『宿帳と先達の速記』
掲載日:2026/05/23
ある村の男たちが、二十人ほど連れ立って、お伊勢参りに行きました。旅籠に着くと、番頭が、宿帳を持って、名前と所と年齢を尋ねに来ました。先達は、村の連中が、同時に名前やら伊勢参りにかけた思いやら、女房に買うつもりの土産物を口走るので、気の毒に思って、番頭から宿帳と筆を受け取って、全員の名前と所と年齢を書いてやりました。しかし、三人目くらいから、突然面倒になって、全部速記で書いたので、番頭には読めませんでした。
教訓:実際には、読めなくても、何の支障も出ませんでした。




