表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いろどり  作者:
7/10

ホームルームPart2


「オリエンテーションはここまでにして、次は委員会決めてこうかな。学級委員、誰かやりたい人いる?出来れば立候補にしてくれたら嬉しいな」

 私はさっと手を挙げました。実は人生で学級委員というものをやったことはありません。しかし第一希望と異なった進路に進んだ今、私は今まで経験していなかったことをやりたいと思っています。


ちなみに私以外の立候補者もいました。

彼女の名前は増井さり。ショートカットで小柄なキリッとした子ですね

小柄でも頼もしく見える姿はギャップがいっぱいで可愛いです

しかし、彼女は委員長と副委員長どちらでも構わないらしく、今回は私が委員長をやらせてもらいました。

なんだか、わくわくしますね。


「じゃあ、委員長、副委員長全体の委員会決めよろしく」

さあ、ここからが戦いですよね


そんな意気込んていた顔も10分後には私の顔も副委員長のさりちゃんの顔もぐったりしていました。

理由は明白で、前半まですんなり決まっていた委員会決めが体育委員という係りを決める際誰も立候補が出なかったことです。

一旦とばして全員が決まり終わったあと、余った人に体育委員をお願いしようと声をかけた瞬間物凄い速さで否定し、しまいには泣き出してしまいました。

で、クラスは大ブーイング、それによって本人はさらに号泣、周りにいた女子はそれにブーイング

もお、カオスですね


見えてますよ川本くん、君、もう諦めてイヤホンつけてますよね


一旦決めてしまった役を取り下げるのは難しいし、私が体育委員を変わっても彼女が学級委員になるのはクラスの反応的には微妙ですね、、

ふむ、どうしましょうか

「私、体育委員やりますよ!」

そんなとき1人の少女が手を挙げました。快活な笑顔でポニーテールの髪が揺れてとてもかわいいですね

たしか、彼女は

「えっと、木村さん、ほんまにいいの?」

「うんうん!別になんでも良いかなって思ってたし」

なんて優しい子なんでしょう

天使か何かですね、きっと

「ありがとう!木村さんは保健委員だったから木村さんが体育委員、坂下さんが保健委員ってことで

委員会決めは終わります」


なんだかんだ終わってよかったです

ちなみに男子の体育委員はあの不良そうで優秀な吉田くんみたいです

彼は凄い青春送れそうですね


最後に自身のパソコン端末に送られたアンケートに答え無事今日という1日を終えれそうです

このあと、隣であたふたしていた川本くんが視界に入りパソコン貸してあげるはめになりましたがこういうのほおっとけないんですよね

別に偽善者というわけじゃありません。

昔、仲の良かった女の子に「優しいフリするな」と怒られたことがあります。フリとは何なんでしょうか

あれは未だに謎すぎます。


そんなこと考えていると川本くんも入力が終わったようでパソコンを返してくれました。そのとき小さな声でボソッと「ありがと」と聞こえましたが声小さいなと思ったのが正直な感想です

ここでキュンなんてバカなことはしません。少女漫画のヒロインの皆様、俺様系が急にお礼を言ったり優しくしたりして惚れるのは辞めましょう

ほぼあれはモラハラだと私は思ってます

今日という日が終わり晴れ晴れとして、愛たちと帰ろうとしたとき


「あのさ、連絡先交換せえへん?」


振り返ると顔の良い先輩が声をかけてきたんですよ



愛に、

やっぱりモテますね

愛は一瞬びっくりした顔をしましたがにこやかにインスタ繋げてましたよ

そのとき、私も愛や美空の連絡先を知らないことを思い出し連絡先交換をしました

嬉しいですね、高校でボランティアの件以外で初めて連絡先繋げました、


これからの生活が楽しみです







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ