8/188
1話-6
…学校
僕はただ机に座って呆けていた
周りは昨日会ったばかりの…人間とそれなりに仲を深めようと話をしている
…僕の周りには誰もいない
別にそんな事は関係無かっ…
「…シンジ?」
『……!』
「シンジ…だよね?
その…私の事覚えて…ない?」
僕に話しかけてきた女の子…
覚えていた
忘れるはずもなかった…
昔…あんなに…憎んだ相手なのだから…
「あの…私…アンタに謝りたくて…」
『…あー…覚えて…ないなぁ…』
「え…そ、そう…」
僕は…嘘をついた
-キーンコーンカーンコーン…-
(!)
『チャイム鳴ったし…席に着いたら?』
「あ…うん」
(…くそっ
何で今更…アイツと…)
その後すぐに担任が教室に入って来た
「えー…挨拶の前に
昨日、来れなかった
霧生に自己紹介をしてもらいます」
(キリュウ?…同じ名字か?)
すると、教室の戸から何故か見覚えのある女の子が入って来た
(…あれ???)
「えっと…霧生神子です
よろしくお願いします!」
『ッ!?』
(な…何だって…?!)
第1話 神の如き子達