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15話-2
その後、病室に帰るとすぐに寝た
朝起きると
すぐに昨日の事を思い出した
しかし、俺はその昨日の事を信じられずにいた
(…本当は夢だったんじゃないのか?
俺は…ただ自分にとって都合がいい夢を見ただけなんじゃないのか…?)
確かめる方法はある
昼に屋上に行く事だ
まぁ、もちろん病室に行くのが手っ取り早いかも知れない
だが、
あの約束では昼に屋上だ
先に病室に行ったら、
その約束を破るような気がする
だから…昼に屋上に行って確かめるんだ…
…時間が経つのが遅く感じる…
なかなか…時間にならない…
『…10時になったら、行こう…』
早過ぎる気もしたが、
どうせ待つなら屋上のほうがいい…
俺はそう思ったから…
10時どころか9時45分には病室を出た
…屋上に着くとベッドのシーツが干してあるのが見えた
俺は見晴らしの良さそうなベンチを見つけ、
そこに座っていつ来るかもわからないミコを待った
とても気が遠くなりそうな時間……
それは俺がそう感じただけかも知れないけど……