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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第84話 事件の後の一時

今回は短めです。

「という事で、無事に逮捕されましたよ」


「良かったです……。 まさか、未だに私や奈々と佐奈を八つ当たりの道具にするつもりで……」


「しかし、京也兄さんの数少ない友人の一人が刑事をしているとは、世間は広いようで狭いわね」


「奈々と佐奈も今は眠ってますが、すっごく怯えてました」


 紗友里さんの元夫であった筧が逮捕され、刑事である友人の拓也と別れた後で、フォローの為に305号室に訪れた。

 奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、今はぐっすり眠ってるが、元父親の話になると怯えていたらしい。

 相当のトラウマなんだなぁと、改めて思い知った。


「それにしても、あの男は実の両親も殺していたなんて……」


「さらに京也兄さんが勤めていたコンビニの一つの設備も破壊したらしいし……」


「幸いにも本部からも手助けをしてくれたらしくて、もうすぐ営業は再開されるけどな」


 筧の罪の内容を改めて話す俺と達也と朱里。

 奴の実の両親の殺害やコンビニの設備の破壊などを知るや否や、二人は表情を歪ませる。


「とはいえ、これで紗友里や奈々ちゃん達を苦しめる輩もいなくなったわけだし、京也兄さんも安心して結婚できますね」


「まぁな。 ただ、紗友里さんと奈々ちゃん達とここで過ごす時間帯を増やすよ。 特に奈々ちゃん達は一緒にいてやらないと……」


「そうですね」


 奴が警察に逮捕された事で、ひとまずは情勢は落ち着くだろう。

 しかし、奈々ちゃんと佐奈ちゃんに関しては幼いのに酷い目に遭わされたショックもあるので傍に居てやれる時間を増やしてやらないといけない。

 達也も朱里もそこは理解しているようだった。


「そろそろ奈々たちを起こさないといけませんね。 夕食にしないと」


「じゃあ、その間は奈々ちゃん達を見てますよ」


「私達もそうするわ」


「姉さん達も京也さんも、お願いしますね。 奈々、佐奈、そろそろ起きて」


「んゅ……」


 そろそろ夕方になるので、紗友里さんは夕食の準備をするようだ。

 そのため、一旦奈々ちゃんと佐奈ちゃんを起こす。


「よく眠れたかな、奈々ちゃんに佐奈ちゃん」


「あ、うさパパ」


「そばにいてくれたの?」


「ああ、お母さんがご飯を作るらしいからね。 じゃあ、ますはお顔を洗おうか」


 俺は奈々ちゃんと佐奈ちゃんを洗面所に連れていく。

 二人の洗顔を終わらせてから、遊ぶ準備に入ろう。


「それじゃあ、絵本でも読もうか?」


「うん。 おひざのうえ、いーい?」


「ああ、いいよ。 佐奈ちゃんもおいで」


「ありがとー。 うさパパはやさしいね」


 夕食が完成するまでに、奈々ちゃんと佐奈ちゃんを膝の上に乗せてから一緒に絵本を読む。

 幼い二人の温もりを感じつつ、ゆっくりと絵本を読み上げる。

 膝の上に乗せる前の二人の嬉しそうな笑顔は、今までで最高だったのは言うまでもないだろう。


「さて、ご飯が出来ましたよー」


「よし、じゃあご飯を食べようか」


「「うんっ」」


 何とか元気を取り戻した幼い二人と達也と朱里と一緒に、紗友里さんの作った夕食に舌鼓を打った。


 その後は、達也と朱里が帰り、俺は紗友里さんと奈々ちゃんと佐奈ちゃんの四人で一緒に寝る事にした。

 その際に、佐奈ちゃんが俺を抱き枕にしながらぐっすり眠るその寝顔を見て、俺は安心しながら眠りにつくのだった。



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