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She≒He≒She  作者: 結城コウ
9/188

2話-1

桐生神子(キリュウシンジ)


僕はこの名前が大嫌いだった


だって、神の子って…


おこがましいにも程があるじゃないか


一時期、その名前のせいで虐められたし…


でも、唯一


僕がこの名前が好きになれた時があった


…僕が小学生の頃


怪我をして病院に入院していた時期があった


小学生の僕にとって病院は退屈な場所でしかなかった


けど、


あの子と知り合えた


その場所で…


そして、あの子の名前が霧生神子(キリュウミコ)と知った時驚いた


同じ読みの名字に

同じ漢字の名前



彼女に好意を抱いていた僕にとって


その事を知った時、


言葉に言い表せない様な…何らかの幸福感を得た


…そう、僕は彼女に恋をしていた


…でも、彼女は…



…死んでしまった



その時、僕は淡い初恋と共に


その幸福も失った



だから…


目の前のこの娘は


あの子に似ているだけの女の子であって、


…あの子じゃないんだ


あの子は…



死んでしまったのだから…

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