表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/75

第八話「目覚めの後の悪夢」《2》

「隊長!!隊長!!」


リスターは誰かに呼ばれた気がした。

目を開け、上半身を起こす。


リスターはいつの間にか自分が寝ていたことに気が付く。

自分の周りにはただ一人、ケミアが立っていた。

一人だけ、と思ったら、他の人たちもいた。

しかし地面で寝ている。


そこで思った。

何故こんなところで寝ているのか覚えていなかった。


「ケミア、何があったか覚えてるか?」

「え?……えぇ。まあ」


ケミアはいつものように笑顔で答える。


ケミアによると、いきなりここにシャラジューマが来たらしい。

それは何となく覚えている。

敵だということはすぐ分かったとこまでは。


そこで記憶がとんでいる。

頭に浮かぶのは赤。


「たしか、一瞬燃えたような……」


それで分かった。

赤……炎だ。

シャラジューマの魔法だったのだろう。


とすると、その者は、敵なのだろうか。

リスターは考える。

しかしその線は無いことにすぐ気付く。

自分は殺されていないのだ。


なら何が目的だったのか分からなかった。

殺さない。

いや、後で殺すつもりだった。

先に目的の人物を殺す、あるいは探すつもりだった。

そうすると辻褄があった気がした。


目的の人物。

この部屋にいない人物。

シャラジューマ(あの三人)だ。


そう思い、リスターは部屋を出ようとした。

まずは情報だ。

情報を集めるには、あの三人に聞くのが一番良いだろう。


「いっ!!」


部屋の入り口。

そこでリスターは誰かとぶつかった。

リスターともう一人は後ろによろめいた。


「す、すいません……」


その者は丁寧に誤った。

ケミアがリスターに近づき、その者を見る。

青い鎧を着ている……ロイシャラン王国の兵士だ。


「こ、こちらこそすいません」


リスターも謝り、その者を見た。

そこで驚いた。


「……!!も、も、もしかして……」


リスターは数歩下がってその者を指差す。

驚きすぎて口が開いたままだった。


「あ、あなたは……シン……トス殿……ではあ、ありませんか?」

「え?えぇ……とすると」


シントスは慌てず言う。


「リスター君?」

「は、はい!!」


リスターは背筋を伸ばし、答えた。

その横では、ケミアも同じ事をしている。


「シントス殿。さっそくですが、質問よろしいでしょうか?」

「ん?……」


シントスは答えない。

この部屋にリスター達がいるのは知っていた。

しかし予想以上に目覚めるのが早かった。

説明したいところだったが迷う。


「待て!!」


するとその後ろから声が聞こえた。

シントスは後ろを向く。


三人。

ファイとレインとシュハードだ。


「話すなら、一気に話そう」


ファイが言った。

話すのは、他の者達が目覚めてからだ。


シントス、それにファイ、レイン、シュハードは部屋に入る。

こうして一部屋に、全員が集まったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ