【商店街夏祭り企画】打ち上げ花火と金魚さん
こちらからおいでの方は、「商店街、初めての夏」からお読み頂きますよう、お願い申し上げます。なお、こちらのお話も、白い黒猫さまとのコラボとなっております。是非二人の視点の違いも比べてみて下さいね。お楽しみ頂けると思います♪
※視点の違いはこちら。
「希望が丘駅前商店街〜透明人間の憂鬱〜」白い黒猫さま
シャワーを浴び直したのはいいけれど、浴衣自体が汗臭かったらどうしよう、なんて考えながら黒猫さんの出店のところに合流した。
母は早くも少しお酒を飲んでいるのか上機嫌。専業主婦だし家にいる時は昼間から飲むなんてこと決してなかったのに、ここが余程楽しいのだろう。いつも以上にテンションが高い。
わたしが合流すると、母を含めた五人はどうやら今夜の花火大会の話をしていたらしい。
ここの花火大会がどのくらいの規模なのか、もちろん興味はあるんだけど、一人じゃとても行けないよね。そんな風に考えていたら、ユキくんがわたしに向かって話しかけてきた。
「璃青さん、皆でウチの庭で花火を見ようという話になっているんだ。璃青さーーー」
「そう言えば璃青さんはここの花火大会は初めてだよな。だったら是非河川敷で近くで見るのをお薦めするよ!ユキくん案内してあげたら?」
ユキくんが全部言い切らないうちに、何故か杜さんが会話に割り込んできた。
ユキくんは続きを言うのをやめると、杜さんの提案を無視して今度は母に話しかける。
「でしたら澤山のお母さんも一緒に行かれますか?」
「この歳になると人混みが辛いのよね。二人で行ってらっしゃいよ」
速攻で断られ、困惑しているユキくん。
ていうか、どうして“二人で”なの?
ユキくんが助けを求めるように小野くんの方を見れば、
「お、俺は友人と約束あるので」
なんて言いつつ目を逸らされた。
んん??
「璃青さん、もし約束があるのでしたら、気にせずそちらを優先してください」
え、今度はわたしに振るの?!
彼に困ったように言われたことで、ほんの少しだけ悲しい気持ちになる。
「ううん。約束なんてないよ。ただユキくんに無理に付き合ってもらうみたいで悪いかな、って」
「そんな事ないですよ。このあと商店街をブラブラするか、部屋でのんびり花火を見るかという感じで、これと言った予定はないので」
「……だったら、ご一緒してもいい?」
おずおずと答えると、ユキくんが優しく微笑んだ。
「澤山さん、璃青さんは俺が責任持ってエスコートしますので」
「そう?この子ったら昔からちょっと抜けてる所があるのよねぇ。でも、ユキくんみたいにしっかりした男性と一緒なら安心ね。お任せしちゃって申し訳ないけど、よろしくね!」
母とも何やら約束しちゃってるし。
でもホント、洒落にならないほど実はかなりドジなわたし。花火を見る為にほんのわずかな時間二人で過ごす、ただそれだけのことで今から緊張しているわたしが、何かしでかさなければいいのだけれど。
そんなわけで、二人だけで暗くなりかけた河川敷を目指す。街灯の明かりだけでは見通しが悪くなっていく一方だというのに、人の数はどんどん増えているようだ。
わたし達はお互いに、見知らぬ人と肩がぶつかったり、足を踏まれそうになったり。
浴衣姿でもたつくわたしを見兼ねたのか、ふいにユキくんの手が延ばされた。彼はわたしの手を取ると、黙って少しだけ前をゆく。
時折手を強く握り直されて、どうしてもその度に心臓が跳ねてしまう。でもそれは多分、元彼ともあまり手を繋いだことがないから、きっと慣れないことをして緊張してるだけよね、と自分に言い訳をする。
繋がれた手は、心なしか彼の方が体温が高い気がした。彼はいつまでこの手を握っていてくれるつもりなのだろう。
「この辺りって、こうなっていたのね!引っ越してきてからずっと駅周辺だけで過ごしていたから、実は河川敷に来るのも今日が初めてなのよ」
手を引かれながら沈黙が苦しくて、努めて明るく切り出した。
「ここ、結構良いところなんだよ。時間によって全然違う味わい見せるし。朝は特にオススメかな?走っていて気持ち良い」
いつの間にか彼の敬語が取れている。
「へぇぇ、そうなんだ。ユキくんはよく来るの?ここ」
「ランニングコースですからね」
「えぇっ!ユキくん、身体鍛えてるんだぁ……」
「……鍛えているわけではないけど、少しは体力つけないと、と思って。キーボくんをちゃんとする為にも」
そう言った彼の横顔が厳しく見える。商店街の仕事に誇りを持っているんだなぁ。わたしなんて、まだまだだわ。
「キーボくんの為かぁ。エライエライ」
わたしはそんな彼が眩しくて、つい年上ぶった言い方をしてしまう。
二人の会話はまたそこで途切れ、わたしだけが心の中で“ええと、他に何か話題はないかな”なんて焦っていた。
「……ところで、お腹空いてませんか?何か食べます?」
言われて急に気が付いた。そういえばお昼に、納戸兼倉庫でお行儀悪く立ったままおにぎりを食べて以来、それきり何も口にしていなかったんだ。
わたしは照れ臭さを隠して、あえて無邪気に振舞った。彼の手を解いて小走りに駆け出した先には『大たこ』の文字。実はさっきから気になっていたんだ。
うん、わたしには色気より食い気よね。そう思わないとこんなのいつまでも正気を保てる自信はないわ。
「なんかね、大タコいいなぁ、って。ここ、美味しそうよね。ここでもいいかな?」
急に離れたわたしにすぐに追いついた彼が「いいよ、そうしよう」と笑う。
二人で食べたたこ焼きは、猫舌のわたしの方が明らかに量は少なめ。顔に似合わず豪快に食べる彼を時折ぼうっと見てしまうわたしは、目が合う度に「何?」と笑われた。
お腹は確かに空いていたと思うのに、もうその笑顔だけで、いっぱいになってしまう。
食べ終えてもまだ花火の時間にはならず、辺りの出店をひやかしに歩いた。わたしの地元では見られないような珍しいお店が沢山並び、いくら見ても飽きない。
「最近の屋台って、見たことないのとか面白いものがいっぱいあるのね」
心配そうに改めて繋がれてしまった手は、ちょっと揺らしたくらいでは解けない。その状況に緊張して、はしゃぎ過ぎているわたしは彼の目にはどう映っているのかな。
手に汗をかいている気がして恥ずかしいから解きたいと思う一方で、ふいに離れたくないと思ってしまった。こんな心地良さを知ったら、胸の奥が切なくなるよ。
何か、何か他に話題はないかな。
「そういえばわたし、子供の時から金魚すくい、させてもらえなかったのよね。すくうのが下手だったのもあるんだけど、親にその後のお世話大変でしょって言われちゃって」
金魚すくいのお店の前を通りかかって何気なく言ったひと言に、彼は丁寧に応えてくれる。
「ウチは、危ないからって行かせてももらえなかったよ。だから杜さんに初めて連れていってもらった時は嬉しかったな」
その頃の彼も、もちろん可愛かったはず。
「子供時代のユキくんって、きっと可愛かったんだろうな………」
彼の答えを聞きながら小声で呟くと、彼は少し複雑な顔をした。大人の彼に向けての言葉ではなかったけれど“可愛い”は禁句だったかな。
「璃青さん、金魚すくいしてみませんか?」
急に手を引かれ、気付いたら金魚さんたちの泳いでいるプールの目の前だった。
テレビ番組でよく見かける金魚を取るコツなんて、頭からすっかり抜けてしまっているし、何よりやったこともない。しかも間近で見たことすらもないというのに。
彼に促されて、これはどうしてもやらなければならないらしいと悟ったけれど、まずはユキくんの取り方をお手本にしたかったからお先に実践してもらった。
わたしはじっと彼の手先を見つめていたつもりだけれど、いざ実践となるとやっぱり難しい。元気の良い金魚さんたちは「あっ」という声とともにあっけなくわたしのポイに穴を開けながら逃げて行った。
そんなことをしているうちに、彼の方は二匹。わたしより手慣れているのがちょっと悔しい。
ユキくんの取った金魚さんが羨ましかったわけではない、というのはウソで、何かリベンジ出来ないかな、なんてまたひやかしながら歩く。
あ、ヨーヨー釣り。これならどうかな。子供の時ぶりなんだけど。
ユキくんを伺うように見上げると、わたしの言いたいことがわかったのか、にこりと笑う。
決して負けず嫌いとかじゃないんだからね?
やっと何とかヨーヨーがひとつ取れたので“どう?”とばかりに彼を見上げればまた笑われる。
お祭りなんだもん、はしゃいだっていいじゃない。「よかったね」なんて逆に子供扱いされるのが、どうしてかな、嫌じゃないし、くすぐったいよ。
さっきよりも自然に手を繋いでいたけれど、それでもやっぱり照れ臭い。わたしは空いた方の手にヨーヨーを持ち、照れ隠しにぱしん、ぱしんとヨーヨーをつきながら、また並んで歩き出した。
そのうち花火大会が始まる、というアナウンスが聞こえ、わたし達はできるだけ往来の邪魔にならないような場所を探して立ち止まった。
ほどなく始まった花火の音に驚く。それは大輪の花。
ひとつ目の花火の後、思わず顔を見合わせたけれど、わたしだけが慌てて目を逸らした。
その後はスポンサーのお知らせなどを挟みつつ、次々上がる花火を黙って見ていた。
上がっている最中にそっと隣を伺えば、彼の瞳にも花火が咲いていて、今度はなかなか目がそらせない。
それでも間近で見る花火にも次第に心を奪われて、いつしかおバカさんのように口を開けて上空を見ていた。気付いたらちょっと、いや凄く恥ずかしい。
と。突然大玉が上がり、その破裂音に驚いて思わず彼の袖に軽くしがみついてしまった。
「すごい綺麗!まるで花火が降ってくるみたい。わたし、こんな近くで花火を見るの、初めてなの」
うっかりしがみついてしまったことが恥ずかしくて、ぱっと手を離すと慌ててそれらしいことを言ってみる。
けれどもそんなわたしを他所に、彼は何とも思わないのか「うん」と頷き、また上空を見上げてしまった。
そっか。こんな些細なこと、きっと貴方は何とも思っていないのね。
まるで降ってきそうなほど近すぎる花火とその音に、その度反射的にビクリと彼の袖にしがみついてしまう。
背後から人が通りすがりにぶつかってくることも多々あって、わたしはいつしか彼の袖どころか腕に触れてバランスを取り、寄り添うように立っていた。
もちろん自分がその辺に転がってしまわない為だけれど、どうか暑がって振りほどかれたりしませんように、と願いながら。
途中からはもう、言葉はなかった。
合間に聞こえる彼のため息は、花火だけに向けられたもの。けれどわたしのため息は、目の前の花火だけじゃなく、何故か彼の横顔に切なさを感じた自分を持て余してしまったもの。
綺麗な横顔を時折盗み見ながら、わたしは彼に“人の気も知らないで”なんて勝手な気持ちを心の中でだけそっと呟く。
そんなこと、言える立場でもないくせに。
花火が終わり、人の波が大きくなった。
行き交う人々のざわめきに、ふと我に返って彼の腕を自分から離した手が、途端に心細くなる。
例えはぐれたところで帰り道は同じなんだし、迷う心配もないけれど。
俯いて歩けばたちまち彼を見失ってしまうだろう。半分“それでもいいか”と泣きたいような気持ちになっていると、ふいに力強い腕に肩を抱き寄せられた。
ドキン、と胸が鳴ったけれど、大きな人の波をやり過ごす為とはいえ、その反動で彼の胸の辺りに手を当てて、浴衣の生地をきゅっと握ってしまっていた。
そこには彼に守られて、ホッとしている自分がいた。
混雑を避けてなんとか裏通りに出ると、わたしは自ら身体を離して距離をとった。もう俯いていても、はぐれることはないから。
しばらく下を向いて歩いていたせいで、少し前から草履の異変に気が付いていた。どうやら鼻緒が取れそうになっているらしい。家に着くまでにもつだろうか。
「どうかしました?もしかして足、痛めたんですか?」
遅れて歩くわたしに気付いたユキくんが振り返る。
わたしが痛いのは、足じゃないよ。どうしてかな、 また彼が敬語に戻ったことに泣きたくなってしまったの。
「ううん。足は大丈夫なんだけど、どうやら草履の鼻緒が取れかかっているみたいなの」
「大丈夫?」
「ん、多分大丈夫。家まではなんとかもつと思う」
わたしは上手く笑えているかな。
そして彼の差し出すその手に触れてもいいのかな。
迷いは延ばされた指に絡め取られ、わたしの気持ちも縛られる。逃げ出したいほど息苦しいのは、きっと夏の夜の蒸し暑い空気のせい。
「じゃあ無理せずゆっくり歩きますか」
“ありがとう、ごめんね”という言葉を飲み込んだわたしの気持ちなんてお構いなしに、何食わぬ顔をした彼に先ほどよりゆっくりと手を引かれて歩き、根小山ビルヂングの前に辿り着く。
これ以上手を繋いでいたら、説明のつかない色んな感情が伝わってしまう。そんな気がして、立ち止まったその時に、そっと手を離した。
「この花火大会、こんなに人がいるなんてビックリした!結構人気のある花火大会だったのね」
急に離れたことが不自然に思われないうちに、とっさに口を開いていた。
「俺も驚きました」
ほら、また敬語に戻ったままの彼が遠く感じる。
「迷惑かけてごめんなさい。今日はエスコート、どうもありがとう」
「迷惑だなんて。俺は楽しかったですよ、璃青さんと花火見れて。……そうだ、良かったらこの金魚、貰ってくれませんか?」
金魚さん二匹を手渡され、思わず顔を上げてしまった。泣きそうな顔、気付いてないよね?
「ユキくんがせっかく取ったのに。貰っちゃっていいの?」
「俺の?というか二人で一緒にとった金魚ですよね。それに璃青さんすごく必死になって金魚狙っていたから。欲しかったんですよね?」
「うん、そうね。欲しかった、かな。嬉しいよ。ありがとう、大事に飼うね。明日、早速水槽とこの子たちのご飯を買いに行ってくる」
とりあえずすぐにガラスのサラダボウルに移すけれど、酸素が心配だし早めに買いに行こう。それまで元気でいてくれるといいんだけど……。そんなことを考えつつ、わたしはまた俯いていた。
「そういえばそういったモノも必要でしたね!だったら明日買いに行きましょうか」
「えっ?ど、どうかな。そんなに大きい水槽でなければ。だって二匹だし………」
それくらいなら一人でも。
「いや、水槽とかそういったのって軽くないですよ!そもそも荷物持ちとか、俺を色々頼ってくれって言いましたよね?」
「や、いいよいいよ、さすがに悪いよ!これは飼い主になったわたしの責任でもあるんだから。気にしないで?」
「元々の持ち主は俺ですよ」
あぁ、水槽なんて言わなければよかったかしら。ユキくんも言い出したら結構引かないんだよね。
……っていうのはこの間から感じてはいたけれど。
「だめだよそんなの。わたしも行くよ」
ユキくんが、ふ、と笑った。
「璃青さん、意外と頑固ですね」
「そ、そっちこそ」
ようやくちゃんと目を合わせたら、いくらか涼しくなった夜風が頬をかすめていく。
「……俺って、璃青さんからみて、そんなに頼りないですか?」
「え?」
気のせいか彼の声が遠くから聞こえた気がした。
けれど“頼りない”なんて、そんなこと一度も思ったことはない。むしろ………。
「………いや。明日、朝から商店街の皆で片付けがあるから、それが終わったら一緒に行きましょう」
そんな風に、ちょっと怒ったみたいに真っ直ぐ見られたら、頷くしかないじゃない。
「……わかったわ。じゃあ、よろしくお願いします」
そう答えたら、彼はやっと柔らかな笑顔になった。
「お休みなさい。今日は一日お疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね」
「ユキくんもお疲れさまでした。……お休みなさい」
彼が先に自分の部屋へと階段を登り始めるのを見届けてから、わたしも草履に注意して歩きだした。夏祭りまでに新しい草履をおろさなきゃね。……なんて考えながら。
翌日、商店街のお片付けに参加した後、二人で駅前デパートにあるペットショップを訪れた。
店員さんに教わりながら、二匹が充分に泳げるスペースのある水槽と、中に敷く砂利、ブクブクしながら酸素を送るエアレーション、汚れたお水をろ過する循環ポンプ、水道水のカルキ抜き、バクテリア、水質安定剤、水槽内の苔のお掃除をしてくれるヤマトヌマエビ、そして餌と水草を少し。
生き物を飼うって大変。こんなに沢山の準備が要るなんて。
私たちは店員さんに勧められるままに次々とそれらを揃えながら、飼うためのコツを教わった。
「え?と思うかもしれませんが、唐辛子を半分に切ったものをお茶パックなどに入れて水槽に沈めておくと、病気になった時の回復が早いようなので試してみて下さいね。カプサイシンが有効らしいので」
と、裏ワザまで教えてくれた親切な店員さんにお礼を言ってレジに向かうと、ユキくんが、自分が代金を払うと言い張った。
「とったのは俺だから、俺にも義務がありますよ」
「今の飼い主はわたしよ?」
「だからって、こんなに沢山買って頂くわけにはいきませんよ」
そうなるとわたしも意地になり、自分で払うと突っぱねたら、彼にショボンとされてしまった。
「じゃあね、エビさんと餌と水草だけお願いしてもいい?」
そう言いつつ残りのものは、財布の中身を出されないうちにさっさとカードで支払いの手続きをする。
「わかりました、今日のところは妥協します。でも俺にも養育する義務があるのを忘れないで下さいね。必要なものがあれば言ってくださいよ!あの子達の食費とか、俺も払いますから」
「……わ、わかったわよ……」
ユキくんて、ここまで強引だったのか。
そうして二人で荷物を下げて帰ると、そのままわたしのお店の中にそれらを運び入れてもらった。
「水槽はお店に置こうと思うの。インテリアにもなるし、ユキくんも、いつでもこの子たちに会いに来れるでしょう?」
「そうですね。きっと見に来ますよ。餌のこともありますし。では早速水槽をセットして、金魚を移してあげましょう」
金魚さんを水槽の水温に慣らすため、ビニール袋に入れて水槽に浮かべて様子をみながら“名前はどうしようか”なんて二人で相談をした。
それから三十分くらいして金魚さんが水温に慣れた頃を見計らってビニール袋のお水ごと、そっと水槽の中に入れてあげた。
二匹はすぐに元気よく泳ぎだし、エビさんとの共存も、問題なさそうに見えた。苔が生えるまでは、エビさんも金魚の餌のおこぼれなどを食べて生きていけるだろう。
その後、ユキくんは時々どころか頻繁に金魚さんの様子を見に来ては餌の他に水草を買い足したり、水槽の中に置物を入れてくれたりかいがいしくお世話をしてくれるようになる。『実はわたしよりも飼育にハマってるんじゃないの?』なんて勝手にわたしが拗ねたりするのは、もうちょっと先のこと。
※白い黒猫さまの書かれている「希望が丘駅前商店街〜透明人間の憂鬱〜」からの男性視点とは全く捉え方が違うので、毎回楽しく打ち合わせさせて頂いています。ピコーン!と閃くのはいつも黒猫さまの方が多いので、恐縮ではありますが。黒猫さま、ありがとうございます!




