行動(1)
友人の結婚式には、参加する欄に丸をつけて友人宛てに送った。
慎太郎は変わるために何がダメかは考えるまでもなく、自身のだらしなさと計画性のなさなのは分かっていた。
そこで、まずは散らかった部屋を掃除、と言うより断捨離した。
いらない服やゲーム、専門書や漫画等の本は全て電子化と業者を呼んで徹底的に部屋のものをなくした。
片付けを終えたあとのすっからかんの部屋を見るだけで、達成感とスッキリする気分になった。
次に1週間、1ヶ月、1年間の予定表を作成した。作成に1日使う程大変ではあったが、本格的に計画を立てようと思うと、自分の時間をどれだけ適当に使っていたか分かった。
また、1年間の予定表を作成したら、色々と不満が多かった今の職場を辞める後押しとなった。会社には2ヶ月後には辞めることを伝え、自分の本来挑戦したかった分野で戦えるよう、英語とITの勉強を始めた。
環境を整えてみて分かったことは、自分には友人が少ないため、比較的にSNSでの誘惑が少ないことが強みであることだ。ちょうどいいなと思い、思い切って数少ない友人にはSNSのアカウントを削除することを伝え、何かあったらメールで連絡して欲しいことを伝えた。どうでもいい人からのSNSを介しての連絡がなくなり、ケータイ依存気味だった自分はケータイを触る時間が大幅に減っていることを実感できた。