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冴えない底辺アラフォーの俺は、お隣さんの母娘に愛される  作者: イズミント


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第21話 クリスマスを控えて

「別の所のオーナーと話し合って、12月23日と24日と25日は、お休みにしておいたぞ」


「え?」


 あれから少しの日にちが経ったコンビニ夜勤の日。

 近場のコンビニのオーナーから、俺に12月23日と24日と25日を休ませると告げてきた。

 いや、確かにその日はクリスマスイブとクリスマスだが、このコンビニにとっても忙しい日だったはず。

 ケーキはどうかは分からないが、チキンとか爆売れになるから。


「この間、夜に子連れの綺麗な女の人と話してただろ? しかも親しく話してたろ? しかも、可愛い娘さんとも仲がいいみたいだし」


「あれ、見てたんですか?」


「ははは、当たり前じゃないか」


 そうなのだ。

 実は、この間の夜勤の時にある品物を買おうとした紗友里さんと奈々ちゃんと佐奈ちゃんに遭遇したのだ。

 娘の二人は、俺を見るとすぐに抱きついてきたのだ。

 慌てて紗友里さんもこっちに来ては、少しだけ話をしたが、それをオーナーは見ていたようだ。

 オーナーは、それを見て俺が紗友里さんと付き合ってるのではと考えていたらしい。

 合ってはいないが、間違ってもいないという中途半端なラインだがね。


「あの女性、見た限りだと、シングルマザーだろ? 結構苦労してると思うんだ」


「確かに、平日は保育園に預けてるみたいですし」


 これも間違ってはいないが、紗友里さんのメインはイラストレーターで、パートはサブだ。

 彼女はイラストレーターで養っていける程の実力を持っている。

 また、達也と朱里からの支援もあるみたいだしな。


「娘さんにもあれだけ懐かれてるんだ。 こういう行事には、お前に懐いてくれる子達の傍にいてやるべきだと思うんだよ」


 そこまで気を遣うオーナーなんて、レアものだと思う。

 大体のオーナーは、『はい、そうですか』で済まされるか、クリスマスに休みは許されない。

 

「ここまでお前が教えた夜勤の奴らにクリスマスイブとクリスマスの日には働いてもらうさ。 奴らは彼女無しだからな」


「そんな傷が抉るような事は……」


 前言撤回。

 このオーナー、とんでもない事を言いやがる。

 この1か月の間に俺が鍛えた夜勤の子達が不憫だ。


「ま、とにかくその日は俺らに任せて、お前はあの子たちの為にもクリスマスを楽しむんだ」


 というわけで、俺は12月23日と24日と25日は休みを取ることになったのだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「というわけで、奈々ちゃん達や高岡さんへのプレゼントをどうすればいいのかって思って……」


「ああ、クリスマスの……。 もうそんな時期なんですね。 しかし、あそこのオーナーさん、気前が良くないですか?」


「レアもののオーナーだと思ってる。 色んな意味で」


 朝の帰宅後、俺は川崎と聡くんにクリスマスプレゼントの相談を持ち掛けた。

 一応、二人は長く付き合ってるはずだし、最悪紗友里さんへのプレゼントの参考になればと……。


「奈々ちゃんと佐奈ちゃんは、三歳でしたね? だとしたら、ぬいぐるみや絵本、後はお絵かきなどの知育玩具ですかね」


「なるほど。 お絵かきは奈々ちゃんと佐奈ちゃんは母親の影響で好きになってるし、うってつけか」


 奈々ちゃんと佐奈ちゃんには聡くんが言うぬいぐるみか絵本、そしてお絵かきなどの知育玩具類が妥当だという。

 確かにお絵かきは紗友里さんの影響で好きになったみたいだしな。


「そういえば、高岡さんって何の仕事をしてるんですか?」


「フリーのイラストレーターらしい。 かなりの実力を持っていて、多くの会社からの案件を受け持ってる。 俺の趣味のWEB小説にファンアートを描いてくれたんだが……これだ」


「おおぅ、すっごい可愛いじゃないですか。 これ、ヒロインですか?」


「ああ、ヒロインの絵だ。 こういう絵柄が好みの会社が多いらしくてな」


「なるほど。 納得ですよ」


 川崎や聡君にも紗友里さんの仕事内容を一応教えた。

 大家の仕事をしている以上、家賃滞納を防ぐ意味でも仕事してるかは知っておくべきだろう。

 そこで川崎にもこの1か月間で教えた俺の趣味のWEB小説作品のヒロインのイラストを見せたのだ。

 いわゆる『萌え絵』寄りの絵柄が好きな出版会社やゲーム会社などの案件が入って来るとの事だ。


「で、話を戻しますが、次は高岡さんですよね」


「ああ。 奈々ちゃんと佐奈ちゃんはある程度決めたし、問題はお母さんの方だな」


「高岡さんの仕事で必要なアイテムとかだったり、ペンダントだったりでいいんじゃないでしょうか。 私や聡くんはそこまで贅沢な物はプレゼントしないですし。 友理奈ちゃんとその彼氏は知りませんが」


 そういや桧山も付き合ってたんだっけな。

 彼氏からのプレゼンがどうなのかは、確かに知らないし、知る必要はないのだろうな。


 高岡さんはイラストレーターだし、ペンタブあたりをプレゼントしようかな……?

 パソコンのスペックがどうなのかは知らないが。


「ありがとう。 ひとまずその方向でいってみる」


「いえいえ、私達も役に立てて良かったですよ。 お互い、いいクリスマスを過ごしましょうね」


「そうだな。 いいクリスマスを過ごそう」


 川崎たちに相談したおかげで、奈々ちゃん達や紗友里さんへのプレゼントの方向性は固まった。

 そうと決まれば、23日にはショッピングセンターでプレゼントを買いに行こう。

 

 あ、ケーキとかチキンはどうしようかな……?



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