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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第55話 別の作業の打ち合わせと保育参観

「ふぅ……」


「京也さん、添削作業お疲れ様です」


 時期は3月に入り、エンタメ部門の研修もひとまずの終わりを迎え、間もなく家電部門の研修に入ろうとする所だ。

 俺は、今日は仕事が休みなので、紗友里さんと一緒にリモートで担当編集の桜井さんと打ち合わせしつつ、小説の添削作業をしていた。


『SAYURI先生、うさうさ先生、お疲れ様です。 これなら5月中旬に本が出せますね。 それでは次は……』


 担当の桜井さんからOKが出た事でようやく本が出せる状況になったようだ。

 ただ、この後がさらに面倒だった。

 小説家は、個人事業扱いなので事業を作らないといけないのだ。

 さらに、確定申告も青色申告で済ませておく必要があるという。


 サラリーマンの副業は、基本的に雑所得なのだが、それでも20万以上稼いだ場合は申告しないといけないのだ。

 まぁ、これは紗友里さんに教えてもらいながら手続きをした方がいいのかも知れない。


『……という事で、キャラクターイラストなどを少しずつ小出しで皆さんにもお披露目をしておきましょうか』


「分かりました。 まずは、誰から?」


『主人公とヒロインですね。 物語の核となるキャラを優先に……』


 大体5月の中頃に本が出せるようになるとの事でその間にキャラクターを一定期間ごとに小出しして、宣伝しておいてくれと言われた。

 まずは、主人公とヒロインのイラストを出して、その後に主要なキャラのイラストを小出しにする。


 書籍化小説も売れてなんぼの世界で、売れなければそこで打ち切りとなる厳しい世界。

 なので、WEB小説から書籍化した作家も、WEB小説サイトと提携している各コンテストに応募しているようだ。

 そうしないとやっていけない世界なのだろう。


『では、お疲れ様でした。 献本が出来たらそちらにお届けしますのでお待ちくださいね』


「はい。 お疲れ様でした」


 担当編集の桜井さんとのビデオ通話を終え、俺は仰向けに倒れこむ。

 情報が一気に詰め込まれた感覚に陥って、知恵熱が出そうだ。


「本当にお疲れ様。 お茶とお菓子を用意しますね」


「ええ、お願いします」


 同じくリモート通話を終えた紗友里さんが身体を伸ばした後で、キッチンに向かった。

 暖かいお茶とお菓子を持って来てくれたようだ。


「すみません、紗友里さんの部屋でこんなだらしない格好を」


「いえいえ、娘の面倒を見てもらってますし、本業も副業も軌道に乗ってるのでしょう?」


「エンタメ部門は流石にきつかったですね」


「VTuberメインですからね。 中の人も個性的過ぎて逆にしんどいと思いますよ」


「自由すぎますからね」


 何とか身体を起こしながら、紗友里さんが持ってきたお茶を飲み、お菓子も口にする。

 お菓子は、輪っかのスナックだ。


「一息入れたら、そろそろ娘を迎えに行きましょうか」


「ああ、奈々ちゃんと佐奈ちゃんは保育園でしたね」


 一息入れて落ち着いたら、奈々ちゃんと佐奈ちゃんを迎えに行こうと提案する。

 今日は奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、保育園に預けているのだ。


「あ、それと京也さんのスケジュールはどうなってます?」


「明後日まで休みで、明々後日(しあさって)から家電部門の研修ですね」


「でしたら、明後日の親子参観に一緒に来ていただけますか?」


「親子参観ですか?」


「はい。 娘を預けている『あいの山第三保育園』は、年長者のお別れ会がある三月にも参観があるみたいです」


 どうも明後日に、親子参観があるようだ。

 正式に親子保育なのだが、なんだってこの時期に?

 卒業や卒園の季節でもあるこの三月に……。


「一応、私から話を通しているので、保育士さんの方も理解を示していると思いますよ」


「なるほど。 でしたらそっちも一緒に行きますよ」


「ありがとうございます。 では、そろそろ迎えに行きましょうか」


「そうですね。 奈々ちゃん達も待ってますし」


 明後日の約束を取り付けた後で、紗友里さんと『あいの山第三保育園』へと向かった。

 奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、いい子にしていたかな?



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