第三話「レクシィ城で」《3》
ジェイダスは目を開けた。
とても大きな音が聞こえたような気がした。
しかし状況がつかめなかった。
「ここは……」
ジェイダスは周りを見た。
が、ほとんど見えない。
何故か、ここでは煙が大量にあり、すぐ近くしか見えないほどになっている。
一つ言えるとしたら、ここは知らない建物ということだけだ。
少し前は、兵士と戦っていたような気がした。
しかしよく思い出せない。
「…………」
そして不思議に思った。
体が全く痛くないのだ。
誰かが治療でもしてくれたのだろうか。
周りでは、爆発音が何回も聞こえる。
戦争だろうか。
「!!」
ジェイダスは咄嗟に構えた。
殺気が感じた。
自分に向けてでは無い。
近くから、強力な殺気が。
ジェイダスは手探りで歩いた。
するとドアを見つけた。
ジェイダスは慎重に、ゆっくりと開けた。
その先にあるのは、下に下りる階段だけだ。
その先から殺気が感じる。
ジェイダスは気配を消し、下に下りた。
すると、殺気の感じる方向から声が聞こえ始めた。
「あんたはそっち。私はこっち。頼んだわよ」
これは、レイラの声だ。
何故ここに、と、いうよりここは何処なんだろうか。
そして、『あんた』とは?
「レイラ。何言ってんだ。上級者だぞ」
この声は、多分ファイだ。
何故レイラと一緒にいるのだろうか。
そして、『上級者』。
ファイの追っ手だろうか。
少なくとも、良い雰囲気では無いようだ。
しばらく経つと、レイラの気配が移動した。
ジェイダスはまず自分の居る小さい部屋から、殺気が感じる廊下へ出た。
左から、殺気が感じられる。
目の前にはまたドアがある。
ここからレイラの気配の方向に行けるだろうか。
ドアを開けると、これもまた見たことが無い外の風景だった。
その内にもう一つ、気配がレイラの方向に移動し始めた。
ファイでは無い。
とすると、ファイが言っていた『上級者』だろうか。
そうだとまずい。
レイラが一人で勝てるわけがない。
ジェイダスは走ってレイラの方に向った。




