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【第1章完結】聖女様の騎士になったけど、おっぱいの防御が難しすぎる!  作者: 月城メロン
第1章 聖女様の騎士

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第1話 聖女様の騎士になった

第1章書き終わってるので、安心して読んで頂ければと思います。


良かったらブクマ登録して最新話の情報を追って頂ければ嬉しいです。

 聖女。

 

 神の加護をその身に宿し、国と民を守護する存在である。


 神聖魔法による結界の維持、浄化、治癒――そのすべてを一手に担う、まさに国の要石。


 その祈りが途絶えたとき、この国は魔の脅威に呑み込まれると言われている。


 そんな聖女を守るのが【騎士(ナイト)】だ。


 世界にたった一人の存在。


 《《絶対強者》》にしか許されない役職。


 だから、俺が選ばれた。


 かつて魔王を倒した勇者こそ、この大任が務まる。


 しかし、聖女様の騎士に選ばれるには、力だけでは不十分。


 聖女様への絶対的な忠誠心、それこそが騎士になるのに必要不可欠な条件だ。


 今日は俺が騎士になる任命式。


 俺は死んでも聖女様を守る。


 そう誓ったから今ここに立っているのだ。


「面を上げてください」


「ははっ。私はこの命にかえても、生涯貴女様を守ると誓います。どうか――ッ!?」


 口上を述べながら、俺は顔を上げる。


 しかし、そこにはけしからんほど大きな(おっぱい)が真っ先に視界に入った。


 咄嗟に舌を噛んだ。


 その痛みで平静さを取り戻す。


 落ち着け、レオン。


 お前はこれしきのこと(おっぱい)で動揺する人間ではない。


 かつて魔王の攻撃を受けても、ピクリともしなかったじゃないか。

 

 なのに、おっぱいごときで動揺するなんて精神がまだまだ未熟の証。


 しかも聖女様に対してなんたる無礼!


 俺は歯を食いしばり、ふたたび顔を上げる。


「ぶふぉーっ」


「だ、大丈夫ですか、レオン・ヴァルディス様! 口から血が吹き出してますよ!?」


 俺ながら聖女様に心配をかけるなんて、まだまだ修行が足りぬようだ。


 いかん。


 聖女様のご尊顔を拝見するのに、このおっぱい(巨乳)が邪魔すぎる。


 白いローブに包まれているのになんたる存在感。


 かつて魔王と退治したときよりも威圧を感じる。


 こうなったら仕方あるまい。


 俺は瞼を閉じて天を仰ぐ。


 そしてゆっくりと目を開いた。


 かろうじて見えたのは、透き通るような白い肌に、やわらかく揺れる金色の髪。


 伏し目がちな瞳に、華奢な唇。


 初めて見た聖女様の顔はとても美しい。


 ふん、たかがおっぱい。


 視界に入れなければどうということはないのだ。


「だ、大丈夫です。昔の古傷が疼いただけなので」


「そ、そうですか……ではあらためて、貴方をわたくし――セレスティア・リリフォードの騎士に任命します」


「ははっ、謹んでお受けいたします! いかなるときも、セレスティア様をお守りし、傷一つ負わせない所存でございましゅ……」


「ましゅ?」


 ちっ、舌を噛んだせいで、呂律が回らない。


「ちょっとした冗談でございます」


「ふふ、レオン様はもっと怖い方だと思いました」


「というと?」


「魔王軍を一人で殲滅したと聞いてますので、もっと屈強で厳しい方だと思っていましたが、案外ユーモアがあって面白い方なんですね」


 俺に微笑むセレスティア様。


 だが、彼女は勘違いしている。


 俺は数多の戦を経験してきた勇者。


 甘さなんざとうに捨てていた。


 それは命取りになりかねない。


 戦場では油断したものから死んでいくのだ。


「それでは儀式を執り行いますね」


 儀式というのは、剣を三度俺の肩と頭上に載せること。


 これを行わなければ、俺は聖女様の騎士とは認められない。


「どうかしましたか?」


「いいえ、お気になさらず」


 まただ。


 またきた。


 今にもローブを突き破るような勢いで、セレスティア様の動きに合わせてプルンプルンと揺れてる。


 知らなかった。


 おっぱい(巨乳)はあんなに……意志を持ったかのように揺れるものなのだと。


 16年間必死に剣の腕を磨き、魔族との戦いに身を投じていた俺の周りには女性などなかった。


 青天の霹靂ともいうべきか、俺は初めておっぱいというものがどういうものかを知った気がする。


 しかも|やつ《セレスティア様のおっぱい》は近い。


 セレスティア様の持つ剣は長くない。


 ゆえに儀式の最中は俺との距離が近い。


 近いというより、もはや回避不可能の間合いだ。


「あっ!」


 段差があるから、セレスティア様は不意に階段から落ちようとする。


 だが騎士としての俺はそれを許さない。


 俺は華麗に聖女様を抱きとめ――おっぱいが!?


 おっぱいがすり抜けたのだ!!


 ……いや、違う。


 すり抜けたのではない。


 挟まったのだ。


 セレスティア様のおっぱいは俺の腕に押しつぶされて、ぐにょってなった。


 柔らかい。


 なんか人生観が変わるような柔らかさだ。


 いや違う、そういう問題ではない。


 一生の不覚。


 生涯聖女様を守ると誓った俺が、セレスティア様のおっぱいを守れなかった。


 なんという屈辱。


 おっぱいを守る(防御する)のがこんなに難しいことだなんて知らなかった。


 なるほど、きっと聖女様は俺を試している。


 私の全てを守れるのか、と。


 俺は少し自惚れていたようだ。


 かつて魔王軍からこの国の全ての人間を守った俺だが、いつしか天狗になっていたな。


「あ、あの、そろそろ離していただけますか……?」


 だが、今は自省する時ではない。


 俺は慌ててセレスティア様から離れる。


「あの……い、いま……当たって、ましたよね……?」


 なぜだか顔が赤い聖女様。


「……いいえ、俺には触れる(守る)ことができませんでした……不甲斐ないかぎりです」


「さ、触りたかったのですか!?」


「ええ、もちろんです。貴女の全て(おっぱい)受け止める(守る)つもりでいました」


「―――ッ!! と、とにかく儀式はこれで終わりです! 今日から貴方様は私の騎士となりました!」


 なんでセレスティア様が震えているのだ。


 そうか、俺がセレスティア様のおっぱいを守れなかったから失望しているに違いない。


 俺はまだまだ精進するべきだと、この瞬間悟った。


 まずは、おっぱいの防御から始めなければならない。

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― 新着の感想 ―
読ませていただきました。愛すべきバカ小説(超褒め言葉)です。おっぱいのことしか考えられてないの愛しいです。主人公がんばれー。
xからきました₍ᐢ ɞ̴̶̷.̮ɞ̴̶̷ ᐢ₎ 読みやすい文章ですね! 概念と定義がズレた感じの主人公が、ギャップ的なコメディ的な……そんな感じなんですかね(* ᐕ)?
自分では出来ない発想の仕方と表現力の使い方が素敵だと思いました!
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