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しこう  作者: ぼんだ
9/28

6月19日(過去の囚人)

 もともと洋楽ばかり聞いていた。特に好きなのはカナダ出身の男性アーティスト。彼の声色はものすごくホットなんだよな。あとはギターとかピアノとの相性がこの上なく良い。

 でもこの頃聞くのは邦楽、バンド、そして失恋ソング。もともと邦楽には疎かった。そのはずなのに元カノの影響で邦楽にはまりつつあった。失恋ソングを聞くといいというのは自分のメンタルのためだけど、邦楽、しかもバンドの失恋ソングなんて来るとついついセンチメンタルになってしまう。そうやってまだ過去に縋り付いてる。しょうがないというか、これが失恋なんじゃないか、と思うからいいんだけどね。でも、まだ僕が彼女のことを思い出しよくわからない、取り留めのないことを考えてしまうのには自分でも、どうしたもんかと。


 ちなみに元カノは引きずるような性格ではない。これもまたひとつまみのスパイス。僕だけが過去に囚われて進めていない。気がする。いや、彼女に対してどうだこうだというわけではない。ただほんのちょっぴり悲しい。そして自分本位な私が情けなかったなと感じる。人間自分が快適な方に進んでいくし、好きな方向に進んでいく。それは僕も同じで(僕に失恋した人間もいるからね)、僕の親友も次の彼女も元カノも、今図書館で僕の横に座っている見ず知らずの子もそう。(1席開いてるからこれを書いてるのはバレてないと思う。笑)

 みんな、どこかほんのちょっと思うところがありながら自分の道を自由に行くんだなー、なんて思う。それは話し合ったうえでかもしれないし、いつの間にか自然にだったり、一方が突然言い出すこともある。あぁどうせなら話してくれよ、なんて追う側の人たちは思い(関係修復にはコミュニケーションしかないし)、突き放す方は申し訳ないながらも厳しい宣告をしなければならない(それが自分への優しさだし相手のためでもある)。どちらも前向きな感情があるわけがない。(いやケースとしては無きにしも非ずか?)


 でもその分空いたスペースに入れられるものがあるしそれが自分らしさになるんだと思う。僕は未だに自分らしさを破壊してから再構築されていない。今回の恋愛は僕にとって大きなイベントだった。これまでの自分を破壊し、新しく創造する試みが特に後半にはなされた。だから相手に思うことがありながらも自分を成長させようと考えていた。

 降

 振られたという事はやはり僕にどうしようもなく良くないところがあったのだ。そんなの挙げれば枚挙に暇がない。僕がなんとくなくいった発言や、デートは彼女頼りが多かったとか、自分ばかり甘えていたとか?(笑)。すべて書きだそうと思ったら彼女を傷つけた事項よりも先に、この世の紙が悲鳴を上げるだろう。なんてのは誇張だけど。

 でもそこで僕は自己の破壊を試みた。今まで見たいに対処療法ではない根本的なところをケアしないといけない。そう感じたのだ。だから自分を見つめなおす。僕は自分の感情を言葉にすることがあまり得意ではない。だからもっとうまく表現できるように自分の感情に目を向けようとか、僕が本当に好きなことは何なんだろうとか、人の話をもっとしっかり聞いてあげられるようにしようとか。


 これを心の底からできるように自分にすり込んだり、自分を解析してみたり。今やバラバラになってしまった僕を少しづつ組み立てている。より僕が美しい楽しいと思える形になれるように。こんな風に未だ、いやむしろ今まで囚われていた過去に今向き合ってしまった。だから今回は「過去の囚人」。こんな感じに向き合える機会は多くない。こういう恋はするといいな。相方になった人には迷惑だろうが(笑)。


 やはり別れはつらい。別れについて書いている時うっかり涙がこぼれそうになったほどだ。これが図書館ではなく家で書いていたら泣いていたことだろう。3カ月くらいはどうも涙もろくなるだろう。


 

唐突で脈絡もないが、最後に僕が好きな孔子の言葉を挙げよう。


「三人行へば、必ず我が師有り」


 これは3人でいれば1人はいいことを学ぶ為の師となり、もう1人は反面教師となる師ができるというような意味。誰にでも学べる点、良くないと思う点がある。それを見て成長しようとか、やられる側の気持ちが初めてわかる、理解できるのだ。あぁ私も少し、好きなまま振られる側の気持ちがわかったよ。自分がいつか振るその立場になったら何かしらもう少し配慮してあげよう。なんて風にね。恋の終わりは本当にどうしようもなく感じる。それは時に破壊的ですらある。でもその先には新しい創造があることを覚えておいてほしい。と言っても経験ない人にはしっくりこないかな。(笑) 

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