番外編 マヨネーズの正義(ただし量は考えろ)
何故、蓮はマヨラーとなったのか……。
――その日、屋敷は白く染まった。
陽葵はのんびりお茶を楽しんでいた。
そんな時…..
「……陽葵」
真剣な顔の蓮だ。
「は、はい……!」
陽葵は蓮の真剣な顔に驚いた。
「相談がある」
蓮と陽葵の間には重たい空気が流れる。
蒼真は庭先からその様子を見ていた。
「ろくでもねぇなこれ」
と、ぽつり。
そして、蓮は真顔で言い放つ
「この屋敷の食事」
「マヨが足りない」
陽葵は蓮の言葉がよく理解出来なかった。
「……え?」
きょとんとした声を出す。
マヨが足りない?とは…?
「やっぱろくでもねぇ!」
と遠くから、蒼真が走って来る。
「これは問題だ」
「改善する」
なおも真剣な蓮の顔。
改善の意思は強いらしい。
「いや、すんな」
息を切らしながら現れた蒼真。
「絶対、やめろ」
「止めるな」
「いや、止める」
と蒼真が言うも、蓮はそのままキッチンへ向かうと
料理を始めてしまった。
—数分後
テーブルの上に並べられた料理には……。
マヨネーズが大量に乗っている。
やりやがったと蒼真は頭を抱え
陽葵はフリーズしている。
「美味いぞ。食べてみて」
と、自信満々な蓮。
「俺は、遠慮する」
と逃げようと蒼真はするが
「遠慮するな」
蓮にすぐに捕まってしまい、
無理やりマヨネーズが大量に乗ったスプーンを口へ押し込まれた。
「...?!」
蒼真はそのまま飲み込むと、すぐに水をかぶ飲みする。
「殺す気かっ!!」
そして、陽葵は恐る恐るスプーンを口へ運ぶ。
「いや、陽葵、無理すんな!辞めとけ…」
「……あれ…?」
「ちょっと……おいしい……?」
「えぇ!?」
「だろう」
蓮はドヤ顔を決めている。
蒼真はそんな2人を見て膝から崩れ落ちた。
「もうダメだこの屋敷……」
「ところで、蓮はどうしてマヨネーズが好きなの?」
陽葵がずっと気になっていた事を尋ねた。
正直、尋常とは思えない食べ方なのだ。
「……父が亡くなって、母が仕事で居ない時にたまに食事の準備を自分でしていて…。マヨご飯が1番、簡単だったんだ」
そればっかり食べてるのがバレて母には怒られたと蓮は笑う。
「そっかぁ…蓮の思い出の味なんだね」
ニコッと陽葵も笑った。
「いや、ただの殺人兵器を綺麗な思い出で拭えると思うなよ!」
蒼真だけは、絶対マヨ食べないと言い張った。
――マヨネーズは、時に世界を変える。
マヨラーの謎が解かれましたね。
蓮はただ子ども時代の名残りからマヨラーなんです。
但し、その消費量は尋常ではないです。




