第七話「驚きの訪問」《1》
空気が重かった。
狭い部屋に、ファイ、シュハード、レインがいた。
ファイがたった一人、座ってシュハードを睨んでいる。
「んで、俺がそれを信じるとでも?」
ファイはいらついていた。
レインがシュハードのことを説明した。
それをファイはずっと腕を組みながら聞いていた。
「はっ!」
ファイは鼻で笑った。
そして強く言った。
「暗殺か?俺と行動していきなり殺すんだろ?」
少し間を空け、さらに強く言った。
「気付かないとでも思ったか!!」
シュハードは黙っている。
さっきから何も話していない。
ただ下を向いている。
レインのやることは決まっている。
この展開は想定していた。
シュハードが何を言っても信じてもらえない。
なら、ここは自分が言うべきだ。
レインは言う。
「ファイさん!!しゅ」
そこで言葉は遮られる。
ドアが開いたのだ。
この部屋の。
レインとシュハードはすぐに後ろを向いて一歩下がった。
そこで驚く。
ファイは既に驚いている。
部屋に入ってきたのは、兵士でもイルドでもラーチャでもなかった。
黒いマントを着た、シャラジューマだった。
「うん、こっちか……」
そのシャラジューマは何か独り言を言っていた。
シャラジューマはフードを被っていて、よく顔が見えない。
しかし口元だけは分かった。
その口元は……不気味に笑っていた。
三人は声が出ない。
すぐ分かる。
この者は只者ではない。
今まで全く感じなかったほどの気配の消しよう。
元シャラジューマが三人いて誰一人気付かなかったんだ。
そして隙のなさ。
見た目は隙があるように見えるが分かる。
熟練者。慣れている。
「セカ……ンド……か」
シュハードは言った。
ファイとレインは驚いた。
何度も聞いたことがある。
№2 、クラウ・シュラクス。
上級者ということはすぐに分かったが、まさかパーフェクト5とは。
「シュハード君、それは裏切りということでいいのかな?」
ファイは自然と腕を組むのを止めていた。
「どうなのかな?」
クラウはまた言う。
シュハードは黙っている。
それしか出来なかった。
「言いなさい…………言え!!」
そこで殺気が表れた。
押しつぶされそうなほどの殺気。
「もう……いいや」
殺気が消える。
クラウはフードを取った。
赤い髪の毛と赤い瞳が見える。
身長がそれほど無く、顔立ちがまだ子供っぽい為、とても若く見える。
が、本当にまだ子供だったのだ。
詳しい年齢は聞いていないが。
「んじゃ、裏切り者を皆殺ししますか」
クラウは笑顔で言った。
不気味な笑顔で。
殺気のこもった笑顔で。
一日一回更新が出来てる自分に驚いてます。




