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いろどり  作者:
6/10

ホームルーム

皆さんこんにちわ、田中みのりです


今日は入学式の次の日の登校日です。

今日は遅延せず無事、余裕を持って登校出来ています。良い1日の始まりですね!


「おはよー」

教室に入って、近くの愛と美空に声をかけると二人はそれぞれ返事をしてくれました。

おぉ、もう友達って感じで照れますね、

「何の話ししてたん??」

二人共朝から何やら深く話し合っていたみたいで気になって声をかけると、二人は目を輝かせて二人の共通の趣味、LDHの話を始めました。二人共マッチョがタイプみたいですね。愛はなんとなく分かりますが、美空は個人的なギャップを感じます。

私自身人生で推しなるものが出来たことはありません、、忘れもしない小学生時代私はいつも3人の少女と仲良くしていました。

明るくてグイグイ来るタイプで死ぬほど推しの話を聞かされました。

あと、昔は遊びでアイドルグループを結成していましたがその話はおいおいしていきたいですね。


「、、、みのり!」

えっ、目を見開けば二人共私のことをよびかけていました。

「ごめん、どしたん??」

「ホームルーム始めるよ」

二人は笑いながら周りを指さすと全員が席に座り先生が来るのを待っていました。

「ヤバッ、、」

私は二人に謝罪とお礼を言って席に戻りました。

これは私の悪い癖です。集中したら周りが見えなくなります。高校のうちになくしたいですね。

二人共怒らなくて良かったです。

いい友達もちましたねー!


「皆さん!おはようございます。うんうん全員いるね。皆これからもこれ目指そうね」

担任の先生様は何やらご満悦で私まで嬉しくなります。

この前遅刻して名前を聞きそびれましたが、担任の先生のお名前は中田先生の言うようです。

私は田中なので勝手にシンパシー感じてます。もうこれは全国の田中さん、中田さんにしか分からない感覚でしょう。


「まず、オリエンテーションからだね。とりあえず隣の人と自分の名前、好きなもの、高校で楽しみなことしっかり話し合ってね〜」

まずは自己紹介、最初は肝心ですよね。

さてさて私の初めての自己紹介相手は誰でしょうか??

隣を振り向くと、入学式で初めに首席を疑った真面目そうな少年でした。

おぉ、いい子そうで良かったです。

これはもう楽勝ですねー

「初めまして!私のなま「田中みのりでしょ」 

おぉなんか名前呼ばれましたね

ていうか私の名前なぜ知ってるのでしょうか、、

「ちょっと、変な勘違いせんとってな。僕全員の名前覚えてるから」

あら、顔に出てましたか。

「全員の名前!凄いな!私まだまだ誰も覚えてな「まぁこの学校の学力の子じゃ無理か」

また、人のセリフに被せてきてます。

もうなんか言葉に棘しかないですね。あまり関わり合いたくないですけどオリエンテーションなので相手の話聞いてさっさと終わらせましょう


「じゃあ、自己紹介お願いしてもいいかな?私名前知らなくて」

「まぁ、ええよ

僕は川本 翔。好きなものは勉強、高校で楽しみなことはないかな」

「そうなんだー」

もう、私は何も聞きませんよ。高校生にもなって構ってられません。ないものはないんでしょう

会話を放棄した私達の前に1人、顔を強張らせた中田先生がおもむろに口を開きました。

「皆、自己紹介終わったかな。ちゃんとやったか確認するために他己紹介もしようね。はい!田中さんと川本くんお願いね」

うわ、まじですか

二人共気まずげながら私から口を開く、

「彼は川本 翔さんで、好きなものは勉強。高校で楽しみなことは、、、」

どうしたら良いのでしょうか、ここでバカ正直に答えたら川本くんクラスで孤立してしまうのではないのでしょうか、、

「高校で楽しみなことは社会見学だそうです」

「川本くん、高校に社会見学はないよ」

先生の間髪入れないツッコミにクラスは笑いに包まれた。

雰囲気は良くなりました。隣の川本くんからの人を殺せそうな視線をのぞけばですけど、、

「じゃあ、次は川本くん田中さんのこと教えて」


川本くん、笑っているところ初めてみましたよ

すっごい悪い顔してますけど

「彼女の名前は田中みのりさん、好きなものは昆虫、高校で楽しみなことはイケメンウォッチングらしいです」

これまたクラスが笑いの波に包まれました。

彼は勝ち誇ったような顔をしてこちらをみていますが、普通にすごいですね。

イケメン好きなので別に間違いではないですし、実際昆虫も食べたことあります。

「田中さん、反論はー??」

おっと、愛が調子に乗って声をあげました

「ないでーす」

またまたクラスの皆は楽しそうに笑ってます。平和で良いですね。


そうそう、隣の川本くんからの人を殺せそうな視線を覗けば


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