第11話 くっくっく、ヨダレが出そうだ
聖女の舞踏会。
聖女様が正式に成人したのちに開かれる祭典。
名目上は各国と懇意を深めるためのパーティー。
しかし、その目的は聖女様の婚約者を決めるための選定儀式。
参加を許されるのは、各国より選りすぐられた王族、あるいはそれに準ずる地位を持つ貴族のみ。
血筋、権力、財力。
そのすべてを兼ね備えた者たちが、この場に集う。
舞踏会では踊りや会話を通じて、聖女様との相性を測るとされているが、実際にはそれだけではない。
立ち居振る舞い。
言葉選び。
視線の配り方。
その一挙手一投足が、聖女様の伴侶としてふさわしいかどうかを見極めるための試練となる。
ゆえにこの舞踏会は、ただの社交の場ではない。
国の未来を左右する、極めて重要な儀式なのだ。
「緊張なさっているのですか」
「そうですね……でも、レオン様がいるから安心です」
セレスティア様が緊張なさるのも無理はない。
ここに集まっているのは各国の重鎮。
聖女といっても、セレスティア様はまだ16歳。
しかも、その地位を継いだばかり。
気丈に振舞っているが、内心では不安なのだろう。
俺は【万能感知】を式場に張り巡らせる。
ここに出場しているすべての人間の持ち物を把握する。
これもすべてはセレスティア様を守るため。
俺はセレスティア様の騎士。
ゆえに身命を賭してセレスティア様を守る義務があるのだ。
「聖女様、ごきげんよう。私はランスロット王国の第一王子、ルナス・ランスロットと申します。以後お知りおきを」
「ええ、こちらこそよろしくお願いいたします」
早速セレスティア様に話しかける者が現れた。
ワインを片手に掲げる優雅な男。
優しそうな雰囲気に礼儀正しい挨拶。
この人ならセレスティア様を任せても――ッ!?
なんだこの男!?
セレスティア様のおっぱいを見ている!?
なぜ。
なぜだ。
この男は凶器を持っていない。
刺客という可能性は低い。
でもなぜか嫌な予感がする。
俺の胸のざわつきがそれを証明している。
かつて勘だけで魔王軍の進軍経路を当てたこの俺にはなにもかもがお見通しだ。
分かった。
分かったのだ。
この男は相当の実力者なのだろう。
ゆえに武器はいらない。
丁寧な言葉遣いでセレスティア様を惑わせ、その隙にセレスティア様を暗〇するつもりだ。
認めよう。
俺の人間の魔力量をも見通す【万能感知】をも騙せるほどの技量。
俺でなければ騙されていたところだ。
魔力の気配がほとんど感じられない。
それがなによりの証拠だ。
この男は強い。
その(いやらしい)笑顔がそれを物語っている。
果たして今の力が弱まった俺はセレスティア様を守れるのだろうか。
否。
守れるかではなく、守るんだ。
それがお前の責任というものじゃないか、レオン。
俺は人がこの男の前を通った瞬間に紛れて幻覚の魔法を発動させた。
セレスティア様と俺の姿を変える魔法。
他人からしたら、今の俺はセレスティア様に見えるだろう。
囮。
とでも言うのだろう。
俺をセレスティア様と見せかけてこの男のターゲットを俺に変えさせる。
力の弱まった俺に残された苦肉の策。
万が一のことがあれば俺はセレスティア様の代わりに死ぬことができる。
「ここで話すのもなんだし、場所を移りましょうか」
「それはちょっ――」
「ええ、喜んで」
願ったりだ。
自分から移動すると提案してきたのだ。
その目的は分かっている。
セレスティア様を暗〇するためだ。
俺の姿になったセレスティア様の言葉を遮って、俺はこの男の手を引いて大広間を出た。
さて、ここからが正念場だ。
◇
あはは。
なんとチョロい女だ。
聖女の名が聞いて呆れる!
まさか挨拶しただけで付いてくるとは、俺の外見に惚れたに違いない。
今まで俺を拒んだ女はいない。
全員ほいほい俺の餌食となった。
いやいや、ほんとに美味であった。
でも。
この聖女は別格だ。
ここまで大きいおっぱいは初めて見た。
是が非でも手に入れてみせよう。
ああ、今すぐそのおっぱいを揉みしだいて聖女様の喘ぐ姿が見たい。
俺は王族だ。
かりに問題になったとしても父上が揉み消してくれるだろう。
聖女の騎士となった伝説の勇者も大したことないな。
俺が聖女を連れ出してるのを見てもぽかーんと立ち尽くしているだけ。
あれが魔王を倒した人間だとは思えない。
分かった。
分かったのだ。
魔王は実は弱いのだ。
そんな弱いやつを倒して驕っているとは笑止。
なにもできない勇者なんてただの飾りに過ぎない。
俺の手を引いて前を歩いてる聖女。
間違いない。
俺に惚れているのだ。
罪な男だな、俺は。
これから泣かされることになるとも知らずに、軽快なステップで歩いてる。
そのためにおっぱいがぷるんぷるん揺れとる。
おっと、ヨダレが出てきた。
だが、まだ我慢だ。
自分から人気のないところに向かうとは、まるで警戒心がない。
それもそのはず。
16歳になったばかりの小娘。
最高の晩餐だ。
ほんとにいいおっぱいだ。
形といい、大きさといい。
今までの女とは《《格》》が違う。
他の人の妻になる前に俺が蹂躙しよう。
そう思うと全身の血が滾ってきた。
そうだ。
押し倒して馬乗りで犯そう。
そのおっぱいを最大限に使わないともったいないのだ。
もうすぐだ。
もうすぐこのおっぱいは俺のものになる。
ああ、たまらないぜ。
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