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春の避暑地で  作者: 朝山 みどり


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51 マーガレットへの手紙

51 マーガレットへの手紙


「親愛なるマーガレットへ


おかげでみな元気に暮らしています。そちらはいかがお過ごしかしら。


こちらは相変わらず慌ただしくしておりますけれど、毎日とても穏やかです。


まずは、フローラの結婚式のことを書きますね。


最初は少し緊張していたみたいだけれど、式が始まってしまえば、きちんと花嫁らしくしていたわ。ガーベラ伯母様がマダム・クロエに口をきいてくださって、とても素敵なドレスを仕立ててもらったの。


彼女との関係はこれからどうしていけばいいでしょうかねぇ。


血のつながりって言うのは弱いと思っていたけど思いのほか強いようです。


妹と言って思い浮かぶのはあなただけど、後ろにフローラが見え隠れするようになりました。


困りましたね。


アレクは今のままでいいとあっさりしたものです。


お式は、親族が勢ぞろいしていましたが、あまり関係ないかしらね。


アレクは相変わらず目立っていたけれど……本人にその自覚はあまりないみたい。


わたしのことまで一緒に見られている気がして、少し困ってしまったわ。


そうそう、もう知っていると思うけれど、お腹の子も順調よ。


メアリージェーンは、毎日お腹に話しかけているの。


「弟よ」って言い張っていて、アレクが真剣な顔で、「まだ分からないだろう」と答えているのが可笑しくて。


けれど、結局は二人とも、とても楽しみにしているわ。


アレクは最近、本当に忙しそうなの。


今は避暑地の周辺の土地をどんどん整備して、新しい別荘地として売り出しているところよ。


これが驚くほど評判なの。


特に、新しく力を持ち始めた商人たち、いわゆる新興勢力の人たちに、とても喜ばれているわ。


昔ながらの大貴族の別荘地とは少し違っていて、もっと自由で、もっと楽しむことを前提に作られているの。


そしてなにより、新興勢力の方々の別荘が、本当に豪華なの。


景色の良い場所には大きなテラスがあって、朝のお茶を楽しめるようになっていたり、馬を走らせる道や、小さな演奏会ができる広場まであるのよ。


最近は、南の国の珍しい植物を温室いっぱいに育てるのが流行っているらしくて、馬車いっぱいに鉢植えを積んで走っているそうなの。


「これでもか」というくらいお金をかけていて、見ているだけで面白いわ。


アレクは、それを見るのも楽しいみたい。


「金の使い方には違いがあるんだな」と真面目な顔で言っていたわ。


たぶん、また新しいことを考えているのでしょうね。


こちらへ、いらしたら、きっと驚くと思うわ。


また皆で一緒に歩いてみましょう。


そちらの様子も、ぜひ聞かせてください。


ルーク様は相変わらずでしょうね。あまり振り回されないように心がけてね。


お身体には気をつけて。


心から、お二人の幸せを祈っています。


ミネルバより」


いつも読んでいただきありがとうございます!


誤字、脱字を教えていただくのもありがとうございます。

とても助かっております。

楽しんでいただけましたら、ブックマーク・★★★★★をよろしくお願いします。

それからもう一つ、ページの下部にあります、「ポイントを入れて作者を応援しよう」より、ポイントを入れていただけると嬉しいです。


どうぞよろしくお願いいたします。



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