混沌の足音
過去の記憶が少しずつ蘇ったランネル。
まだ本当の自分か誰かが曖昧な状態の中
レオン国王陛下がロイヤル家に
見舞いに来る意図とは?
第3章 第4話始まります。
昨日の出来事を父や、母に話すと
3日して宮廷魔術師の人を連れてきた。
「ランネル様の心の底に眠っていた転生
そして、妖精族の生まれ変わりかと。」
妖精族とは太古の昔にもう絶滅したと
聞いていて家族は驚きを隠せなかった。
「カインって名を呼んでました。」
「まだ、断言は出来ませんが
フィッシュさんも、もしかしたら。
こ ちらでも、再度調べてみます。」
魔術師の方をお見送りをし、父達は家一旦、帰り
ランネルの部屋を除くと、まだ眠ったままだった。
私は、書斎で仕事をしているとノックがした。
「旦那様、お客様が。」
「今は、それ所では……」
「やあ。御機嫌よう、リシュファ卿。」
「何の連絡もなく、急に来られては。」
「それは、申し訳ない。
数年ぶりに彼女のお見舞いに来たんだ。」
「レオン国王陛下すみませんが
あまり妹の体の調子がよくなく
本日はお帰りください。」
「そうか。それじゃあまた来るよ。」
扉を開けてレオン国王陛下が部屋から出ると
「あの人を返せ!」
護衛騎士が盾になるがランネルの魔力暴走で
レオン国王陛下もろとも魔力で吹き飛ばした。
「はあ。やれやれ、相変わらず君は。」
何事もなく起き上がり服をはたくと
パチッと指を鳴らす。
彼女に結界を貼ると
その結界ごと破壊しようと魔力を増幅させる。
リシュファが
「やめるんだ!ランネル!」
瞳が赤色になり怒りで
誰の声すらも聞こえないランネルに
つかつかと靴音を鳴らしながら
彼女の目の前に立つと顎を持ちあげた。
「おいたがすぎるよ。
悪い子だ。愛しい人」
ランネルの唇にキスをする。
ガリっとレオン国王陛下の唇を噛んだが
気にせず唇を重ねる。
「んっ!んー!」
離せと抵抗するが離さないレオン国王陛下。
次第に力と魔力暴走がおさまった。
ガクッと倒れる彼女を抱き抱えて
「彼女の寝室は?」
リシュファに聞くとハッとして案内をした。
「申し訳ありません。レオン国王陛下。」
「いい。罪には問わない。」
唇や腕に傷を負っていても
平然とランネルを寝かし付けるように
ベッドにソッと置いた。
「彼女とは、前世では夫婦だったんだよ。」
「夫婦ですか?」
驚いて声が大きくなる。
「彼女とは遠い昔に
妖精の森で国王と王妃だったんだけれど
戦争が起きて彼女が死んでしまい
ずっとずっと彼女の記憶が戻るのを待っていたんだ。」
涙を流すレオン国王陛下に
にわかに信じ難い話に言葉が出ないリシュファ。
「いつか、また彼女と一緒になれたらと思うが
もう国王になってしまったから。
そっと見守りたくてね。」
リシュファに笑いかけるレオン国王陛下。
以前の陛下の姿に似ていた。
信じられないが信じなくてはいけないのかと。
「レオン国王陛下、妹がカインの名を
呼ぶんですが何か知りませんか?」
「そこまでの記憶はまだなんだ。」
「申し訳ありません。」
「いや、気にする事はない。大丈夫だよ。」
ランネルの髪を手に取ると
愛しい人のようにキスをし
「彼女が起きると、また魔力暴走になるかも
だから、そろそろ失礼するよ。」
レオン国王陛下に挨拶をし馬車を見送った。
書斎の椅子に座りため息をついて
「信じるか、信じないか、っか。」
ー馬車の中ー
レオン国王陛下が唇についた血を舌で舐めながら
髪をかきあげ興奮していた。
「あー久しぶりに愛しい人の魔力暴走を肌で感じれた。
それにあの柔らかい唇、何百年ぶりの美味。」
「レオン国王陛下、先程の暴走は咎めないのですか?」
「何故、愛しい人を咎めるんだい?
私は、悪魔族をもうじき蘇らせて
混沌の世界の王となり魔王の王妃にするんだよ。
アハハッ!」
馬車の中でどす黒い殺気を放つレオン国王陛下に
周りの騎士がバタバタ失神していた。
ハッとランネルが目を開ける。いつもの部屋。
「カイン……。」
憎悪が溢れ出して目の瞳が赤く染まり
部屋の扉をバンッ!と開けると
リシュファが飛んできてランネルを抱きしめ
「眠るんだ。ランネル」
「違う!私は、ランネルじゃない!お前は誰だ!」
ランネルが錯乱し魔力が上がる。
「俺の妹だろ!ランネル!」
「お兄様?」
いつもの緑色の瞳に戻ってホッとするリシュファ。
「お兄様、フィッシュは?」
「フィッシュは暫く遠征で帰れないって話しただろ?
さあ、元気な姿見せるためには
まだ寝てないとダメだよ。」
ぱあっと笑うランネル。
ソッと抱き抱えると羽毛より軽くいつまた
魔力暴走、錯乱発作が出るか分からない状態の
ランネルに負担をかけたくなくて
何年過ぎようと、妹は私が守ると。
ーとある国ー
「準備は?」
「はい。カイン国王陛下何時でも飛べます。」
「頼んだぞ。」
「はっ!」
黒髪ショートはいつしか長くなり
黒馬の鬣のように長く細く赤いリボンで
髪を結んでいた。
愛しい人をこの手の中に。
今夜満月の日に、カインの従者達による
ランネルを保護する日が決行されようとしていた。
「もうすぐ逢えるから。」
ポミの花を2本手に持って。
悪い悪魔がまた出てきましたわと
作者のストーリー展開早すぎやしないかと
夢にまで出てくるくらいだから
書き止めなきゃと。
誤字脱字、名前の間違い編集ミスなど
まだまだ、アマチュア小説家ですので
長い目で応援よろしくお願いいたします。




