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第1話 俺は冴えない独身アラフォーの男

諸事情により、こちらに移籍しました。

よろしくお願いします。

「お疲れ様でーす」


 今日のコンビニの夜勤が終わり、これから帰宅の準備に入る。

 朝の人への引継ぎも済ませているので、後は着替えるだけでいい。


「今日が朝6時上がりで良かったよ。 あんな変な客がいるなんてな」


 着替えながら、俺は一人で愚痴をこぼす。

 俺が働いているコンビニは、夜中の1時を過ぎれば朝の人が来るまでは基本ワンオペだ。

 そんな時間帯で、今日はおかしな客がトラブルを起こし、警察を呼ぶ羽目になったのだ。

 警察のおかげで何とかなったが、精神力がかなり削られ、あまり作業が出来なかったのも事実だ。


「早く帰ろう。 帰ってゲームやWEB小説でも更新しておくか」


 そんな俺、宇佐美(うさみ) 京也(きょうや)は現在42歳で独身。

 今はコンビニ夜勤を掛け持ちで週6日やっているのが現状だ。

 何でいい歳をしたおっさんがコンビニバイトをしてるかって?


 実は前の職場が、学歴主義の課長や部長一家が就任してきた事で、高卒の俺は無能と見下され、マウントを取られたうえで、成果を横取りされた。

 社長にそれを言っても全く聞き入れてもらえなかったので、それでプッツンキレて辞表を出したのだ。


 その後は、なかなか職を見つける事が出来ず、コンビニ夜勤の掛け持ちのアルバイトで落ち着くことになった。

 二つのコンビニを週3日ずつ、計6日働く計算で休みは基本的に日曜日にしてもらってる。


(しんどいけど、お金は入ってるし、古めのマンションの家賃は余裕で払えるしな)


 基本週6日なので、かなりしんどい。

 しかし、二つ合わせて大体24万は給料として入ってきてるので、家賃や国保や国民年金、光熱費を差し引いても食費を切り詰めれば趣味にお金を使えるレベルだ。


(それでも、異性と付き合うのは無理だな。 俺はイケメンじゃないし、高卒陰キャだし、安月給だし)


 だが、いくら月24万は入るといっても、異性と付き合うには安すぎる。

 ネットで齧った軽度だが、女性の条件があまりにも基地外じみた条件が書かれていたからだ。


 年収500万以上かつ見た目イケメンかつ若い子とか、アラフォーである時点でアウトだ。

 他も条件が満たされてないので、もう結婚は諦めている。

 まぁ、結婚したところで味わうのは地獄なんだけどな。

 

「やっと戻ってこれた……ん?」


 少し時間が掛かったが、ようやく自分が住むマンションに帰って来た。

 だが、入り口前に引越社のロゴが描かれていたトラックが待機していた。


「引っ越しか? 誰だろうな……。 まぁ、今の俺には興味はないけど」


 誰かがここに引っ越してきたのか?

 それとも、誰かがこのマンションを離れるのか?

 少し気にはなったが、今の俺には関係はないな。


 早く帰って、仮眠してからWEB小説を更新しないとな。

 だが、この時の俺は知る由もなかった。


 このマンションに引っ越してきた隣の女性と出会った事で人生が激変することに……。



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