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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第44話 そして、いつもの一時

「んゅ……」


「みゅ……」


 隣の部屋で寝ていた奈々ちゃんと佐奈ちゃんが起きるのを紗友里さんと達也と見届けている。

 可愛らしい寝顔を少しだけ堪能したが、すぐに目が開く。


「あ、うさパパだ♪」


「うさパパ、おはよー。 いつきたのー?」


「おはよう、奈々ちゃんに佐奈ちゃん。 ついさっき来たんだよ」


「それじゃあ、お顔を洗おうね。 その後でご飯を食べるから」


「わかった、ママー」


「ごはんー」


 俺がいる事に気付いた奈々ちゃんと佐奈ちゃんが嬉しそうな笑顔で挨拶をしてきた。

 本当に可愛いよな、この子たちは。

 そんな二人は、紗友里さんと一緒に洗面所で顔を洗いに行った。


「本当に奈々ちゃんと佐奈ちゃん、京也兄さんに懐いてますね」


「ちょっとしたきっかけだって。 でも、素直に嬉しいさ」


「自分としては羨ましいですよ」


 どうも達也は姪っ子である奈々ちゃんと佐奈ちゃんが、俺にがっつり懐いている事を羨ましがっていた。

 確かに達也と朱里は、二人を可愛がっているから、そう見えるんだろうけど。

 まぁ、シングルマザーの人との結婚は、子供からも好かれないとダメだったし、そこに関しては安心しているかな。

 クリスマスイブの夜には、パパになって欲しいって言ってくれたし。


「うさパパー、たつおじちゃん、おかおあらったよー」


「あと、ママがごはんをよういするってー」


「よし、じゃあご飯を食べようか」


「「うんっ♪」」


 顔を洗い終えた奈々ちゃんと佐奈ちゃんが、俺に抱きつきながら紗友里さんがご飯を用意していると伝えて来た。

 二人の頭を撫でながら、一緒にテーブルに着く。

 さて、紗友里さんの手料理をいただくとしようか。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「ごちそうさまでした」


「「ごちそうさまー」」


「はい。 では、お皿洗いますね」


「じゃあ、自分が紗友里を手伝いますので、京也兄さんは姪っ子の面倒を見てやってください」


「ああ、そのつもりさ」


 朝ご飯を食べ終え、紗友里さんと達也が食器を洗う間、俺は奈々ちゃんと佐奈ちゃんの面倒を見る。

 元よりそのつもりだったし、問題はないな。


「さて、何をしようか」


「「えほん、よんでー」」


「よし、一緒に読もうか」


「「わーい♪」」


 まずは、二人と一緒に絵本を読む。

 ゆっくりと読み進めているので、奈々ちゃんと佐奈ちゃんはワクワクしながら絵本を読んでいる。


「ふふ、娘たちも京也さんと一緒に居られて楽しそうですね」


「この子たちの笑顔は癒されますよ」


「ママー、おわったのー?」


「ええ、終わったわ。 次はお絵かきかしら?」


「そうだよー」


 絵本を読み終えた所で、紗友里さんと達也がこっちに来た。

 食器洗いも終わったようだ。

 次はお絵かきという事で、今いるみんなで一緒にやる事にした。


「そうそう、京也さんの誕生日、兄から聞きましたよ」


「びっくりでしょう? あの日が俺の誕生日だなんて」


「ええ、少々。 でも、楽しみも増えましたし」


 準備の最中に紗友里さんから俺の誕生日の話題が入った。

 やはり、達也から聞いたらしい。

 ただ、バレンタインの日が誕生日なのは驚いたようだが、逆に楽しみになったという。


「京也さんの誕生日は、ここでお祝いしますよ。 楽しみにしてくださいね」


「ええ、何が来るのか楽しみにしてますよ。 さて、奈々ちゃん達もお絵かきしようか」


「「はーい♪」」


 俺の誕生日に紗友里さんが何かを用意すると言っていた。

 それを楽しみにしつつも、俺は奈々ちゃん達とお絵かきを始めるのだった。


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