魔王さまの食卓
1話と2話バラバラでごめんなさい!
ずっと続いてるので
1話から見ないとわからないと思います;;
毎回ながら文章と設定に意味不明に感じてしまうかもしれませんが
どうぞよろしくお願いします
ジ「流!いま帰った」
ジンとKは化け物たちを倒したあと
すぐに城へ戻り
ハツカのいる部屋へ急いだ
ジ「ハツカは?」
流「寝てる。」
そこには静かに寝ているハツカの姿があった
見てみる限り異常ないので安心した
流「ひとつ。疑問がある」
K「なんかあったの?」
流「このこ、人間だ」
―――!
人間…?
ジ「魔界のゲートは人間の出入りを許可していない」
K「なんでハツカちゃんは魔界にいるんだ…?」
ジンたちのいる世界は魔界。
魔界の上に人間界がありその上に天使だけの世界・天界がある。
世界はつながっているが
魔界の住人は人間を食い物にしてきているため、
人間界と魔界をつなぐ道は完全に封鎖されている。
だが、なぜ人間のハツカが魔界にいるのか
K「これはこの子にきいてみなきゃね、」
ジ「あぁ、さもなくば大変なことになりかねない」
流「魔王にも報告しておいた方がいいな」
ジ「あぁ、」
こんな少年がどんなことを抱えているのだろうか
□□□□□□□
ゆめを見た
あたたかくて
やさしいにおいがした
ハ「ん、…」
一人なのに一人じゃない暖かい感覚、
ハツカはゆっくりと目を開けた
そこには厚い壁……
へ…?
ハ「ゎ!」
驚いて体を起こす
そのとき体の内側がキリキリと痛んだ
ハ「っ、…」
お腹を押さえながらも見た厚い壁の正体は、
黒を身にまとったあのかっこいい人だった
確か、ジン…さんだっけ、
寝顔までかっこいい…
てか、
この人離れない!
ジンの腕がハツカの腰にまとわりついて離れる気配はない。
逆にもっと密着してきた。
ジンがすりすりと頬を
ハツカの太ももにすりつけてくる
ジ「ん〜・・ハツ、カ…」
ハ「んっ…//」
くすぐったいので離れてほしい;;
そのとき
《カチャ、
K「あ、ハツカちゃ…」
起きたハツカを見てスマイル全開のKが入ってきたが
そのまま固まった
ハ「Kちゃん…?」
K「ハツカちゃん、気分はどう…?」
《ガッ!ドシャ!
ハ「ジ、ジンさっ・・!」
ハツカの声をきいて我にかえったKは
ベッドへ寄り、すかさずハツカに抱きついているジンを引きずり落とした。
ジ「ぃっ・・・てぇ!」
引きずり落とされたジンは不機嫌MAXだ
K「てめぇなにちゃっかり一緒寝てんだよ万年発情期野郎・・」
…Kは部屋に入ってきてから不機嫌MAXだ。
ハ「・・・」
どうすればいいのかわからないハツカに
タイミングよくストップ役が入ってきた。
流「おめぇら、ハツカが困ってるだろうが」
ジ「って、ハツカ!!」
気づくのが遅いジン。
《ガバッ
ハ「!?//」
K「」
流「・・;」
ジンが勢いよくハツカに抱きついたのだ
ジ「よかった、ハツカ。」
ジンは女の人ならばたばた倒れていくんじゃないかと思うくらいの微笑みをしていた
やっぱり、ジンに抱きしめてもらうと安心する
ハ「ぁ、りがとぅ…」
ジ「…ハツカ…」
ジンの顔がハツカに近づいてくる。
ハ「ぇ、あ..」
《バキッ!
ジ「ぎゃん!!」
ハ「ゎっ!」
ジンはKと流の鉄拳を食らった。
K「どうにかなんないのかな、この主は」
流「もう手遅れだろ」
Kと流はジンの行動にあきれ果てていた。
そんなとき、クスクスとそばからひかえめな笑い声が聞こえてきた
ハ「ふふ.」
どうやらハツカが
笑っていたらしい
K「っ、」
流「かわいい」
Kはそんなハツカに赤くなり、流は我慢出来ずハツカに抱きついた。
そしてまた嬉しく笑うハツカ。
ジンはそんな光景に
優しくほほえんだ
そんな微笑ましい時間もあっという間に過ぎ、
夕食の時間になった。
□□□□□□□
―リビング―
K「今日はハツカが食べやすいようにしてみたよ」
ずらりと長いテーブルに並ぶ豪華な夕食。
いつもKが作っている。
ジ「今日もうまそうだな」
K「あたりまえ」
《カチャ
流「ハツカ、どうぞ」
ハ「…わぁ」
ハツカは豪勢な食卓に目を煌めかせた。
ジ「ハツカ、ここに座れ」
ジンはハツカが座る所に促した。
ハ「ぇ、あ、はぃ…」
未だ唖然としながらもジンの隣に座った
ハ「これ、食べていいの・・?」
ジ「もちろん。」
K「俺手作りなんだ」
ハ「これ全部Kちゃんが作ったの?」
K「ん。食べてみて」
ハ「うん!………。」
食べようとしたハツカだが料理を見て黙ってしまった
流「ハツカ?」
ジ「ハツカ、どうした?」
K「気持ち悪くなった?」
一斉に心配してくる三人。重症かもしれない。
黙っていたハツカが口を開く。
ハ「ど、ぅやって食べるの……?」
一同固まる。
ハツカは生まれたときから貧しい生活をしていたのかもしれない。
先に動いたのは流。
ハツカの横で慣れた手つきで料理を食べやすいように切っていく。
ハ「ゎぁ…」
流の手つきにハツカの目が輝かせる
流「ふふ、ハツカ、ナイフとフォークを使って切るんだよ。でも危ないから切るのは俺らがするからな。」
ハ「ぅ、うんっ!」
そんな光景を見てジンとKは笑っていた
K「ジン、ハツカをここに住ませるんだろ?」
ジ「あたりまえ。てか、もう離さねぇし?」
K「まぁ、これからいろいろ大変になりそうだけどね。」
ジ「俺らが守っていこう」
K「あぁ。とりあえず、ここがあのこの休まる場所であってほしいね」
ジ「……あぁ」
ハ「ジンさ、けぃちゃ」
流「ほらお前らが食べないとハツカが遠慮すんだろ」
ジ「ごめん、ハツカ」
K「食べよっか」
ハ「…ぅん。」
ハツカが嬉しそうにほほえんだ。
「「「「いただきますっ」」」」
毎回読んでくださりありがとうございます!