中で一番の恐怖感だった、その位、黒田創福は゛異質゛だった
ニヤッ
「まぁ、立ち話も何ですから、そこのベンチで話しましょうか、フォフォフォ」
俺は黒田創福の気迫に圧され足が動かなかった・・・完全に゛最後゛の逃げるタイミングを失った
そして、俺と黒田は雪が降ってる中ベンチに坐って話をした
「さて、私は悩みを開放するのが、仕事です。あなたの悩みを聞かせて下さい、フォフォフォ」
黒田が俺の目をジッと見ながらそう言った
黒田の目を見てると嘘でもいいのに何故か本音で悩みを言ってしまった
「実は、受験勉強に追われて、遊ぶ時間がないんです・・・子供の頃からの友達が遠いところに引っ越すのでその前に思い出作りがしたいんです」
黒田は俺の話を聞いている時もずっとニヤニヤしいた
「・・・フォフォフォ、なるほど、なるほど、分かりました、つまり勉強の時間を友達との思いで作りに当てたいとそういう事ですねフォフォフォ」
「まーそういう事です、、、、(なんか恥ずかしいな・・・)」
二ヤッ
「・・・・勉強でいい点数を取って、遊ぶ時間を増やしてもらいましょう~フォフォフォ、でもただ゛いい点数゛を取るだけではまだまだでしょうな~!゛完璧な点数゛を取ってぐうの音も出ない程にしないと・・・フォフォフォ」
「゛完璧゛な?・・・」
黒田創福は胸ポケットから゛あるモノ゛を取り出した
「フォフォフォ、まぁ完璧な点数を取るには゛普通゛の方法では無理です、なので,゛これ゛を使いますフォフォフォ」
黒田創福は異様に黒い゛メガネ゛を取り出しそういった
「これはメガネ?」
黒田は二ヤッと笑いまるで゛セールスマンの様に意気揚々と喋りだした
「ただのメガネじゃござぁーいません、このメガネの名は゛以後眼鏡゛、物の゛未来゛が見れる優れた一品です!いまならなんとこの値段でってフォフォフォ、と言いたい所ですが、助けられた恩もございますので、゛ただ゛で差し上げます、フォフォフォーー」
「(未来が見えるだって?・・・・ヤバい宗教にも程がある、いや、そーゆー893か?)」
ジー
黒田がジッとこちらを見てくる
「はぁ~高橋さん、そろそろ私を信用してもらえませんか、はぁ~、ホントに゛ただ゛で差し上げますので、はぁ~」
黒田はものすごいタメ息をした、俺はそれが申し訳なくなって思わず
「すみません、ありがとうございます」と言ってやけに異様に黒いメガネ゛以後眼鏡゛を受け取ってしまった
「あ、言い忘れていました、その゛メガネを゛使うにあたって守ってもらいたいことと言うか゛忠告゛させて頂きますーーーーそれは、フォフォフォ」
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