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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第36話 紗友里さん母娘と節分

「「うさパパ、おはよー♪」」


「ああ、おはよう。 二人とも今日も元気だな」


「「うん、げんきー♪」」


 この間の墓参りで紗友里さん母娘との絆が深まり、より一層の交流をすることになった。

 奈々ちゃんと佐奈ちゃんも今以上に俺に懐いてくれる。

 二人が昼寝をしている間に、俺はWEB小説の更新と新作の投稿を同時に行った。

 新作も結構読まれているみたいで、更新し続けたら新たな書籍化も夢ではないのかも知れないな。


 とまぁ、そんな感じで今日も305号室に入ると奈々ちゃんと佐奈ちゃんが出迎えてくれた。

 相変わらずの元気いっぱいな様子が可愛らしくて癒されるんだよな。


「あら、京也さんいらっしゃい」


 その後に紗友里さんが出迎えてくれた。

 そこで俺が手にしているものに気付いたようだ。


「京也さん、それは?」


「恵方巻と豆ですね。 今日は節分なので。 この間辞めたコンビニで予約して買ったのです」


「まぁ、わざわざすみません。 さ、上がって下さい」


「はい、失礼します」


 そう。

 今日は2月3日……、節分なのだ。

 そのために、この間辞めたコンビニで予め予約し、恵方巻と豆を買ったのだ。

 とはいえ、豆まきはマンションだから自重はしたいかな。

 

「あら、海鮮巻ですか?」


「はい。 せっかくですので。 奈々ちゃんと佐奈ちゃんはこれを食べさせようと」


「まぁ、恵方巻に似せたロールケーキですか?」


「中はバナナとクリームですが、これなら奈々ちゃんと佐奈ちゃんでも食べられるかと」


「「わー! おいしそー♪」」


 テーブルに恵方巻を用意し、奈々ちゃんと佐奈ちゃん用にも恵方巻風味の小さなロールケーキを用意した。

 恵方巻は、海鮮巻しか予約が取れなかったのでこれにしたが、それ風味のデザートも予約したのだ。

 二人は食べたそうにしていたが、もう少し待ってもらう。


「それじゃあ、恵方巻を食べるけど、食べる際は特定の方向に向けて食べるんだよ」


「「はーい」」


「それじゃあ、今年はここに向けて食べようか」


 食べる前に俺は、奈々ちゃんと佐奈ちゃんに恵方巻の食べ方を教えた。

 そして、今年の恵方の方角となる方向にみんなで向いた。

 それからみんなで、恵方巻を食べ始めたのだ。

 俺と紗友里さんは海鮮巻を、奈々ちゃんと佐奈ちゃんは恵方巻風の小さなロールケーキを。


「二人とも、どうだい?」


「「おいしーよー♪」」


「ふふ、良かったわね」


「二人が大きくなったらちゃんとした恵方巻を食べような」


「「うん♪」」


 今回は奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、まだ三歳なので普通の恵方巻は喉が詰まる可能性もあって、食べさせるわけにはいかなかった。

 なので、柔らかい恵方巻風味のロールケーキにしたのだ。

 奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、それでも満足してゆっくり食べていたのが良かった。

 紗友里さんの教育の賜物なのか、あまりわがままは言ってこない。


「それじゃあ、少しだけ豆まきしようか。 お掃除の負担にならないように」


「「まめまきー?」」


「大丈夫です。 奈々と佐奈が豆を撒くくらいなら」


 さて、恵方巻を食べたところで奈々ちゃんと佐奈ちゃんにだけ豆まきをさせようと思った。

 ただ、マンションなので部屋内に限られるし、紗友里さんが掃除をするため、出来るだけ負担を抑えたいのだが、彼女から一応の許可を貰った。


「じゃあ、奈々ちゃんと佐奈ちゃん、豆まきしようか。 『鬼は外、福は内』と言いながら豆を撒くんだよ」


「「わかったー♪」」


 俺の説明をちゃんと聞いて、奈々ちゃんと佐奈ちゃんは可愛く豆まきをした。

 三歳児らしい可愛い掛け声と共に。


「ふふ、奈々と佐奈ったら、楽しそう」


「二人が楽しめたのなら良かったと思います。 俺も明日から頑張らないといけないし」


「そうですね。 兄の会社に入るのですし、姉からは書籍化の打ち合わせもありますからね。 じゃあ、掃除しましょうか」


 奈々ちゃん達の豆まきが終わったので、俺は紗友里さんと豆を回収しつつ、掃除を手伝った。

 掃除は少し苦労したが、なんだかんだで充実した節分だったと思う。


 これで、明日からの達也の会社でも頑張れるな。

 そう思いながら、俺は掃除を終わらせるのだった。



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