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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第31話 幕間④~朱里と紗友里~

今回は幕間です。

紗友里と紗友里の姉かつ京也の幼馴染の朱里のお話です。

「え? 京也さんのライトノベルの書籍化の際のイラストを私に?」


「ええ。 担当編集になる人と話し合って決めたの。 後は京也兄さん次第だけど、今は奈々ちゃん達と寝てるでしょ?」


「うん。 奈々も佐奈もすっかり京也さんがお気に入りで……」


 私、高岡(たかおか) 紗友里(さゆり)は、お節料理を食べた後、11歳離れた姉の朱里(あかり)と話をしていた。

 なお、京也さんは奈々と佐奈を連れて、304号室で一緒に寝ている。

 特に京也さんは、夜勤上がりからここまで寝ていなかったし、疲れてるだろうと思う。

 それなのに、奈々と佐奈の遊び相手をしてもらってるので、申し訳ない気分になる。


 ちなみに、話の内容はそんな京也さんの数少ない趣味のWEB小説が姉の会社で書籍化される際に、その絵師担当を私にという事だった。

 これから担当編集になる人とも話し合って決めたのだが、私はともかく京也さん次第だ。


「兄さんが良ければ、タイミングとして達也兄さんの会社に転職して少し経った時にしようと思うの」


「その方がいいと思う。 まだ、一か月間は京也さんはコンビニ夜勤だし、奈々と佐奈の面倒も見てる以上、なかなか時間はとれないと思うから」


「優しいからね、京也兄さんは」


 タイミングは、京也さんが2月に兄の達也(たつや)が務める会社に転職してしばらく経ってからだ。

 それまでに仕込みくらいはやっておきたいのだろう。

 京也さんはまだ一か月間はコンビニ夜勤なのと、娘の面倒を見てもらっているので、WEB小説の更新も時間がとれないと思う。

 朱里姉さんも、京也さんが優しい人だと言うのは知っているようだ。

 やはり、前の会社の仕打ちが一時的に彼を狂わせたのだろう。

 

「しかし、あれだけの短期間で姪っ子が京也兄さんに懐くなんてね」


「ええ。 クリスマスイブ以降、あの子たちは京也さんを『うさパパ』と呼んでるみたいで」


「その前は『うさおじちゃん』だったよね。 いやー、紗友里の前の夫の酷さの反動かしら」


「倒産で失職して以来、八つ当たりされたしね。 娘にも酷い扱いをしたので、たまらず兄に相談したのよね」


 私が娘を産んだと同時に前の夫は倒産による失職をしたショックで私や娘に八つ当たりをするようになり、転職もせずに引きこもったのだ。

 前の夫の両親が助けてくれたのだが、それが気にくわなかったのか八つ当たりが余りにも酷かったので、たまらず兄に相談をした結果、離婚という形になったのだ。

 その際の養育費は、前の夫の両親が立て替えてくれ、その男を無理やり働かせて立て替えた分を返すと言う流れになったのだ。


 離婚後、暫く実家で暮らしていたが、兄が今のマンションに住むように言ってきたのは、前の夫が私を探していたからだという。

 八つ当たり相手が必要だったのだろうが、それを聞いた私は身震いしたのだ。


 兄や姉による素早い手続きで、無事にこのマンションに引っ越したのだ。

 そこで京也さんに出会い、本来玄関の上にあるはずのブレーカーがなかった事で大家さんが不在だったので京也さんに頼んだことがきっかけで交流を始めたんだよね。

 娘も京也さんに懐いて、クリスマスイブには京也さんに『パパになって』とお願いしたみたいだし。


「それに紗友里から宇佐美の苗字を聞いて、まさかって思ったわ。 知ってる人の苗字だったし」


「私が生まれる前の幼馴染だったのよね」


「そう。 隣に住んでた一歳年上のね」


「ああ、だから京也兄さんって呼んで……」


「父が離婚して、別の優しい母親と再婚してから、紗友里が生まれたのよね」


 朱里姉さんと達也兄さんが、京也さんの事を兄のように接していたのは、そういう事だったのだ。

 私と朱里姉さんと達也兄さんは、血のつながらない兄弟で、私は再婚相手から生まれた娘でもあるのだ。

 それでも、二人は私を可愛がってくれたのだから、感謝するしかないのだ。


「なんだかんだで、京也兄さんも本来の性格に戻ってきてるみたいだし、奈々ちゃんと佐奈ちゃんを任せられそうね」


「ええ、私的には申し訳ない感じだけど……」


「これからも京也兄さんを支えてあげて。 あの人、抱え込みやすいから」


「もちろんよ。 この縁は大切にしたいから」


 京也さんが抱え込みやすい性格なのは、出会って少しで理解した。

 ある程度、事情は話してくれてるが、それでも何かで抱え込みやすい危険性はある。

 今は佐奈と奈々が癒しの存在になってるが、私も彼を支えてやりたいのだ。

 朱里姉さんもそこは心配しているので、より一層その思いは強くなったのだ。


「さて、そろそろ三人を起こさないとね」


「そうね。 京也兄さんにも書籍化のプランについて話したいし」


 そろそろ三人を昼寝から起こす時間だ。

 朱里姉さんの用事も済ませてやりたいので、私は三人を起こしに304号室に向かったのだ。


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