ありふれた異世界転生?
あれ?ここはどこだ?
何かめっちゃ暗い。
俺はたしか教室にいて・・・
あれ?そっからの記憶が無い。
えーと、なんだっけか。
教室にいたのは俺と佐々木、それと葛西だったか。
あと俺とは付き合いが無いやつが何人かいたような?
あ、なんだか明るくなってきた。
「こんにちわ!ご機嫌はいかがかな?
とはいっても君はしゃべれないだろうけどね」
ん、なんだこいつ。
なんかむかつく。
「怒らせてしまったかな?
まあいいや、じゃあテンプレでも。
おお何という事だ、死んでしまうとは情けない。
君は友も多かった。
だが君は15歳という若さでこの世を去ってしまう。
ここまで嘆かわしいこともないだろう。
そこでだ、こんな無慈悲な世界を去って異世界に行ってみないかい?
まあ、君に拒否権は無いけれどね」
拒否権ないのかよ!
「あたりまえじゃないか。
だって君は何故かわからないけど死んでしまった。
君の精神を残すためには別の世界へ行くしかないんだよ?
まあ、死んでもいいなら止めはしないけれど。
さーてと。君はどうしたい?
ちなみに君の大親友の佐々木君と葛西さんは不服そうに別の世界に行くことを選んでいたよ?」
何?
あいつらも死んでいたのか。
じゃあお前、なんで俺たちが死んだのか教えたらいいよ、行ってやるよ。
「はあ、なんで君はそんなに偉そうなんだ。
僕はこんなにやさしいのに。
その証拠に僕は君たちに人生をやり直す[チャンス]をあげているというのに。
まあいいよ、教えてあげるよ。
君たちは死んだのさ、理由は簡単。
テロだよ、テロ。」
はあ?テロ?
どういうことだ。
俺たちは普通に教室にいたはず。
「君たちはテロで死んだ人が理由もわからず死ぬなんてありえないと思っているの?
テロといっても実は君の学校の地下一階に爆弾があったのさ。
ちゃーんと時限式のね。
犯人は学校という建物を壊したかった。
けどそこには誤算があった。
それは君たち。
休日の朝3時にもかかわらずなぜか学校に来ていた君たちだよ。
どーして君はそんな早くに学校に来ていたんだい?」
来ていた?
俺と佐々木と葛西は部活のために来ていただけなんだが。
「えーと?君たちの部活は・・・
ふーん、吹奏楽部、ねえ
そんな早くにくる用事なんてないとおもうんだけど。」
別にいいだろ。
俺たちは練習熱心なんだよ。
「じゃあ原因は教えたからいってらっしゃい。
ちなみにあの世界にはステータスやスキルもあってね。
ゲーム好きな君たちにはちょうどいい世界だと思うよ?」
そこで俺の意識は遠のいていく。