表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/75

第八話「目覚めの後の悪夢」《5》

「あ、ありがとうございます!」


シントスは深く頭を下げた。

結局、全員が行動を共にすることが決まった。


それぞれ理由は違う。

ロイシャラン王国(自分たちの国)を助けるため。

サイクスを倒すため。

ファイの手助けをするため。


が、目的は一緒だった。


「じゃ、行きますか」


シントスが笑顔で言った。


「!!」


その時、異変が起きた。

部屋の中央が光ったのだ。


全員壁にすぐ寄った。

誰でも分かる。

魔法だった。


部屋の中央の光は消えない。

それどころか、みるみる大きくなっていく。


兵士は銃を構え、ファイ達は魔法をすぐ出せるよう準備していた。

イルドとラーチャはただその光を見つめていた。

それくらいしか出来ない。


元シャラジューマ(ファイ達)は分かる。

これが何の魔法なのかを。


「移動魔法……」


そう呟いたのはレインだ。

こんなところに移動魔法。

誰だろうか。


この魔法は、自分以外の者の移動専用のものだ。


中央の光は、人の大きさまで膨らみ、止まった。

誰かが立っているのは分かった。

マントが微かに見える。

やはり、シャラジューマだ。


光は小さくなる。

まず髪が見えた。

銀色の髪だった。

それも、何処かで見たことがある。


ファイだけではない。

レインも同じことを感じていた。


髪が全て見えた辺りで気付いた。

ファイは言葉が出ない。

レインもだ。


次に目が見える。

やはりそれは知っている顔で、瞳は黒だった。

それを見た途端、ファイでもレインでもなく、シントスが驚いていた。


「あ……あの……目は……」


声が震えていた。

体も自然と後ろに下がり、背中が壁に触れている。


最後に口が見え、光は消えた。

その口は、何も感情を示していない。


その者は、何も見ていない。


「け………い……ずさん……」


レインが途切れ途切れに言った。

そう、その者とは、ケイズだった。


シントスはその者を知らない。

が、驚いている。

目を見てからだ。

ケイズの。


黒い瞳のことではない。

目の形でもない。


その、何も見ていない目を見て、驚いているのだ。


「あれ……です。あの目をしていました」


シントスの言葉に主語が無い。


あの目……ケイズの目。

この部屋にいる者全員が違和感を感じたその目。


表現するなら……「死んだ目」。


そう、シントスの言葉の主語は、操られたロイシャラン王国の兵士だ。

それで全員が分かる。


この者が、操られているという事を。

ケイズ……ファイの指南者です(能力…岩)

覚えていましたか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ