表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/87

第47話 2月14日 ①

「ふぁ……」


 目覚まし時計の音で目が覚めた。

 日付が2月14日になっており、今日はバレンタインデーであり、俺の誕生日でもある。

 いよいよこの日を迎えたのか……。


「紗友里さんは昼以降に楽しみにしてくれって言ってたな。 準備できたらメールするって言ってたし」


 紗友里さんの言っていた事を思い出し、昨日もそんな事を言ってた気がするな。

 まぁ、ネタバレしないという意味があるなら、それで構わないと思う。

 奈々ちゃんと佐奈ちゃんも祝う気満々だったし、楽しみにしておきたいかな。


「さて、WEB小説の更新と添削作業も少しやっておくか……」


 今日は仕事が休みなので、WEB小説の更新と書籍化に合わせた添削作業を行う。

 といっても、加筆が多いのだが。

 昼以降になるまでに更新とある程度の加筆を終わらせておきたいな。


「そういや、あれから正幸は大丈夫だろうか?」


 小説の更新をしながら、友人の心配をする。

 正幸の会社は、現在厄介な社長の息子のせいで、達也の会社との取引を一時停止になった事で、社員みんなが慌てている状況だ。

 だが、息子の方は謝罪や反省をせずに、他人のせいにしているからな。

 さらに自分の思うままの会社との取引を始めようとしているのを娘さんと社長が止めている最中だと新たにメールで知らされた。

 これは、息子の方を何とかしない限り、達也の会社との取引は再開できないんじゃないか?

 

 何せ、あの息子は紗友里さんにも無償でデザインをしろと言って来る程にフリーランスを見下しているしな。

 社長と娘さんがまともだから、息子の異常さが目立ってくる。


「正幸の会社がいい方向に向かうのを祈るしかないか。 さて、更新は終わったし、次は加筆か……」


 何とかWEB小説の更新を済ませ、次は書籍化に向けた加筆作業に入るので、スマホからビデオ通話アプリを起動する。


『おはようございます、うさうさ先生』


「おはようございます、桜井さん。 で、加筆すべき内容は……」


『そうですね。 まず、WEB版の……』


 編集担当の桜井さんとビデオ通話しながら、添削や加筆作業をしていく。

 これは、本業に影響がでないように少しずつやるという事でこの間合意したので、今回の作業も数十分で終わらせた。

 また明日以降に少しずつやっていくようだ。


「一通り終わったし、仮眠するか」


 更新も書籍化に向けた作業も少しだけ終わらせたので、昼まで仮眠することにした。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「ん……。 いい頃合いか」


 もうすぐ正午になる所で、目が覚める。

 洗顔と歯磨きを済ませて、スマホのメールを確認する。


「お、丁度紗友里さんから来てるな」


『準備が終わりましたので、これから誕生日パーティーを始めます。 主役の来訪をお待ちしてますね』


「やれやれ、紗友里さんらしいや」


 そう呟きながら、よそ行きの私服に着替えて、隣の305号室に向かう。

 インターホンを鳴らすとすぐに紗友里さんが出迎えてくれた。


「お待ちしてました、京也さん。 お誕生日おめでとうございます」


「あはは、ありがとうございます。 お邪魔しても?」


「もちろんです。 奈々と佐奈も待ってますから」


「では、お邪魔します」


 紗友里さんにお祝いされた事に少し照れながらも、お邪魔させてもらう。

 こうして祝ってもらったのって……、何年ぶりだろうな……。


「二人とも、うさパパが来たわよー」


「「うさパパー! おたんじょうびおめでとー♪」」


 部屋に入ると可愛らしいとんがり帽子を被った奈々ちゃんと佐奈ちゃんが笑顔でお祝いしてくれた。

 幼い子たちも俺の誕生日を楽しみにしていたのだろうか。


「ありがとうな、奈々ちゃんに佐奈ちゃん」


「「どういたしましてー♪」」


 たまらず二人の頭を優しく撫でる。

 もちろん、二人は笑顔だ。


「さ、まずは誕生日ケーキでも食べましょうか。 すぐに持ってきますね」


 そう言いながら紗友里さんは、キッチンへ向かう。

 冷蔵庫からケーキが入っている箱を取り出したようだ。


「これは……、チョコレートケーキですか?」


「ええ。 バレンタインデーでもある今日が、京也さんの誕生日なので」


 バレンタインデーに合わせてなのか、出されたケーキはチョコレートケーキだった。

 これも紗友里さんらしいチョイスだな。


「さて、専用のろうそくに火をつけて……と」


 紗友里さんが43本のろうそくに火をつける。

 このろうそくは、ケーキ専用のだろうな。


 それから、誕生日の歌を紗友里さん母娘が歌ってから、ろうそくの火を俺が消す手順だ。

 これで誕生日パーティーの開始となるのだった。


よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。


作者のモチベーションの維持に繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ