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聖女様の騎士になったけど、おっぱいの防御が難しすぎる! 〜最強勇者ですが、聖女様のおっぱいがデカすぎて、俺には守れません〜  作者: 月城メロン
第1章 聖女様の騎士

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第7話 セレスティア様の危険な誘い

 国家間会議(カンファレンス)は延期することとなった。


 それも未知の災害で街が半壊したからだ。


 俺はスキル【時間遡行】を使ってすべての被害を修復したのだが、万全を期すために各国の王が警戒態勢を取っている。


 思わぬ暇ができた。


「レオン様……その……一緒に街を回りませんか?」


 俺は震えていた。


 こんな緊急事態の中で、セレスティア様は提案してきたのだ。


 俺の力は弱まっている。


 これじゃおっぱいどころか、セレスティア様を守れるかも分かったものではない。


 だがしかし、セレスティア様の願いは無視してはいけない。


 大丈夫だ。


 俺は魔法の練習を必死にやっていたから、きっと力はある程度回復したはず。


 いざというとき、この命にかえてもセレスティア様を守る所存だ。


 ならば。


「喜んでお供いたします」


「……嬉しい、です」


 なんという優しきお方。


 俺が風邪をうつしていたというのに、まったく俺を責める気配がない。


 それどころか、嘘でも『嬉しい』と俺を慰めてくれている。


 涙が溢れる。


 俺はなんと恵まれているのだろう。


「どうしたのですか? レオン様」


「しくっ……なんでも……ござい゛ま゛てぇん……」


「ふふっ、レオン様って(いつも私を笑わせてくれる)優しい方なのですね」


「どんでも゛ござい゛ま゛てぇん……しくっ……」


 いかん。


 セレスティア様に余計な気遣いをさせてしまった。


 (騎士)失格だ。


 涙を拭こう。


 気を確かにするのだ。


「それじゃ、行きましょうか? レオン様」






 石畳の通りには、朝から多くの人々が行き交っている。


 荷車を引く商人が声を張り上げ、威勢よく商品を売り込んでいた。


 店先では職人が手際よく包丁を振るい、魚を捌いている。


 その隣では焼きたてのパンが並び、香ばしい匂いに足を止める人々の姿があった。


 橋の上では旅人同士が地図を広げ、行き先を確かめ合っている。


 運河沿いでは洗濯物が干され、風に揺れる布の向こうで子どもたちがはしゃいでいた。


 水面には小舟を操る船頭の姿があり、慣れた手つきで客を乗せては次の橋へと運んでいく。


 通りの端では楽師が弦を弾き、足を止めた人々が小さな輪を作っていた。


 異なる言葉が飛び交いながらも、そのすべてがひとつの賑わいとして溶け合っている。


 この街には、人が生き、人が働き、人が笑う音が絶えず満ちていた。




 だから、危険だ。




 こんな人混みの中で、セレスティアのおっぱいになにかあったら守りきれない。


 守り切れる自信がない。


 いや、レオン。


 お前は誓ったのではないか。


 もう二度とセレスティア様のおっぱい(きょにゅう)を危険に晒さないと。


 ならば、覚悟を決めろ。


 俺はセレスティア様のおっぱいを中心に【多重結界】を貼った。


 俺は閃いていた。


 攻撃が来る前に防御すればいいのだと。


 これなら問題はない。


 大丈夫だ、レオン。


 もう失態は繰り返さない。


 ◇


 (おっぱい)が苦しい。


 レオン様と街に出た途端(おっぱい)が《《なにか》》に押しつぶされそうになる窮屈さを感じる。


 それはなぜかは分かっている。


 これもレオン様が隣にいるから。


 私の歩幅に合わせてくれる優しいレオン様。


 彼はずっとのおっぱいを見つめてくれている。


 そう思うと胸の鼓動が早くなった。


 まるで《《なにか》》に圧迫されて血流が早くなったような感覚。


 あぁ、苦しい。


 これも全部レオン様のせい。


 レオン様が近くにいるからいけないのだ。


 ◇


 さっきからセレスティア様の様子がおかしい。


 苦しそうだ。


 それに顔も少し赤い。


 やはり風邪が治っていないのだろうか。


 あれから一週間経つのに、まだ治らないということは風邪じゃない可能性がある。


 新しい疫病?


 その可能性は否めない。


 ここは各国の人々が集まる街。


 異国からの病が伝染している可能性がある。


 こうなったら治癒の魔法を使おう。


 果たして力の弱まった俺にはそれを治せるのか不安ではあるが、やるしかない。


 俺は疫病が街全体に伝染している可能性を考慮し、治癒の魔法を広範囲に渡り行使した。


 これならあるいは。


 しかし、セレスティア様の容態は改善されなかった。


 やはり、俺の力は弱まったのだ。


 だが安心してください、セレスティア様。


 貴女にもしもの事があれば、私も後を追います。


「串焼きですって、レオン様食べましょう」


「いいですね」


 危ない提案だ。


 あの串焼き、肉汁が溢れてやがる。


 俺は一度身をもって体験している。


 スープが溢れた時のセレスティア様のおっぱい。


 シミが付いてしまったセレスティア様のおっぱい。


 トラウマだ。


 もはやセレスティア様になにも食べて欲しくない。


 俺が【生命永続】のスキルを発動すれば、食事は不要になる。


 しかし、果たしてそれはセレスティア様のためになるのか。


 食事というのは、生命を維持するための行為だけではない。


 あれは味わうことの楽しみだと俺にも理解している。


 いや、冷静になれ。


 俺はすでにセレスティア様のおっぱいに【多重結界】を張っている。


 ならば、心配は無用……と言いたいところだが、今の俺の力は弱まっている。


 念の為、俺はさらにセレスティア様のおっぱいの周りを【絶対結界】で包んだ。


 安心してください、セレスティア様。


 私は身命を賭して貴女のおっぱいを守ります。

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