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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第37話 新たな会社と後輩との再会

「それじゃあ、行ってきますよ」


「いってらっしゃい、京也さん。 頑張って下さいね」


「「うさパパ、がんばってー♪」」


「ああ、頑張るからな」


 節分の翌日の2月4日。

 今日はついに新たな職場に……、達也の会社に入社する。

 昼夜逆転の状態も落ち着いたので、これで朝に寝坊することはなくなるだろう。

 305号室から保育園に預けるために向かう所だった紗友里さんと奈々ちゃんと佐奈ちゃんに見送られてその会社に向かう。

 その際にも奈々ちゃんと佐奈ちゃんの頭を撫でる事は忘れない。


 これから向かう達也が運営している会社は、掛け持ち先のコンビニへ向かう時に利用した電車を使うが、進行方向は逆だ。

 二つ先の駅に降りて真っすぐ歩いた先のビルが達也の会社だ。


「高岡商事ビル……か。 達也の奴、でけぇ会社を作ったもんだな」


 高岡商事ビルには、達也が運営する部門を全てこのビルの中で収まっている。

 本当に大規模だなぁ。

 なお、隣の四階建ての建物は、朱里の運営する出版会社で【AK出版】だそうだ。

 これも高岡商事グループの会社の一つらしい。

 二人とも本当にやり手になったもんだな。


「あ、兄さん。 早いですね」


「いてもたってもいられなくてな。 というか、達也社長も俺より早いだろうに」


「まぁ、社長ですからね。 ともかくタイムカードとプレートを渡しますので中に」


「ああ」


 達也に案内されるようにビルの中に入っていく。

 ビルの中に入った直後に見えるドアを開けて入った先に、俺のタイムカードとネームプレートがあった。

 それを渡された後で、各種手続きを済ませる。

 特に保険や年金関係は、一旦市役所にも手続きしないといけないのが面倒だが、これは必須だからね。


「しかし、タイムカードもネームプレートもクレカ風味なんだな」


「時代は変わりますからね。 セキュリティとの戦いはありますが」


「ハッキングとかか?」


「ええ。 それじゃあ、そろそろ社員も来ると思いますので、大会議室に行きましょう。 そこで月一の集会がありますので」


「了解」


 ネームプレートとタイムカードを渡され、社会保険などの手続きを終えた俺は、達也と共に大会議室に向かう。

 大会議室はこのビルの4階にあり、各部門に属している社員が一斉に集まる集会を月一度行っていると言う。

 後で聞いたら、大半の部門はリモートでも済ませられる仕事もあるため、全社員が集まる事は基本的に月一度の集会くらいらしい。


「さて、ここが大会議室です。 ここに全社員が居ますので、みんなに紹介しようと思います」


「了解。 みんなには伝えてるのかな?」


「ええ、事前に連絡をしていますので」


「先輩!! 宇佐美先輩!?」


 大会議室の前で達也と話をしていると、後ろから声が掛かったので振り向く。

 すると、見覚えのある顔の茶色のポニーテールの女子が居たのだ。


「お前、桧山か?」


「そうです! 桧山です! お久しぶりですよ!! いやー、トイレから戻ってきたらまさか先輩と社長がいるなんて」


 間違いない。

 前の会社の後輩女子の桧山(ひやま) 友梨佳(ゆりか)だ。

 あいつもこの会社に入っていたのか……!

 そこで達也が気になったのか、俺に聞いてきたようだ。


「京也兄さんは、桧山さんと知り合いですか?」


「ああ、桧山から聞いていると思うけど、前の会社での後輩だ。 マンションの大家をしているもう一人とは同期らしい」


「ああ、桧山さんから尊敬する先輩がいるって言ってましたが、それは京也兄さんの事だったのですね」


「まぁな」


 俺は、達也にそんな話をしまがら、桧山からそっぽを向きつつ、顔を掻く。

 桧山の奴、達也にそこまで言ってやがったのか……。

 達也もニヤニヤしてるんじゃないよ、全く。


「じゃあ、桧山さんも中に入りましょうか。 京也兄さんは俺と一緒に入るので」


「はい、じゃあ先輩。 また後程」


「ああ」


 そう言いながら先に桧山が大会議室の入る。

 そこから少し待ってから、俺は達也と共に大会議室に入る。

 やば、緊張してきた……。

 上手く行くといいんだが……。


明日より数日間は、朝と夜のみの更新となります。


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