覚醒者
覚醒したルティーナとレオン国王陛下。
悪魔と混沌の扉は封印できるのか?
第3章 第11話始まります。
眩い光が消えるとリシュファとカインは
ルティーナの変貌に目を丸くして驚いた。
「ランネル、生きていたのか?」
「ルティーナ? 」
名を呼ぶと、2人を見てフッと柔らかい笑顔を
向けるとポミの花が王の間の天井から
ヒラヒラ落ちてきて
1本ルティーナの手のひらに落ちると
「愛おしい花、愛しい花言葉、我が力になりて。」
パッと光ると白銀のロッドのような
銀色の杖が伸びて、手に握った。
先端は花のクリスタルがキラキラと輝いていた。
スッとレオン国王陛下の体の前に立つと
トンッとロッドを鳴らすと白銀に光が輝き
「ッ…ガハッ!」
「さあ、目覚めなさい。新たな神器の覚醒者よ。
白銀の杖の持ち主、そなたの名と共に。」
心の臓の傷が癒えて息を吹き返した
レオン国王陛下の服が銀のローブに変わり
白い魔法使いに変化した手には神器
神気を纏った白い鹿の角でできた
大きな杖が握られていた。
「お前の愚弄の数々
愛しい人達を傷つけた罪は、万死に値する。」
「アハハ!面白い!実に、面白いルティーナ!」
あざけ笑うデュラントを見て
ルティーナがロッドをタンッと鳴らすと
クリスタルが光輝き
デュラントの体と口が動かなくなった。
「さあ、レオン封印をしましょう。」
「我、レオンの名のもとに
今この力を、悪しきものと混沌の扉を
永久に封印、滅して白銀の杖
神器解放にて諸々、封印せし!」
「白銀のロッド、神器解放。
今、我の力なりて諸々悪の魂、混沌の扉
未来永劫、悪魔族全て封印消滅せよ!」
ブワッと城が光り輝き、デュラントは
混沌の扉の中に吸い込まれ封印され
壮絶な光と力で城が崩れかけるほどだった。
目を開けた時には、何もなくなっていた。
カインとリシュファが駆け寄ると
フラっとルティーナが倒れかけた所を
カインが抱きとめてルティーナの名を呼んだ。
「ルティーナ?」
「全部、終わったよ。」
「ああ、全て終わった。もう心配ない。」
「カイン。」
「愛してる...。」
「俺も愛してるよ。」
「フフっ。少し眠くなっちゃった。」
「今は、眠れ。傍にいるから城に帰ろう。」
スッと眠り落ちる彼女を抱きしめると
皆、全員で転移魔法で妖精界の城に戻ると
ルティーナは危篤状態となり
アイリシアはショックのあまりに倒れしまい
レオン国王陛下の神器の杖で生命を繋ぐ
魔法をかけ何とか命は保たれたが
3ヶ月たっても彼女は目覚めることがなく
カインは必死に毎日彼女から離れず
抱きしめたまま自分の魔力を
ルティーナに送り続けた。
「これしか出来なくてごめん。」
彼女の頬にカインの涙がポツポツと落ちると
彼女の指がピクリと動き
「ルティーナ?」
ソッと目が開いた。
「ルティーナ!!!」
その大きな声にランゼルとアイリシア
リシュファとレオン国王陛下、皆が部屋に
慌てて入り3ヶ月ぶりに意識を取り戻した
彼女を見て安堵する声と皆、泣いて喜んだ。
それから数日がたち。
「はい、あーん。」
スープをスプーンですくい
口に運ぼうとするフィッシュに
「フィッシュ、自分で食べれるよ。」
「ダメ。お嬢様は甘えて、さぁ口を開けて。」
「何で、いきなり執事モードなの?」
笑うランネルを見てフィッシュも
声を出して笑っていた。
そんな楽しげな日々と平和がゆっくりと流れ
半年後には彼女の体調も安定し
森に俺が彼女を抱き抱えて、散歩に出かけた。
「やっぱり、外の空気吸うと元気になるわ。」
「そうか。俺が合間を縫って散歩に出かけよう。」
「嬉しい!フィッシュ大好き!」
首にしがみつくランネルに不意打ちを食らった
フィッシュの顔が真っ赤になり
「フィッシュって不意打ちされると
耳まで、真っ赤になるよね。」
頬にキスをするランネルにぐうの音も出ずに
真っ赤になりながら
「部屋に戻ったら覚えとけよ!」
「えーまだそんな元気なーい!」
耳元でフィッシュがランネルに
「ランネルやらしいー。」
真っ赤になって固まる彼女を見て
吹き出しながら笑うフィッシュに
「フィッシュ嫌い!口も聞かないから!」
「それは、無理。」
フンッとそっぽ向かれて謝るが
フンッとそっぽ向かれて俯く彼に
「フィッシュ、隙あり!」
ランネルの唇が俺の唇に触れた。
俺も唇を重ねて2人で顔見合せて笑い
「口聞かないとか無理だったわ。」
「そうだな。」
城に帰り寝る支度も終わり
ベッドでフィッシュと
もう少し体調が回復したら結婚式だねと
話して抱き合って眠る2人なのでした。
次のお話で、第3章最終話になります。
沢山物語を書いて第3章まで続けれたことは
読者さんが居てくれたおかげです。
また新しい物語ができたら小説にしてみたいなと
思います。




