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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第49話 2月14日③

今回も短めです。

「先輩、お誕生日おめでとうございます!」


「宇佐美さんの誕生日、唯から聞きました。 バレンタインの日だったとは初耳でしたが、ともかくお誕生日おめでとうございます」


「ああ、ありがとう。 桧山は?」


「後から来ますよ。 このマンションで大所帯になるのはこういうイベントくらいですし」


 紗友里さんが対応して、出迎えたのは現在管理人の手伝いをしている川崎(かわさき)(ゆい)とその彼氏の熊川(くまがわ) (さとし)君だった。

 聡君は川崎から俺の誕生日を聞いたようだ。

 なお、桧山は後から来るみたいだな。


「あー、おにいちゃんとおねえちゃんだー」


「いらっしゃーい♪」


「はーい、お姉ちゃんがきましたよー」


 奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、川崎にも懐いている。

 二人にとっては、川崎はお姉ちゃんなんだろうな。

 歳が離れてるけど……。


「いらっしゃいませ。 もう一つのチョコレートケーキ、用意しますね」


「あ、やっぱりチョコレートケーキなんですね。 バレンタインデーが先輩の誕生日だから」


 川崎と聡君を上がらせた紗友里さんは、もう一つのチョコレートケーキを用意し始めた。

 

「ところで聡君。 彼女から貰ったのか?」


「ええ、貰いました。 そこそこ高めのブランドの奴ですが」


「それもそれで羨ましいな。 まぁ、俺はチョコレートケーキで腹を満たしてるし」


「その子達も懐いてますしね」


 いつの間にか俺の膝に座ってきた奈々ちゃんと佐奈ちゃんの頭を撫でながら、聡君とそんな話をした。

 川崎は紗友里さんともう一つのケーキを切りながら何か話をしていたな。


「おにいちゃんはケーキたべないの?」


「新しいケーキを出してくれるから、それを食べるよ」


「そっかー」


「あ、持ってきたみたいだな」


 奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、聡君にケーキを食べないのかと聞いていた。

 もうすぐ持ってくるから、それまでの……って奴だな。


「お待たせしました。 管理人さんと聡さんの分を用意しました」


「ああ、桧山と達也と朱里の分か」


「おじちゃんとおばちゃんもくるのー?」


「ああ、来るみたいだぞー」


「わーい! うさパパのおたんじょうび、にぎやかだー♪」


 俺の誕生日が賑やかになるのをまるで自分のように喜ぶ奈々ちゃんと佐奈ちゃん。

 俺の膝の上で可愛らしい仕草をする二人にニヤニヤしてしまう。

 そして、思わず頭を撫でる。


「奈々ちゃんと佐奈ちゃん、本当に可愛いですよねー。 先輩がニヤニヤするのも無理はないですね」


「うるさい!」


「さぁさぁ、食べてしまいましょうか」


「あ、そうですね」


「では、いただきます」


 奈々ちゃんと佐奈ちゃんを可愛がる様子を川崎がからかってくる。

 そんな流れで紗友里さんがケーキを食べてしまおうと言った。

 時間は有限だしな。


「あ、先輩に私達からの誕生日プレゼントがありますので」


「あまり、いいのを選べなかったのですが」


「悪いな。 お前らの時間を使わせて」


「いえいえ。 私にとっては先輩には恩があるので」


 当然ながら、川崎や聡君からも誕生日プレゼントがもらえるようだ。

 聡君曰く、あまりいいいものを選べなかったらしいが、どんなのかは楽しみではあるな。


「あ、またインターホンが鳴った」


「はーい、今行きますー」


 改めてケーキを食べようとした矢先に再びインターホンが鳴ったので、紗友里さんが対応する。

 心当たりがあるとすれば、次に来るのは……?


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