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17話-2
その日は休日だった
だから、朝の早いうちに来て
ウォーミングアップ代わりに少し体を動かした
少しして美咲が来るのを待った
やり過ぎると体力を使う
俺は万全の体調で挑みたかった
昼過ぎになって美咲が来た
ちなみに俺は昼飯は食わなかった
この時間帯に来るのはわかっていた
だから、食べると
いざ、戦る時に中にあるモノが出かねない
俺は美咲が準備が終わるのを見ると
話しかけた
『…美咲』
俺のほうを向いた美咲の顔が一瞬戦慄した
俺は自分がどんな顔をしているのかわからなかった
「…な、なに…?シンジ……」
『…"手合わせ"を頼みたい』
「え……あ…手合わせ…ね」
『……準備する時間も要るだろ?
15分後でいいか?』
「う……うん…」
美咲がそう言うと
俺は準備運動をやり直した
美咲も1テンポ遅れて準備運動を始めた
…気分が高揚するのを感じる
(もうすぐだ…
もうすぐ…俺の…
復讐劇の幕開けだ…!!)




