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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第38話 後輩女子・桧山との会話

本日より数日間、朝と夜のみの更新となります。

「ふぅ、疲れた……」


「あはは、先輩ったら結構視線に晒されましたからね」


「こういう大所帯の場では相変わらずダメになるのは変わらなかったな……」


「それも先輩の個性ですよ。 はい、コーヒーです」


「ああ、悪いな」


 大会議室での集会と顔合わせが終わったのだが、全社員からの視線がかなりキツかった。

 それ故に満足した自己紹介が出来なかったので、しくじってしまった感がある。

 ただ、桧山のフォローがあの後あったので、桧山の所属する部署を中心に何とか持ち直してくれたのは感謝しかない。


 桧山から缶コーヒーを渡され、それを飲みながらそんな事を考える。


「ひとまず、勤務の在り方ですが、出勤は週で2~3日くらいであとは休みかリモートですね。 これは全部署共通なんですよ」


「最低2日出勤か。 ほぼリモートと言ってもいいのか」


「そうですね。 営業に行く人はそれ以上の出勤が必要ですが、出勤時でも朝9時から夕方直前の時間帯までですね。 午後3時か午後4時くらいで終わると考えてもいいですね」


「なるほどなぁ」


 コーヒーを飲みながら桧山から、この会社の勤務形態を教えてもらう。

 基本は全部署共通で週2日から3日程度で、後はリモート勤務か休みになる模様。

 営業の担当は、それ以上の出勤をしないといけないが遅くとも午後4時までになるとのこと。

 あの【TT商事】に買収された後の前の会社と比べたら、比較的働きやすい環境ではないだろうか?

 その分、効率性とか求められるだろうが。


「あと、これは社長から聞いてると思いますが、一部の副業は認めてますね。 兼業作家とか」


「ああ、それは聞いたな」


「で、隣にも社長の妹さんが運営しているグループ会社があるんですが、月に2度はそこで手伝いに行く事にもなりますね。 私は昨日行きましたが」


「あの出版会社か? 俺の場合は別の意味で行く事になるな」


「おや? どういう事です?」


 副業に関しては達也からも言われていたが、兼業作家などの負担が重くならないもののみ許可している。

 そして、ここの社員の何人かは月に2度くらいは、朱里の出版会社に手伝いに行っている。

 桧山も昨日、行ったようだ。


 で、俺が朱里の会社に別の意味で行く事になると言った時、桧山は興味がありそうな感じで聞いて来た。


「前の会社で俺の趣味を言っただろう?」


「ああ、WEB小説ですか。 唯ちゃんにも言ってましたね」


「それで更新している作品が、その会社で書籍化されることになってな」


「すごいじゃないですか! 私もよく読んでますから感無量ですよ!!」


 一応、桧山も川崎も俺の趣味がWEB小説である事は知っている。

 ゲームの事は伏せているが。

 そして、俺が更新している作品が書籍化されることを知ったら、目を輝かせてきた。

 というか、お前も俺の作品閲覧してたのか……。


「まぁ、つまりあそこには作者として向かう事があるからな。 打ち合わせとかで」


「なるほど。 それでいつですか?」


「絵師は決まったが、まだここに入社したばっかだしな。 ある程度慣れたら本格的に打ち合わせやら添削やらするみたいだ」


「もし決まったら教えてくださいね! 速攻で買いに行きますから! あと、サインも!!」


「お、おぅ……!」


 桧山の押せ押せモードに少し驚く。

 しかし、こいつはここまで俺の作品をがっつり読んでたのか。

 しかもサインを頼まれるとは思わなかったしな。


「お、仕事開始ですね。 それじゃあ、まずは私がいる部門に行きましょう!」


「ああ、頼むよ。 ここじゃ桧山が先輩だからな」


 仕事始めのチャイムが鳴り、各社員がそれぞれの部門に移動する。

 俺はまずは桧山のいる部門で試してみる事になった。


 さて、上手く仕事ができますように……。



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