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最後はこってりと

それから数日、私とエリカの手伝いが終わった事を知った青龍亭の客足は徐々に落ち着きを取り戻していきました。


とは言え、以前のように閑古鳥が鳴いている訳ではなく、一定の賑わいを見せています。


また宿泊特典として元A級冒険者の訓練が受けられると言うサービスを行ったところ、部屋も順当に埋まったようです。


テンさんは気にするなと言ってくれましたが、流石にこの状態で居座り続けるのは悪いので、旅に出るまでの間はエリカの家にお世話になる事にしました。


エリカの方の引き継ぎも問題なく行われており、ターネライの街を出る準備は整ったと言っても良いでしょう。


エリカは友人のところに挨拶に行ったので、私の方も街を出る前に商業ギルドのマスターであるモントレイさん。


カーク商会の会長であるカークさん。


まずはこの二人の所に挨拶に行きました。


「そうですか……残念ですが仕方ありませんね」


「もし機会があれば是非ともまたお立ち寄りください。

ターネライの街の商人はアロエ様から受けた恩を忘れはしませんので」


続いては冒険者ギルドへ行き、ミハエルさんの所に顔を出しておきます。


「もうそんなに時間が経っちまってたのか……本当にアロエさんには世話になった、感謝してるよ」


天衣無縫は引退しましたが、彼らが後進を育成する事でギルド全体の力は底上げされそうだと言うことで安心しました。


冒険者ギルドを出ると、友人への挨拶を終えたらしいエリカが外で待っていました。


嬉しそうに腕に絡みついてくるエリカの頭を撫でながら帰路に着いていると思わぬ珍客が現れます。


「てめぇら、街を出るんだってな!」


「その前にたっぷりお礼参りさせてもらうぜ」


「あんた達のせいで散々な目に遭ったからな」


「この筋肉の真の力を思い知るが良い!!」


そう言いながら前に立ちはだかったのは、中堅冒険者から只のチンピラ集団に成り下がった飛天の風でした、


「ねぇねぇ、お姉様……ここまでやられたんなら遠慮なく食べちゃっていいよね?」


「明日にはこの街から出発予定ですからね。

最後のひと時は限界まで楽しませてもらいましょうか」


私とエリカはお互いに淫靡な表情を浮かべながら、魅了の魔法を発動させました。


そのまま、おとなしくついてくる飛天の風を家に招き、彼らのレベルが1になるまで二人で搾り尽くしたのでした。


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