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第二話「5人の旧友」《5》

「ん…………!!」


ファイは目を開けた。


たしかさっきまで、ケイズ達と戦っていたはず…。

が、今はなぜか、フカフカの所に仰向けに寝ていた。


ファイは落ち着いて考えた。


白い天井らしきものが見えるから、ここは家だろう。

とすると、たぶんベッドで寝ているのだろう。


銃声が聞こえないから、戦争はひとまず終わっているだろう。

とすると、あれから時間がたっているのだろう。


まだ体の痛みはとれていない。

とすると、それほど長くは寝ていないだろう。


ファイは首だけ動かし周りを見た。


少しカラフルな、そして綺麗な部屋だ。

ここはたぶん女の子の部屋だ。

とすると、このベッドは…。


「起きたー?」


ふと少し遠くから、高い声がした。

助けてくれた人だろう。

しかし少し、なれなれしい気がするのは気のせいだろうか。


ファイは痛みを耐え、上半身を起こした。

そこで気が付いた。


血が、服に染みていたはずの血が、消えていたのだ。

切れていたところはそのままだったが、血は完全に消えていたのだ。

まさか助けてくれた者が……。


その時、この部屋のドアが開いた。


「やっと起きたか…」


顔に似合わずそれを発したのは、ジェイダスの妹の、レイラだった。


「まさか…」

「そう、助けたのは、私だよ」

「なんだ……」


さっきまでの緊張が一気に解けた。


ファイは力が抜け、ベッドに横になった。


「起きろ!」

「痛!!」


レイラがいきなり頭を叩いてきた。

少し怒っているように見える。

何故だろうか。

ファイはもう一度上半身を起こした。


「レイラ……さん?」

「さん付けしないで。気持ち悪い」

「き…気持ち悪いって……年上に向ってそれは無いだろう。」


これがいけなかったらしい。

レイラは少し顔を赤くして言い返してきた。


「私が年下とでも言いたいの?私は来月20日で17なんだからね」

「え!?」


ファイはつい声を出してしまった。

レイラは、どうやら、なんと、自分と同い年らしい。


「私は、もう17なんだから」

「分かった。もうその話はいい。ところで、お前は、『水』使いか?」

「そうだよ」


ファイはほっとした。

服から血が消えていたのは、水の能力だろう。

そして、初級レベルの水魔法『水人』でも使って助けてくれたのだろう。


「あ、そうだ」


レイラは何かを思い出したようだ。


「ジェイ兄知らない?昨日から帰って来てないの」


ファイは忘れていた。

あの時はケイズたちが来て考えられなかったけど、今は分かる。


ロイシャラン王国の兵士二人と一緒に消えたジェイダスがどうしたのか。

自分では動けそうに無かったジェイダスが何故消えたのか。

答えは簡単に分かった。


「ジェイダスさんは…………」

「知ってるの?」

「ジェイダスさんは…ロイシャラン王国に連れ去られた」

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