第五話「驚きの連続」《5》
あまり話が進まなく、つまらない回になってしまいました。
何故気付かなかったのだろうか?
「もう街に着いていたのか……」
ファイは呟いた。
早く着くのはいいのだが、違和感がある。
何かが変だ。
街に着いた。気付かなかった。何故?
暗かったからだ。何故?
夜だからだ。
それにしても暗すぎる。
見えなくなるほど暗くなるのは早すぎる。
それに暗くなれば、係りの者が街灯を点けるだろう。
「……」
「ファイ。こっちが入り口だ」
ファイが考えてる内に、イルドが入り口を見つけた。
スレイタウンの入り口は、二つしかない。
戦争防止の内の一つだ。
街の人々は街から出ることが無いので、出入り口は無くても良いくらいなのだ。
ファイはその入り口の前に立つ。
やはり光がない。
いや、微かに何個か光っているのが見えるが、とても遠いし、それでも少ない。
ファイは目を閉じた。
人と会いたい。
さっきから、気配が全く感じられないのだ。
まるで、人のいない街のようだ。
集中して、音を探した。
すると数秒で見つけた。
足音だ。
ファイは目を開け、前を見る。
ようやく人だ。
大丈夫か。
前に明かりが見える。
二つ。ランプだろう。
足音、そして明かりの数からして二人だ。
その二人はこちらに気付いた。
すると小走りで近づいて来た。
ファイも近づこうとした。
ラーチャも、イルドも。
しかし全員が止まる。
二人の顔が見えたからだ。
「なっ!!」
距離が3メートルほどになった所で二人も気付いたようで止まる。
五人は動けない。
誰も話さない。
しばらくの沈黙が始まる。
それは、我慢が出来なかったイルドによって終わることになった。
「おまえら……」
イルドは拳を右手に作りながら、静かに、そして強く言った。
今にも殴りかかりそうだ。
「動くなよ」
ファイが言う。
イルドに言ったのではない。
目の前にいる二人に言ったのだ。
イルドに恨まれている二人。
そう、その二人とは、村を破壊した兵士なのだ。




