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星よきいてくれ  作者: 陸一じゅん
第1.5部【第20海層】『魔の海』

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89/226

付録:登場人物紹介

本日より第二部開始です。

第二部本編一話は、18時ごろに投稿されます。よろしくお願いします。

 

挿絵(By みてみん)

 ◇サリヴァン・コネリウス・ライト【教皇】

 17歳。暗い赤毛に黒い瞳。通り名はサリー。

 大きくて派手な魔法が得意な魔法使い。鍛冶神の加護を持つ、耐熱型の炎属性主人公。

 曾祖父にフェルヴィン皇国の廃嫡の皇子コネリウスを持つため、『コネリウス二世』と呼ばれることもある。

 表向きは杖専門店『銀蛇』の奉公人。裏向きは大いなる預言をされた貴族の少年。

 創造神・時空蛇の人間としての姿である『影の王』の従者になるため、五歳から身分を捨て『銀蛇』にて密かに養育と訓練を受ける。

 生まれた時から定められた役目への戸惑いを抱えながらも、自分の正義を貫くことに情熱を抱え、ときに現実との矛盾にも苦しむ若者。






挿絵(By みてみん)

 ◇ヒース・エリカ・クロックフォード

 サリーの二歳年上の幼馴染で親友。新鋭気鋭の単独航海士。伸び放題のショートカットが顔の三分の一を隠している。長い前髪の下は、白磁の肌と濃紺の瞳を持つ麗人。

 ザックリさっぱりとした気質で、柔らかい物言いをする一方、本心を見せずに行動できる強かさも持つ。

 その正体は、『影の王』アイリーン・クロックフォードと人間の男との間に生まれた一人娘。

 サリヴァンとは許嫁の関係。ジジがサリー以外で認めている数少ない人物。






挿絵(By みてみん)

 ◇ジジ【愚者】

 癖のある黒髪に、魔人の証である金眼。蝋のように白い肌。

 サリーの相棒で、子供の姿をした魔人。魔人としての能力を駆使して悪事に手を染め、各地を旅していた経歴を持つ。サリヴァンと契約した二年前に足を洗った。対人に特化した魔法を使う。ここ数年より前の記憶がなく、製造者・製造時期が不明。

 波乱万丈な人生を送ってきたためか、独特の価値観を持ち、人間を強く愛憎する。

 サリヴァンの最後の盾となることを誓い、影に潜む魔人としての立場で、時に従者のように、時に友や兄のように、彼の心身の守護をしている。





挿絵(By みてみん)

 ◇アルヴィン・アトラス【星】

 14歳。彩度の低い淡い色の金髪に、輝くような青い瞳。土エルフ特有の長い耳。同世代より小柄な体格。

 フェルヴィン皇国の皇子。寄宿学校でいじめられ、退学したばかり。腹違いの兄姉にコンプレックスを抱える。物語が好きな、おとなしく心優しい美少年。

 産まれる前から『十五歳までに()()()()()()()()()()()死ぬ』と『影の王』に預言されており、父王レイバーンに遠ざけられた。預言は成就し、魔術師に頭蓋骨を奪われて一度は命を落とすも、『ミケ』の本体である銅板の半分(に残っていた魔法の力)を使って蘇る。

 苛烈な戦いの果てに完全に肉体を失い、剥き出しの魂をミケの銅板で造った鎧で覆うことで、現世に留まっている。





挿絵(By みてみん)

 ◇ミケ【宇宙】

 稼働して14年。フェルヴィン皇国の王族に伝来する魔人の一族、『語り部』24人のうちの一人。黒髪に金眼。蝋のように白い肌。

 アルヴィン付の語り部で、はじめての主であるアルヴィンを心から愛し忠誠を誓う。その態度は、自らという存在の消滅すら厭わないという、語り部として異色の(人間のような)愛情を持つ。

 アルヴィンの死の運命を察知して、『運命に介入してはならない』という誓約を破り、消えかかりながらも預言回避に奔走する。結果的に皇女ヴェロニカと皇太子の婚約者モニカを脱出させることに成功するが、アルヴィン皇子の預言を回避することは叶わなかった。

 さらに本体である銅板を真っ二つに裂かれながらも、その半分に裂かれた身に残った魔法を犠牲に、愛する皇子を復活させることに成功する。





 ◇アイリーン・クロックフォード(時空蛇)【女教皇】

 かつて世界を創造し、終末の預言をして、混沌の夜を始祖の魔女と駆け抜けた。

 世界創造を成した【怪物】である時空蛇の作った、子機のような存在。

 現在はひとりの人間として、魔法の杖の専門店『銀蛇』経営者兼、杖職人兼、一国の王(の片割れ)で、一人の子持ちの女。

 サリヴァンの(杖職人としての)師匠であり、給料を支払う雇用主であり、魔術を教えた師匠でもあり、サリヴァンの一族を家臣とする王でもある。

 長い黒髪に紅茶色の瞳。瞳は魔力がたかぶると、ほのかに赤く見えるようだ。




挿絵(By みてみん)

 ◇アズマ・シオン【隠者】

 アイリーンの夫。ヒースの父親。

 顔に大きな傷のある白磁の肌の美少年。現在、外国で暗躍中。トラブルに巻き込まれやすい体質。




 ◇始祖の魔女【?】

 混沌の夜に沈む世界に現れた強力な預言者。

 時空蛇の詠んだ【世界滅亡の預言】を覆すと豪語し、じっさいにそれをやってのけた。

 神々すら仲間に引き入れ、故郷を亡くしてさまよう人々を誘って国をつくり、再び空に太陽をぶち上げ、最後は最下層の未開の地へと消えた。

 その名をアリス。黒髪に美しい青い瞳をした少女だったという。




 ◇エリカ・アイリーン・クロックフォード【?】

 歴史に隠れた『もう一人の始祖の魔女』。

 混沌の夜を、不老不死になることで乗り切った。三千五百年の時を越え、今もなお存命の人物。




 ◇エドワルド・ロォエン【?】

 魔法使いの国の政界の頂点である『陽の王』。信仰を象徴する『影の王』と対になり、人民の営みを象徴する。

 金髪に褐色の肌をした色男で、魔術と科学の融合を目指す現代的な王として支持されている。





挿絵(By みてみん)

 ◇ヴァイオレット・ライト

 サリヴァンの妹。14歳。サリヴァンとよく似ている。

 サリヴァンと違い、ライト家の次期当主として貴族令嬢の教育を受けて育った。



 ◇コネリウス・アトラス・ライト

 サリヴァンの曾祖父。廃嫡されたフェルヴィン皇国の元皇子。ジーンの双子の弟で、フェルヴィンの英雄として名高い。

 年を重ねてもなお立派な体躯を保ち、屋敷を離れて山中の離れで一人暮らしをしている。




 ◇フランク・ライト

 サリヴァンの父。サマンサ領主にして辺境伯。眼鏡が特徴的な、温厚な人物。特技は乗馬。



 ◇ミリアム・ライト

 サリヴァンの母。素朴で優しい人柄。

 貴族の妾腹の子として生まれたが、十四歳まで自分の出生を知らずに地主の娘として育てられた。

 田舎育ちのため、自分で作った野菜で料理をしたり、馬の世話をしたりするのが好き。

 変身魔術については免許皆伝の腕前を持つ。




 ◇ヴェロニカ・ルカ・サーヴァンス・アトラス

 32歳。皇太子グウィンの年子の妹。アルヴィン他、三人の弟の姉。淡い金髪に青銀の瞳。

 これぞ淑女という身のこなしで、ほっそりとして見える憂い顔の美女だが、身長218㎝の女子級チャンピオン級の武闘家であり、地質学者の一面もあるワイルドな女性。バツ1。

 愛情深いが、国家存亡の危機に冷徹な判断を下すことも選ぶ。

 語り部は、英雄皇帝ジーン・アトラス付で、彼の旅行記を書いたダイアナ。





 ◇クロシュカ・エラバント【節制】

 シオンが上層で出会ったフンドシ鉄仮面の大男。

 その正体は、すでに歴史に名を刻まれた偉大な地質学者クロシュカ・エラバント。

 辺境の未開の地にて、呪いの鉄仮面をつけられ、身を護るものを身に付けられない=服を着ると弾け飛ぶ体になった。

 同名の天文学者である、クロシュカ・エラバント博士を探している。





 ◇クロシュカ・エラバント(シニア)【?】

【節制】のクロシュカ・エラバント博士の父。息子と共同研究した論文で、【世界の形】を暴いた偉大な学者。その功績はすでに轟き、歴史に刻まれている。

 短気で頑固、融通が利かない性格。




 ◇グウィン・アトラス【皇帝】

 フェルヴィン兄弟の長男。フェルヴィン皇国、アトラス皇帝。

 34歳。従軍経験と文系の博士号を持つ文武両道の男。暗い赤毛と銅色の瞳。眼鏡。

 フェルヴィン人としてもかなり大きい筋肉質な250㎝。責任感が強く、温和な性格。




 ◇ケヴィン・アトラス

 次男。肺に疾患があり、おもに故郷で父王に付いて宰相業務を行っていた。病弱のため線が細く、姉ヴェロニカと一番よく似ている。淡い金髪に灰色の瞳。眼鏡。30歳。220㎝。細身。




 ◇ヒューゴ・アトラス

 三男。27歳。芸術家肌で、音楽と絵画とスポーツと車が好き。派手好きで放浪癖のある異色の三男坊。多感な思春期に産まれたアルヴィンのことがめっぽう可愛く、赤ん坊のころから目に入れても痛くないほど甘やかしている。姉と長兄に頭が上がらないが、次兄のケヴィンとはよく衝突する。

 しなやかに筋肉が付いた身長221㎝。赤毛に灰色の瞳。



 ◇ダイアナ/ベルリオズ/マリア/トゥルーズ

 ヴェロニカ、グウィン、ケヴィン、ヒューゴの語り部。

 白髪の老メイドの様相をしたダイアナ。屈強な老爺の姿のベルリオズ。真面目そうな妙齢の女性の姿をしたマリア。頬にソバカスのある陽気で落ち着きがないティーンエイジャー姿のトゥルーズ。

 魔人の証である金の瞳と黒髪を持つ。





 ◇ジーン・アトラス

 前々代フェルヴィン皇帝。銀髪に赤錆の瞳。天使に例えられた中性的な美貌を持っていた。享年56歳。

 虚弱体質でエルフとして異常な短命を定められていた(原因は遺伝子異常による疾患と思われる)が、『二つの人生を持った』とも語られるほど、様々なことを成した人物。


 アルヴィンと瓜二つの容貌をしていたが、その内面は真逆。大きな好奇心を抱えた情熱家の一面と、時に狡猾さを駆使する策略家の顔を持っていた。

 まだ皇子であったころ、双子の弟コネリウスと共に疫病に冒された祖国を救済するため、戦禍がくすぶる世界諸国を巡る。

 十数年かけて目的を果たして帰還を果たしたが、旅の終盤に弟コネリウスは語り部を失い、それにより王位継承権をも失くして国を去る。

 晩年のジーンは、皇帝として『五百年遅れた国』と呼ばれたフェルヴィンの復興と開発に尽力し、結果として、近世もっとも偉大な英霊として世界の人々の記憶に刻まれた。

 生涯独身であったため、直系の子孫は存在しない。

『魔術師』によりアルヴィンの頭蓋骨を依り代に復活する。




 ◇モニカ・アーレ

 栗毛の小柄な女性。27歳。大牧場の娘。皇太子グウィンの婚約者で、先の皇后。

 高学歴の才女。前向きで根性のある女性。




 ◇レイバーン・アトラス

 グウィン、ヴェロニカ、ケヴィン、ヒューゴ、アルヴィンの父親。前代のフェルヴィン皇帝。妻を二回亡くしており、アルヴィンだけが母親が違う。

 皇帝としてジーンが遺した開発計画や外交強化などの政治思想を受け継いだ近代化を進めていた。大きく歴史に名を残すことよりも、平安楽土を目指して堅実な働きをすることを選んだ、コツコツ型皇帝。

 息子たちとの仲には距離があり、とくに末息子アルヴィンとは預言のこともあって、溝が深い。預言の通り、『息子より先に死ぬ』が、『息子の死を見届ける』こととなる。

 享年76歳。胸に生まれつき疾患を抱えていた。

 語り部の名はダッチェス。



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