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15話-3
…午後3時48分
一度、昼飯の時間で病室に戻ったのを除いて
俺はここで待ち続けた
流石に遅すぎる…
昼と言われたが、
明確な時間はわからない
でも、いくら何でも遅すぎる
(やっぱり…
俺が見た夢だったんだろう…)
俺は諦めて戻ろうとした
…けど、
まだ、心の片隅に諦めきれない部分があった
4時になったら戻ろう…
そう思った時だった
-バタンッ-
「はぁ…はぁ……」
『……!』
ミコだった
ミコは俺の姿を見つけた瞬間
堪えていたモノが溢れ出した様に泣き出した
俺はどうしていいかわからなかった
ただ、ミコの傍に向かって歩いて行った
「ひっく…シンジ…君…うっく…ごめんね……」
『……ミコ…
…待ってたんだ
ずっと…』
「…待ってなんてくれない…と…思ってた…ひっく…」
『……友達なんだろ?』
「……え?」
『……これくらい…
…待つよ…』
「…う…うああぁぁ…」
ミコは俺の両肩を掴んで崩れる様に顔を俺の胸にあてた
俺は…どうしていいかわからず
固まっていた…