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13話-6
次の日の昼休みの事だった…
飯も食い終わり、
俺は特に意味もなくぶらぶらしていた
「シンジ……」
階段付近で春日美咲が話しかけてきた
『美咲…何か用か?』
「リベンジマッチよ」
美咲は構えた
『…昨日のはバテてたから…とでも言うつもりか?』
「……」
-ブンッ-
『うおっ』
前回同様いきなりだ
どうやらまともに話す気が無いらしい
「私は…アンタより強いんだから…!!」
『たく…
いきなり…しかも今度は学校で喧嘩売るのかよ
暴力女ぁ!』
「黙れ!!」
美咲の鋭いミドルキックがとんできた
俺はそれをガードすると、
ローキックを放った
美咲は間一髪ガードしてしのいだ
もしガードが遅れていたら、
昨日と同じ事になっていただろう
美咲が反撃を行う前に俺は距離を置いた
しかし、俺はその時気付いた
ここは階段の近くだと…
後ろは階段だった…
『ちょっ…待……』
-ドグシュッ-
『…!……!!』
美咲は何の躊躇いも無く、俺の体に拳を放っていた




