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She≒He≒She  作者: 結城コウ
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15話-1

『…何で…俺なんかと…』


「私じゃダメ?」


『ダメって言うか…』


「ダメ…?」


ミコが上目使いで俺を見ている


俺はとっさに目をそらした


『…ついさっき…

会ったばかりじゃないかよ…』


「…うん

だから…今から友達…

毎日会うの…

それじゃダメ?」


『……わかったよ』


その瞬間、ミコの顔がとたんに明るくなった


「うん!

じゃあ、シンジ君の病室教えて!

私の部屋も教えるから」


『あ、ああ…わ、わかった…』


互いに病室の場所を教えあった後、


俺達は別れた


昼にまたこの場所で会う約束をして……


ミコと別れた後


俺はエレベーターで自分の病室へと向かって歩いていった


来る時は無意識にただ歩いていたので気付かなかったが、


この松葉杖…


改良されたとはいえ、歩きにくい


(…そりゃそうか…

やっぱり普通に歩けたほうが歩き易いに決まってるんだし…)


だが、早目に帰らないといけない


看護師が見回りに来るだろうから


それまでに戻らないと後々面倒だ…

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